新型コロナウイルスのニュースは連日流れてきますが、ひところよりは落ち着いた印象を受けます。なかでも、日本では海外のコロナのニュースをあまり報道することも少なくなり、海外でのコロナの様子は入ってきません。そんななか、メルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』著者でアメリカ在住の医学博士・しんコロさんは、ご自身の住むアメリカのコロナ禍の様子を紹介しています。
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日本で報じられなくなった「アメリカのコロナ禍」。いま全米はどのような状況なのでしょうか?
Q. 日本ではオミクロン株のピークがひとまずは過ぎたようで、最近コロナに関するニュースも減ってきていますが、以前として新規感染者数は少なくありません。アメリカの現在のコロナ事情はどんな様子ですか?
しんコロさんからの回答
アメリカといえど非常に広いので、コロナの感染状況と警戒の度合いは州によって違います。しかし概ね全米で警戒レベルはかなり下がっており、ワクチンとブースターの接種率が高い西・東海岸の沿岸の地域では警戒レベルは今現在は低くなっています。
ちなみに我が家は夫婦ともに3度目のブースターは去年行い、娘も5歳なので2度の接種を済ませてあります。娘には特に気になる副反応も出ず、今も皆元気にしています。
マサチューセッツではマスクが自由となったので、現在はマスクをしている人としていない人が半々くらいです。職場のサノフィの研究所でも、文化の違いなのかアジア人は元々マスク慣れしているのでつけている人が多く、西洋人ははずしている人が多いです。
一方、ショッピングモールなどに行くと、現在はほとんどの人がマスクをしていません。飲食店の店員は半々です。
ちなみに先日アイスクリーム屋に行ったら、店員はマスクをしておらず、ペチャクチャ他の店員としゃべりながらアイスをスクープしていました。さすがにその様子はコロナとは無関係に嫌ですが、全体的にかなりコロナ禍の時とは違った様相になっています。
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警戒レベルが下がってマスクが自由になったことで、人々は皆「コロナ明け」のような気分で過ごしているのが現実です。
しかし、感染者がゼロになったわけではないので、そうこうしているうちにまた感染者が増えることは十分にあり得ることです。実際、娘の幼稚園で子供に何人も感染者が出て急遽クラスがキャンセルになりました。
園児と親は簡易検査キットを渡され、登園の朝に検査をして陰性ならばクラスに参加できるという日もありました。幸い娘は今のところ感染していませんが、職場の身の回りでも子供やその家族が感染したという話は良く耳にします。
なので、まだコロナが「終わった」という認識はありませんが、現状を踏まえた警戒レベルに応じて生活スタイルを随時調節しているといった感じです。
みなさんもコロナ疲れはあると思いますが、「疲れたから」「うんざりだから」という理由でマスクやワクチンに反対するのではなく、あくまでも科学的な判断で感染が広がっている時は警戒し、収束したら警戒レベルを下げるという調節を柔軟に行っていただきたいです。
我々がどんなにコロナ疲れをして文句を言っても、ウイルスはそんな我々の都合や感情は気にしてくれません。コロナ禍に加えて世界情勢も不安が多い状況が続きますが、できるだけ感情を乱されずに柔軟に生きていきたいものですね。
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image by: Shutterstock.com