コロナ禍以降、先が見えない不安な状態が続いている世界で、さまざまな企業や業種が「変わる」ことを選択させられています。今後、私たちはどのような働き方を選ばなければならないのでしょうか? 元外交官でコーチング起業の専門家として独立起業した國武大紀(くにたけ・だいき)さんは、創刊したばかりのメルマガ『元外交官のエグゼクティブコーチ・國武大紀が送る『困難を生き抜くためのビジネス塾』』の中で、國武さんが「ひとり起業」したことのメリットを紹介。外交官だった國武さんが、組織に勤めることを辞めて独立することができた秘訣と「これから、ひとりビジネスの時代がやってくる」と確信するまでに至った経緯を明かしています。
ひとり起業の可能性と魅力とは?
サラリーマンやOLの人にとって、働き方の選択肢は会社に勤めるということ以外考えられないのかもしれません。
僕も会社や組織に勤めていた時はまったく同じでした。
ホリエモンのような起業家は才能のある人だけの特殊な世界だと当時は思っていました。
これまで転職は4~5回してきましたが、ひとりで起業するという選択肢はなかったわけです。
で、今、僕はエグセクティブコーチ、コーチング起業の専門家として独立起業を果たして5年目になります。
じゃあなぜ、あれほど程遠い世界だと思っていた独立起業の世界にチャレンジしたのか?
その理由は……
「これから、ひとりビジネスの時代がやってくる」
と確信していたからです。
ひとりビジネスといっても、色んな形態があり、分野も業種も様々ですが、わかりやすい事例でいえば、僕のようなプロコーチやコンサルタント以外に士業(公認会計士、税理士、弁護士)のような人、ユーチューバー、ブロガーなんかもそうですね。
なぜ、ひとりビジネスをやるのか?
色々と理由はあるのですが、自由度の高さと時代や市場ニーズの変化に応じて即座に対応できる柔軟性や機敏性が高いことですね。
実は、僕のやっているコーチングビジネスですが、コロナ禍でも全く影響を受けませんでした。実は売上は過去最高になったんです。
コロナの影響で倒産になってしまった会社はたくさんあります。特に飲食や観光業などのリアルの世界で勝負してきた業界は大打撃です。
会社組織が大きくなればなるほど、コロナだからと言って急にビジネスのやり方を変えたり、業種を変更することもできません。
「すぐには変われない!」のが組織の宿命です。
でも個人なら一人の意思決定で済むので即座に変えることができます。
大企業は安定して強い!と勘違いしている人がいますが、「Survival for the fittest」(適者生存)とダーウィンが言ったように「強い者が生き残るのではなくて、環境変化に適応したものが生き残る」のです。
ひとりでビジネスができるようになると、環境変化への適応力は最大化されます。もちろん、給与も青天井です。
企業だと給与テーブルがあるので、大幅な昇給はほとんどありません。ひとりビジネスだと翌月に月収1000万円ということも実際に可能です。
無駄で非効率なルールに縛られることもないので、好きな時に好きな場所で働くことももちろんできます。
「ひとりでビジネスなんて寂しくないか?」って?
まったくそんなことはありません!
ひとりビジネスといってもお客様と接する機会はたくさんあるわけです。それに、ビジネスパートナーだって作ろうと思えば沢山います。
ひとりで孤独にやるのがひとりビジネスではありません。
むしろ、会社の嫌な上司と付き合わなくて済みますし、本当に気の合う人とだけ付き合えばいいので人間関係もとても良好になり、ストレスゼロです。
最初のスタートが一番難しい?!
これだけ聞くと、ひとりビジネスはめちゃくちゃ最高じゃないですか?!って聞こえますが、実際はどうかというと……
「はい! 成功すれば本当に最高です!」
が正解になります。
当たり前と言えば当たり前なんですが、初めての人にとったら「どうしたら成功できるの?」ってなります。
僕も起業を志していた当初は、本当に「闇」の中を手探りで進むような感じでした。どうしたら成功できるのか?って何度も自問していましたね。
僕自身の経験や他の成功者の事例を見ると、独立起業で一番難しいのは「最初のスタートをどう切るか?」です。
そのために色々と準備を進めていくわけですが、本当に一番最初の頃は意味不明のやる気だけが先行して、我流で突っ走ってしまう。
その結果、成果が思ったように出ず、焦るし、疲れるし、やる気も削がれます。
「やっぱり自分には向いてないのかな?」と
勝手に勘違いして脱落していくんです。もう90%以上がそういう人達です。ちなみに学歴とか会社で優秀だからとかほとんど関係ありません。
一人起業には一人起業なりの「成功法則」があるんです。
それを知って、愚直に行動を続けられるかどうかだけです。別の言い方をするとチャンスは誰にでもあります!
ちなみに僕の講座で学んだ受講生さん、ビジネスのド素人でしたが、たったの3ヵ月で日本のサラリーマンの平均年収を超えました。
普通に考えたらありえないですが、成功法則を正しく理解して、実践を継続すれば、かなりの高確率で成功できるんです。
なので、最初に我流で突っ張ってしまうとほとんどが撃沈されます。そうならないためにも「正しい順番」で起業を始めることが大切です。
どこから情報を得るかが鍵!
ゼロからひとりビジネス始める場合、最も大切なのが、「どこから(誰から)情報を得るか?」です。
これは本当に決定的に重要です。
気をつけてほしいのか、起業初心者をターゲットにしたビジネスが横行していて粗悪なコンテンツで自分の金儲けしか考えていない輩がいます。
そういう輩につかまってしまうと、お金と時間と労力を無駄にします。僕自身も何度かそのような目に遭いました。
とは言え、起業の素人が最初から「目利き」できるわけではありません。一発で「正解にたどり着く」のは正直言って至難の業です。
僕自身、6年間の歳月と700万円の投資をしてやっと正解にたどり着いたんです。そのおかげもあって「目利き」ができます。粗悪品も超優良品も両方経験してきましたから。
とは言え、こんな経験は誰でもできるわけではありません。自己投資できる資金に限りがある人が多いでしょうし、忙しい人が大半です。
できるなら、一発で一番いい情報(人)に巡りあいたい!でもですね、やっぱりそれは本当に難しいんですよ。
なぜなら、そんなお得な情報は誰も教えてくれない。
教えると損する人が沢山いるからです。で、情報弱者である初心者が騙される。最初2~3回は分かってて騙されてみるのもビジネスの経験上は有益です。
とはいいながら、極力、時間とお金と労力は無駄にしたくないですよね?
そのためにまず最初にやるべきことは……「自分に合った成功者を探す」なんです。
が、実はその前にもう一つ大事なことがあって
「自分はなぜ起業するのか?」
その結果、
「どのような人を相手にどんな価値を提供したいのか?」
この二つの質問に対して徹底的に向き合って答えを出すことです。自問自答だけでなく、起業を志す仲間などと一緒に考えるのもOK。
この二つの質問に対して、どれだけ確信もって答えられるか?が実は今後のひとりビジネスを成功を大きく左右するのです。
次回のビジネス塾では、この二つの質問の向き合い方や他の起業準備で大切なことなどについてお話しますので、是非楽しみにしていてください。
(メルマガ『元外交官のエグゼクティブコーチ・國武大紀が送る『困難を生き抜くためのビジネス塾』』2021年2月10日号より一部抜粋)