新型コロナの影響で家にいる時間が長くなった飼い主が、「おやつ」を与えすぎてしまうのか、太り気味のペットが増えているようです。そんな最近の傾向を心配する獣医師の佐藤貴紀先生が、自身のメルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』で、「おやつ」の間違った与え方、適量や正しいタイミングを教えてくれます。
犬や猫への正しい「おやつ」の渡し方
新型コロナウイルスの感染拡大で、テレワークが増えてしまいついつい「おやつ」を与えすぎていませんか?飼い主さんもそうですが、最近犬や猫が太り気味という傾向も見られるように思います。今回は、正しい「おやつ」の渡し方をお伝えしましょう。
1)ごはん前はNG
ごはんの前に与えると言う飼い主さんが多いですが、これはしてはいけません。美味しいものしか食べなくなり、おやつがごはんがわりになる子もいます。そうなると栄養バランスが取れなくなります。総合栄養食と言われている犬、猫のごはんはバランスよく栄養が入っていますので、ごはん前は与えないでください。
2)その子の身体の大きさにあったおやつを与えよう
おやつには「適量」というものがあります。おやつはご飯ではないので適量以上を与えてしまうと体調を壊す可能性もあります。おやつの裏面に、身体の大きさにあった適切な量が書かれています。守るようにしてください。
3)おやつをあげる「タイミング」を考えよう
おやつを与えるタイミングが悪いと問題行動を起こしたりわがままな性格になってしまったりする恐れがあります。催促される度に与えてしまうのは良くない行動です。何か良いことをした時、何かのご褒美など特別な時にしておく事が良いと思います。
★まとめ
最後に、よくご飯におやつを混ぜて食べさせる飼い主さんもいますが、ごはんはごはんで食べさせるのが一番です。あとよくお魚を食べさせる飼い主さんがいますが、食塩は犬や猫にはよくありません。お魚は海にいるので、身体に塩が入っています。ペット用の、減塩や塩分カットなどのものを食べさせてあげてくださいね。
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