現役精神科医でありながら、マンガ原作者でもある、メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』の著者のゆうきゆう先生。近年増えているマンガの「分業化」を例に、物事の「成功の秘訣」について語っています。
「苦手」を利用して成功する方法!
こんにちは、ゆうきゆうです。
自分は「マンガ原作者」という仕事をしていますが、古くは『あしたのジョー』『巨人の星』という大人気マンガが始まったころから、このお仕事はありました。いずれもマンガ文化ができて、まもない頃のスポーツ漫画ですね。
『あしたのジョー』では人気のキャラが亡くなったときには、実際に葬儀が行われるレベルで大人気でした。そんな愛される漫画を作りたいものです。
それはさておき、これらの有名原作者さん以外には、当時なかなかマンガ原作者という職業の人を聞いたことがなく、作品は一人の漫画家さんが描いてらっしゃる時代でした。
しかし最近、マンガ原作者のお仕事が増えており、多くの作品が「原作」と「作画」に分かれているように感じます。自分の体感としては、8割くらいの方がそうなのではないかと思います。
映画が作られるときの「脚本家/映画監督」と「俳優」という関係と似ているかもしれません。
反対に一人でマンガを描いている人というのは、映画でいえば「脚本・監督・主演○○」というように、一人ですべてをこなしている、となるのではないでしょうか。そう考えると、一人でマンガを作るというのは、かなりレアな才能だと思います。また、労力も相当かかりますね。
そう考えると、ストーリーは原作者・イラストは作画者、というように、現在のマンガは「分業化」が進んでいると言えます。
なかなか含蓄深いのではないでしょうか。
「オールラウンダー」である必要はありません
自分は絵がすごく苦手だったので「原作者」となったわけですが、最近は絵も描けたらいいな、と思い、練習したりしています。でもこれは、趣味・興味として、楽しんでやっています。
できないことが苦しくて辛くて、それでも直さないと、と思う必要はありません。人間は決して、「オールラウンダー」である必要はないのです。
誰しも
・太っているからヤセないと
・勉強が得意じゃないから頑張らないと
というように、欠点に注目することがあると思います。クリニックのカウンセリングでもよく、このようなお話を伺うことがあります。
でもそこに注目するのではなく、もっと自分の得意なこと・好きなことを一点集中で突き詰める方がずっとあなたのプラスになります。
好きなことを一点集中
例えば
「数学は苦手だけど国語は好き」なら、国語をもっと頑張ればいいですし、「勉強は苦手だけど運動は好き」なら、もっと運動を頑張ればいいでしょう。「私はヤセないと誰にも愛されない」と言う人もそうです。
体系以外の部分で魅力的であれば、やせていても意地悪な性格であったり全然美しくない人より、ずっとずっとモテるはずです。
また、「苦手を気にしない」からもう一歩進んで、「苦手だからこそ成功できる」と考えることもできますね。
欠点を直すことに懸命になるのではなく、「○○が苦手だから、その分、得意なこの分野で頑張ろう」とバネにし、より良い方・好きなものを極めて行きましょう。
そうすると、全てをオールラウンドにこなそうとして平凡になってしまうより、大きな成功を得ることもできるのです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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