岸和田で毎年行われる『だんじり祭り』。豪快な曳行や美しい提灯の光に盛り上がる様子はご存じの方も多いのではないでしょうか。実は、ドイツにもだんじり祭りに似たお祭りがあるようです。どんなお祭りなのか、メルマガ『Taku Yamaneのイェーデン・ターク』の著者で長くドイツに暮らすTaku Yamaneさんが 詳しく解説しています。
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ドイツのだんじり?
いつもご愛読ありがとうございます。
今回も以下リンクより動画と写真をお楽しみください。
● ドイツのだんじり
ドイツでは3か月の9ユーロチケット期間(ICE以外はどこでも月9ユーロで電車乗り放題)が終わり、電車代激安期間が終わりました。一旦これを味わってしまうと、1か月50ユーロの定期もめちゃくちゃ高価に感じて不思議です。どうやらベルリンではこの9ユーロチケットを継続するという報道があり、この辺りも連邦制って感じですね。
あと、オミクロン株に対する第4回目ワクチン接種も始まりました。特に今のところ受けないことに対してデメリットはありませんが、何か生活上の制約が出たら僕も接種しようと思います。第3回までは僕も喜び勇んで接種しに行きましたが、こうも感染が止まらないことを考えると、「意味あるんけ?」という気持ちになってしまいます。また、それと同時にワクチン反対派の声が大きくなってきており、こうなると自分も接種に後ろ向きな気持ちになってしまいますね。さすがに利権とか陰謀論は行き過ぎだと思いますけど、単純に「めんどくせ」と思ってしまいますね。
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さて、先週金曜日から今週の月曜日までは我が地元バートホンブルクでお祭りがありました。その名も「ラターネンフェスト」(ランタン祭り)です。これは1935年から続いており、毎年50万人の人が訪れます。毎年9月初めに開催されるのですが、僕がここに来た2020年からはコロナ禍のために開催されず、3年ぶりに開催の運びとなりました。
ま、詳しい雰囲気は写真を見てもらうとして…。まずは通りに出店が一杯でます。これは日本と同じようなイメージですね。で、日曜日の夜にはパレードみたいなものをします。有志が思い思いのデコレーションカーを用意して街を練り歩きます。これ、日本のだんじり祭りを思い出しました。こっちでは神様とか宗教とか特に関係ないんですけど、似てるなーと感じます。
少し紙面が余ったんで最近のドイツ情報を追記。
今月からガス価格が高騰しており、一説には1か月+500ユーロだの700ユーロだのと言われています。各家庭にあるセントラルヒーティングに関しても油とガスでを使用しているところで全く違うとか、様々な情報が飛び交っており、もう何が何だかよく分かりません。ガスリンは1リットル2ユーロを越えており、ビールの方が安いという始末です。
この対応策として政府が出した施策が9ユーロチケットなんですが、今月は雇用者と被雇用者に月300ユーロ、さらに学生には月200ユーロの補助金が出ると発表されました。非常に有難い話ではありますが、ここまでいろいろ施策が出るということは、実際結構ヤバイんでしょうね。ご存じの通りドイツはエネルギー供給を周辺国に頼っている側面があり、ガスはロシア、電力はフランスです。クリーンエネルギーの国なんていうのはただのハッタリで、原子力から生成された電力をフランスから買っているだけです。
コロナ禍、そしてウクライナ戦争でドイツの国としての問題が浮き彫りになったということでしょうね。
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image by:andrijapajic / Shutterstock.com