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日経平均株価が29年ぶり2万5,000円台回復 急騰の理由と今後の注意点は?

昨晩9日のNYダウは取引時間中の最高値を更新し、大台3万ドル目前の水準に。これを受けて今朝10日の日経平均株価も、1991年以来29年ぶりとなる2万5,000円台を回復して寄り付き、バブル崩壊後の最高値圏で堅調に推移していますが、はたして今回の株高は「本物」なのでしょうか?今後の注意点と見通しについて、ツイキャスやYouTubeでも人気の「投資家k.k氏」が配信する投資家k.kメルマガ「勝ち続ける投資家の思考」より、最新の展望をご紹介します。

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株価“大暴騰”の理由は?

おはようございます。2020/11/10(月)朝のマーケット解説を配信させて頂きます。

さて、今朝はとんでも無い事になっております。11/10 4:31現在、NYダウ29,516+1191(+4.37%)、日経CFD25,517+617、ドル円105.416(前日比2.2円ほど円安ドル高)原油WTI40.28(+7.9%)ととてつもないリスクオンモードが加速しました。

何と言っても主因は、米ファイザーが開発中の新型コロナのワクチンの有効性が90%を超えたとの報道があった事でしょう。

同社は、11月中に米食品医薬品局(FDA)にワクチンの承認を申請すると見られています。

ファイザーは規制当局の承認が得られれば、年内に世界で最大5000万回分、21年末までには最大13億回分のワクチンを製造する計画との事。

日経平均先物 日足(SBI証券提供)

日本政府は既にファイザーから1億2000万回分のワクチンの供給を受ける事で基本合意しています。 私は目先の市場リスクで最も不安視していた事が、欧米で急拡大する新型コロナ新規感染者数でした。 今回のワクチンの件でその不安も解消される事になり、昨晩のNYや、欧州の株価大幅上昇に繋がったのだと思います。

株高の一方で気になる点も

ただし、日本株の投資戦略には注意も必要です!昨日のNY市場でしっかり見なければならない点は、ダウ・S&P500の上昇に対してナスダックや半導体指数が殆ど上がっていないという点です。

NYダウ 15分足(SBI証券提供)

NASDAQ 15分足(SBI証券提供)

個別株で見てみても、巣ごもり特需を受けていた動画配信大手のネットフリックスやロクなどが大幅安、宅配大手のアマゾンが売られたり、半導体関連もエヌビディアなどを中心に下げが目立ちました。

一方で、アバクロを始めアパレル系や百貨店などは大きく買われ、エクスペディア・トリップアドバイザーなどの観光関連も大幅高、WTIの上昇でエネルギー株も大きく上昇しました。

ワクチン開発成功で人の流れが大きく戻る事への買い戻しが急激に発生した形です。この資金の変化は勿論、日本にも同様に現れると思います。

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「歴史的な瞬間に立っている」という認識が必要

2020/11/9(月)の日本の株式マーケットは、日経平均株価終値24,839+514(+2.12%)TOPIX 1681.90+23.41(+1.41%)マザーズ1265.73+22.46(+1.81%)でした。

9日の日本マーケットは日経平均が5日続伸し、先週金曜日終値比514円高の24,839円で取引を終えました。

1991年11月5日以来29年ぶりの高値です。これから毎日の様に「~以来◯◯年ぶりの高値です」の表現が増えると思いますw

ただ、それだけ歴史的な瞬間に立っていると思い市場に参加していきましょう。米大統領選で民主党のバイデン氏が当選を確実にした事で米政治の先行き不透明感が後退し、リスクオンが継続し続伸しました。 まぐまぐLiveでもお話ししましたが、日本株は2018年10月以来抜けていなかった節目を先週金曜日にブレイクした事もリスクオンムードに加え上値の軽さを手伝いました。

決算発表も続いていますが、4~9月期決算で営業利益の通気見通しを上方修正した東証1部の企業は6日時点で201社あるのに対して、下方修正は47社にとどまっており投資家の日本企業への業績に対する安心感も高まっているとの事です。

東証1部の売買代金は2兆6493億円です。良い水準での売買代金が続いております。欲を言えば3兆円を超えて推移してもらいたいところです。

<中略>

現在、取引時間中(日本時間5:16)ですが、NY市場はダウが大幅高で始まり、一時前週末比1610ドル高の29,933ドルまで上昇しました。2月12日につけた過去最高値(29,551ドル)を上回りました。

ファイザーは9日朝、ドイツビオンテックと共同で開発中のワクチンの臨床試験で感染を防ぐ効果が90%以上だったとする初期のデータを発表しました。11月中にも米食品医薬品局(FDA)にワクチンの緊急承認を申請する様です。 ワクチンが普及すれば恩恵を受けやすい景気敏感株が軒並み買われています。ボーイング・ディズニーも大幅に上昇。空輸のユナイテッド航空も急上昇しました。

長期金利が上昇し、為替市場ではドル高が進み、金利上昇で恩恵を受けるJPモルガンやゴールドマン・サックスなど金融も買われています。

冒頭でも解説しましたが、WTIの上昇によりエネルギー株も大幅に上昇しました。

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日曜のまぐまぐLiveでのポイント整理

・日経平均株価が、欧米をアウトパフォームしています。

(日米の10.26~30までの1週間比較) 日経平均→-537円(-2.28%) ダウ→-1835(-6.46%)

(日米の11.2~11.6までの1週間比較) 日経平均→+1346円(+5.51%) ダウ→+1774(+6.61%) この様にここ2週間の動きを見ても、日本株は―― (続きはご購読ください

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image by: shutterstock

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【著者】 投資家k.k 【月額】 ¥1,100/月(税込) 【発行周期】 不定期 発行予定

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