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なぜ、“凡人”だと嘆く人ほど美術館や博物館に足を運ぶべきなのか?

どの世界にも“一流”と呼ばれる人がいます。でも多くの人たちはそうした一流の仕事人たちと自分は別次元だと思いがちです。無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんは、一流の仕事をしてきた人の人生を味わうことで凡人も一流に近づくことができるといいます。果たして、それはどういうことなのでしょうか?

一流を見ることが一流に近づく捷径

捷径とは近道、早道のことでして、誰しも一流になりたい、一流の存在に少しでも近づきたいと考えるわけですよ。あ、全くそのような考えを持っていない人は、今日の話は関係無いかも知れませんね。

でも一流って自分がそうなれなくても、一流の何かを知る、味わう、触れるだけで、気分がアゲアゲになるんですよ。というか、そうなってしまうモノや人のことを一流と呼ぶのです。だからあなたが一流の存在になりたいかどうかは、本来あんまり関係無いんですよ。

一流を目指すのなら、絶対にやった方が良いのは、一流のモノに馴染むということです。一流って、さりげなくそういうオーラが出ているんです。そのオーラを見分けられるようになる程度には、一流のモノに近づいて、触れて、馴染む必要があります。

ここを機能面とかコスパという切り口で評価すると、スルッと抜け落ちてしまいますから要注意です。今の日本では機能的に十分で、価格がお手頃のモノがあふれていますから、それを評価軸においてしまうと、一流のモノって引っかかりません。

では一流をどこで見極めるかというと、意味とかストーリーになります。その存在のウラ側にどのような意味があるのか、意味を成立させるためのストーリーはどうなっているのか?ここにスポットライトを当てると、一流のモノだけが浮き上がってくるんです。

私が人物史を好んで読むのは、その人の人生を追体験することで、彼らが持つ人生のストーリーを味わうことができるからなんです。一人ひとりの人生はユニークで、全員のそれにストーリーがあるのですが、その濃淡には大きな差があるんですね。

一流の仕事をした人の人生には、私のような凡人には存在し得ないストーリーがあるモノで、それを味わうことで、その人物から立ち上がるオーラの色が理解できるというか、輝きの根源が見えて来たりします。

これは芸術作品でも同じで、私はその作品のウラ側にあるストーリー(ウンチクとも言いますけど)を調べるのが好きです。音楽なら、この曲はどういう背景で、いつ、どんな感じで作られて、その評価が時代の変遷に合わせてどう変化したのかみたいなウンチクが好き。それはそれを知ることで、その作品に対する理解が深まるからです。

それを繰り返していると、芸術品の背後にある真善美の感覚がなんとなく分かって来ます。その感覚を私は「馴染む」と表現しているんですが、まさに馴染む、側にいても違和感が無いというか、肌にスッとフィットするというか、近くにいると心地良いというか、その状態から得も言われぬ滋味を感じる、そんな感覚なんです。

この感覚がいつ、どのように役に立つのかというと、理屈では判断することが難しい岐路に立った時だったりします。特に、どちらに進んでも科学的には、法律的には、頭で理解できる範囲での理屈では問題ないけど、どっちを選ぶ?という時に、私は一流のオーラに近い匂いというか、肌触りというか、心地良い感覚を感じられる方を選ぶようにしています。

現代人はこの、目に見える評価軸で判断したらどちらも同じという選択肢があった場合に、より優れている方を選択する力が衰えているんですよ。それは機能とかコスパというモノサシで測った場合に優劣が付けられないからです。普段からこのふたつを使って何かを評価する癖が付いている人は、そのモノサシではどちらも同じ価値があるとなった場合に、そこから先は選びようがなくなるんですね。

ところが両者には明確に違いがあるどころか、実は片方は地獄へ通ずる道だったりします。

そういう時に頼りになるもうひとつの感覚って、一流に慣れ親しんだ人が持っていたりするんです。一流のオーラを感じられる人にとっては、そのような岐路で正しい方を無意識に選べるんですよ。

私はまだまだでして、数年に一度大いに反省する場面がやってくるわけですが、それでも以前に比べたら遥かに打率が良くなりました。そのことと、私が美術館や博物館に通うようになったタイミングとが不思議と一致しているんですよね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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