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オンライン忘年会は地獄?セクハラ&余興の強要で参加したい人ゼロ説

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、東京都や大阪府などで酒類を提供する飲食店などに営業時間の短縮を要請が再び始まる。年末の忘年会シーズンに重なるため飲食店からは悲鳴が上がっているが、その一方で今年は「オンライン忘年会」を予定している企業も多いようだ。しかし、ネット上では早くも「オンラインで忘年会とか勘弁してくれ」「今から気が重い」「オンライン忘年会は地獄」など、こちらも悲鳴が上がっている。

「オンライン忘年会」はありなのか?

Zoomなどを利用したオンライン飲み会が流行したが、これはあくまでも友人や会社の同僚と気楽にお酒を楽しもうというもの。これが会社や部署全体で行う忘年会となるとまた話が変わってくる。

上司には画面上で気を使わなければならないし、親しくない同僚たちとも無理に会話をしなければならない。ましてや、幹事を任された場合には頭を悩ますことになりそうだ。

そこで、実例に基づいた“ウザイ”オンライン忘年会の中身を検証していこう。

「地獄のオンライン余興」と「Zoom芸の強要」

忘年会につきものといえば余興。気兼ねなく過ごせる友人とのオンライン飲み会と違い、上司も交えた忘年会では間が持たない。ただ飲んでいるだけでは沈黙が続くだろう。そうなると、やはり余興が大事になってくる。

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忘年会ではたいていその年に流行ったお笑い芸人のネタやヒット曲を模したダンスなどが披露されがちだ。

たとえば昨年だと、DA PUMPの「U.S.A」、Foorinの「パプリカ」、チョコレートプラネットの「TT兄弟」、EXITの「チャラ漫才」、どぶろっくの「下ネタソング」などを披露する人たちが多かった。映画「ボヘミアン・ラプソディ」のヒットでフレディー・マーキュリーになりきるツワモノまでいた。

想像していただきたい。これをオンラインで一人でやる地獄である。

小さなパソコンのカメラに向かって、「ウィ~アーザチャンピオン~」と歌い切ることがどれだけ恥ずかしいか。

これを今年流行ったネタや人で考えると、フワちゃん、ぺこぱ、鬼滅の刃、活動休止前の嵐あたり。若手女性社員がフワちゃんのものまねをしたり、男性5人でなりきり嵐とか見ていられない。

鬼滅の刃のコスプレはおそらく今年の鉄板ネタであろうが、ふと我に返った時、「オレ、自分の家で何してんだろう」と思うに違いない。思わず「時を戻そう」と言いたくなる。

酒に酔った上司から「お前なんかやれよ」とZoom芸を強要されかねず、パソコンの前で参加者が失笑している姿が目に浮かぶ。

スケベな言葉攻め「上司からのZoomセクハラ」

オンライン忘年会ではZOOMセクハラも横行しそうだ。

ZOOMなどで会議をしている時は仕事の話だけしていれば良いが、忘年会ではそういうわけにはいかない。最初は普通に飲んでいるだけかもしれないが、酒が回ってくれば上司も饒舌になってくる。

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「今日の洋服かわいいね」レベルならまだしも、「寝室見たい」「どんな格好で寝てるの?」「パジャマ姿見せて」「クローゼット開けてよ」など、酒の勢いに任せてセクハラ発言はどんどんエスカレート。

さらにハメを外して、「〇〇ちゃんの下着の色当てゲーム!」「画面に向かってリモートキス大会!」と合コンノリで悪ノリしてくる上司もいるかもしれない。

会社でなら絶対に口にしない言葉も、自宅で酒を飲んでいるという気の緩みから、上司も思わずゲスの極みのようなセクハラ発言をしかねない。注意が必要だ。

上司のウザい趣味を強要「アニメ同時視聴忘年会」

ここからは11月中にオンライン忘年会を終えた人たちの実例を見ていこう。

都内のIT企業に勤めるMさん(20代)は忘年会の幹事に指名されたものの、オンラインということでどうして良いかわからず、上司に意見を求めたという。

「ずっと飲んで喋るのは逆に気を使って大変だから、『みんなでアニメを見て時間を共有しよう』と提案されたんです。アニメ好きな若手社員もいるから、最初はまぁそういうのもありかなと思ったんでです。でも、『鬼滅の刃』とかメジャーな作品ならまだしも、勧められたのがマイナーで、しかも賛否両論わかれる『Angel Beats!』。社員みんなドン引きでした」

『Angel Beats!』は、人気ゲームシナリオライターの麻枝准氏が原作・脚本を務めた2010年のテレビアニメ。死後の世界の学園を舞台に人が生きることの意味を問う作品で、ヒロインの天使こと「立華かなで」はネット民から「天使ちゃんマジ天使」と讃えられるほどの人気を集めた。

一方で、登場キャラクターが多すぎたのか後半の雑すぎるストーリー展開は酷評されることも多く、かなり見る人を選ぶ作品だ。少なくとも忘年会向きのアニメではない。

Mさんは1話を同時鑑賞するだけならまだ我慢できたが、悲劇はそれで終わらなかった。

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「13話ある作品なんです。でも、1日で見るのは無理なので、忘年会は9話スタート。で、上司から出た指令が『1話から8話まで事前に見ておけ』。予習しておくように言われました。忘年会の経費として会社で持つからと、各自dアニメとかに加入させて。もう意味がわかりません。その上司はアニメ見ながら一人で感動してましたけど」(前出・Mさん)

ちなみに、このアニメに登場する劇中バンド『Girls Dead Monster』の二代目ボーカルが、『鬼滅の刃』の主題歌を歌うLiSA。アニメ同時視聴後、上司が「LiSAを語るなら鬼滅ではなくガルデモから入れ」と、物凄い勢いで絡んできたという。

陰謀論好きの上司が押し付ける「陰謀年会」  

大手食品会社に勤めるTさん(30代)もとんでもないオンライン忘年会に参加したひとり。Tさんが所属する部署のメンバー8人ほどで行ったという。上司は40代のマネージャー。はじめはごく普通に飲んでいただけだった。

「上司は陰謀論が大好きで有名。普段はあまりその手の話はしてこないんですが、お酒が入ってスイッチ入っちゃったんでしょうね。『ZoomやGoogleはNSA(アメリカ国家安全保障局)に盗聴されている』と語り始め、『この忘年会の様子も全部筒抜けだ』『余計な話はするなよ、盗聴されてるんだから』とか言ってました」

次々と繰り出す上司の陰謀論に、参加者たちは閉口。誰も喋らなくなってしまったという。となれば、あとはこの上司の独壇場。陰謀論の独演会のようなものになってしまった。

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「PRISMとかいう盗聴プログラムに、GoogleもAppleもFacebookもみんな監視されているんだとか言ってたな。あと、スノーデンの情報だと日本の首相だって電話を盗聴されてるんだとか。メンバー誰一人興味は示してなかったけど」(前出・Tさん)

途中から音声をオフにして聞いているフリをしていた同僚も。しかし、上司は気持ち良さそうにずっと語っていたという。

「幹事の若い子が怒られていましたね。Zoomじゃなくて、その場の誰も聞いたことがないJamiとかいうツールを使えと。オンライン忘年会はエンドツーエンド暗号化が必須だと力説していました。さんざん一人で喋ってたくせに。盗聴されてんじゃねーのかよと、みんな心の中で思っていました」(前出・Tさん)

上司は忘年会以降も、普通にZoomを使ってオンライン会議をしているそうだ。

Twitterの反応

昨年は「忘年会スルー」という言葉が話題となったが、今年は「オンライン忘年会」。これから12月にかけて、実際に予定をしている企業も多いだろう。しかし、ネットではオンライン忘年会を歓迎する声は少なく、「面倒くさい」「参加したくない」「絶対につまらない」という反応が多いようだ。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by : shutterstock

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