梅雨から夏にかけてペットを悩ますのが「ノミ」や「ダニ」。ダニの中には命に関わるような病気を媒介する種類もあるらしいので注意が必要です。今回のメルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』では、著者で獣医師の佐藤先生が、愛犬や愛猫をノミやダニから守るために、見つけ方と見つけたときにやってしまいがちな間違った対処法を伝え、注意を呼びかけています。
この時期は「ノミ」「ダニ」に要注意!!
夏のこの時期は、お散歩中の草むらや公園、歩道の植え込みや室内でもカーペットの中や植木鉢の中などにもノミやダニはどこにでも潜んでいる可能性があります。
ノミやダニはペットに寄生し血液を食料とします。刺されると、とても痒い為、かゆみを我慢するなどせず、とにかく掻きます。そして、引っ掻いたり噛んだりして皮膚炎をおこします。
特にマダニは命を脅かすほどの恐ろしい病気を引き起こす菌を媒介している場合もあるので注意しましょう。今回はノミやダニのお話をしましょう。
1)ノミの見つけ方
ノミの成虫は黒ゴマほどの大きさです。主にペットの背骨に沿って寄生し、ペットの体を動き周り血を吸いますのでノミを探すには背中の毛をかき分け、ノミのフンを探すのが一番です。
ノミのフンは1mm以下の小さな黒いブツブツしたものです。また、ノミのフンは水につけるとフンの周りの水が赤くなる特徴があるので見つける事ができると思います。
2)ノミ、ダニを見つけたらしてはいけない事
ノミやダニを見つけたら絶対「潰してないけない」事です。メスの成虫はお腹に卵を持っています。潰してしまうと卵が飛び散ってしまう可能性があります。
●まとめ
ノミは気温が13度以上、ダニは20度以上であれば活動・繁殖します。エアコン完備で室内は通年繁殖に適した温度に保たれています。ペットの周りでは幼虫やさなぎの状態で潜んでいます。ノミ・ダニ対策を心がけてください。
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