2月24日から始まったロシアのウクライナに対する軍事侵攻がいまだに続いています。国際社会から孤立を深めるプーチンですが、そもそも彼は何がしたかったのでしょうか?今回の『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では、著者で人気コンサルの永江一石さんが、 そんな読者からの問いに答えています。
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ウクライナに侵攻したプーチン大統領は一体何がしたいのか?もし、私がロシア大統領だったら
Question
ウクライナに侵攻したプーチン大統領は一体何がしたいのでしょうか。国際社会から孤立してでも彼が手に入れたいものが何なのかわかりません。今や瓦礫の山となった国を占領しても、まともな社会・経済活動は難しいでしょう。永江さんがロシア大統領だったら、これからの展望をどのように描きますか?
永江さんからの回答
わたしならそもそも侵略戦争も国内の粛清もしません。引っ込みがつかなくなった今の状況からの展望は、プーチンが癌の手術などの理由をつけてさらっといなくなるか、クーデターが起きるなどじゃないでしょうか。
ロシアはそもそも汚職にまみれた後進国で、石油が出なければ消滅しているような国です。
プーチンも腐敗が続く前大統領のエリツィンを守るために後継者となった大統領です(プーチンはエリツィンを訴追する検事総長を解任に追い込んで後継者に指定され、彼が大統領として最初に出した大統領令はエリツィンを生涯にわたって刑事訴追から免責するというものです)。
プーチンがウクライナに侵攻したのはそもそも2~3日で侵略できるだろうと思っていたからで、これ程必死で抵抗され打撃を受けると分かっていたら進めなかったはずです。
国内の粛清を進めた結果、軍にも政府にもプーチンに都合の良いことしか言わないイエスマンしか残らず、正確な実態を把握できない裸の王様になったのでしょう。
イギリス国防省の見立てでは、ロシアはもうウクライナで使える精密誘導ミサイルが尽きて精度の低い砲弾の攻撃が中心になる程追い込まれているようです。侵攻した軍の1/3を失ったと分析されてもいます。
今後の見立てとしては、引っ込みがつかなくてどうしようもなくなったプーチンが癌の手術などと称してシレっと引退していなくなるか、軍も国力も弱体化したところにFSB(ロシア連邦保安庁:昔のKGB)がクーデターを起こすのではないかと言われています。
わたしも、瓦解するか再起不可能なまでに衰退していくだろうと思います。
わたしなら(誰でもそうだと思いますが)、そもそも他国を侵略しないし、国内を粛清もしないですね。
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