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Studio portrait of a young businessman with a flying tie

なぜ「風の時代」は“今までの売り方”だと企業が生き残れないのか?

20世紀までの古い「地の時代」が終わり、21世紀は「風の時代」であるとよく言われます。そんな時代に企業が生き抜くためのコツを伝授しているのはメルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさん。佐藤さんは、今までの考え方をシフトさせる必要があるとして、風の時代を生き抜くために有利な思考やマーケティング法を紹介しています。

過ぎ去った20世紀は「地」の時代。これから「風の時代」で儲かる事業とは?

20世紀は「地」の時代でして、そこでは、「地」にまつわる能力が人生に有利に働いたんですね。「地」にまつわる能力とは、

 ▼ 目に見える形のあるモノで
 ▼ どっしりとした安定感のあるモノで
 ▼ フラフラと移動するのではなく、ドッシリと腰を落ち着けて
 ▼ 具体的な問題に対する最適解を探すような能力

なんですね。だから新卒一括採用でそのまま定年まで働くというワークスタイルが一番オトクな働き方になりますし、形があるモノを生み出す製造業のような仕事が主流となったわけです。まさに日本が経済大国になったのは、ここを上手に利用したからなんですね。

ところが21世紀になって「風」の時代になると、様相が一変します。そこで、

 ▼ 目に見えにくい、触ることができないモノ
 ▼ 重さが無いか軽いモノ
 ▼ ひとつの場所に固執せずに、時機に合わせて移動する
 ▼ 問いの次数を上げて問題自体を定義する能力

が求められるんですよ。

ですから、サラリーマン人生に於いても、時代や環境の変化に臨機応変に対応して、その時々で最も自分が輝ける場所に移動できる人が幸せになりやすいんです。

それは端的に言えば、

 ● 自分の意志でいつでも転職ができる人

が幸せになりやすいということでもあります。

風の時代は、会社という存在も重厚長大なモノよりは、小さいけど小回りが利いて、自分たちのビジネスモデルを変化させられるところが生き残るんですよ。ですから、旧態依然としたかつてのビジネスに拘っているようなところはあっという間に淘汰されてしまい、事業の多角化に成功したところが儲かるようになるんです。

その悪い意味での代表例が、もう潰れてしまったコダックでして、良い意味での代表例が富士フイルムなんです。

もう少し深く説明すると、地の時代ではバランスシートが大きな会社、つまり大きな資本で、巨大な設備投資をしなければならないような、例えばインフラビジネスとか、鉄鋼会社とか、巨大な生産設備を持つ会社や建設会社みたいなのが花形産業になったわけです。

それが風の時代になると、知財を扱ったり、情報を扱ったり、モノの中でも極めて情報に近い製薬とかバイオみたいな産業が大きく伸びるんです。

特にスマホ時代というのは、モノではなく形が無くて目に見えないソフトウェアが主役なんですね。これって設備投資が小さくて済むビジネスですよね。

ですからみなさんの会社が、売り物として何を扱っているのか?を振り返ると、これからの時代の主流になり得るのかが分かったりします。

例えば、土地の売買や不動産の建設をやるというビジネスは、これは完全に地の時代に即したビジネスなんですね。このような会社が事業の多角化を考える場合に、やってはいけないのは、

 ▼ 支店を増やして他のエリアでもビジネスをやる とか
 ▼ 木造だけでなく、鉄筋建築にも力を入れる とか
 ▼ 土地の造成をやる とか

なんですよ。これ全部、「地」に関することをやっているわけで、これだと「風の時代」が求める多角化とは言えないんです。これを風の時代に合わせた形でやるのなら、

 ▼ 不動産のマッチングビジネスを始める

なんてのは良いんですよ。マッチングビジネスというのは、買いたい人や借りたい人と、売りたい人や貸したい人をマッチングさせるビジネスで、ここで扱っているのは情報なんです。先ほど書いたように風の時代というのは、触ることができないモノですから、これはずばり情報そのものなんですね。

マッチングビジネスとは情報を扱うビジネスですから、風の時代に即しているんですよ。

例えば、

 ▼ 不動産の取り引きや、建築、設計に関するコンサルサービス

何ていうのも風の時代にピッタリです。これも理由は同じなんですよ。

みなさんの会社でもこういう観点から多角化を考えてみると、これからの時代は儲かるわけです。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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