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masked cameraman is filming a television show in the studio. TV

コロナを5類にしてほしくない医者たちが利用するテレ朝「モーニングショー」の迷惑千万

4月1日より新型コロナ感染症の法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じように「5類」となる方針を政府が示しました。しかし、ワイドショーはその問題点を指摘し、国民の不安を煽り続けています。今回のメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』では現役医師で作家の和田秀樹さんが、なぜテレビは5類になってほしくないのかという理由を暴露し、厳しく批判しています。

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コロナ5類の問題点を指摘し続けるテレ朝「モーニングショー」。まだまだワイドショーと闘います

2021年とは比べ物にならないくらい雑誌からの取材依頼は増え、出ない週がないくらいになった。

それと比べて、相変わらず、テレビからはお呼びがかからない。

最近、テレビでお見掛けしますねとよく言われるが、これは出版社が金を出して、プロモーション会社を頼むからだ。お金が動いているかどうかわからないが、コロナ自粛をしていると足腰や脳がダメになるなど好きなことが言えるし、視聴率もよかったと喜ばれるが、やはりその後は呼ばれない。

本当のことを言う人間はテレビには不要ということだろう。

視聴者をなめていると、週刊朝日と同じ運命になるとは思うが、やはり今やテレビは高齢者向けのメディアになっているから、迷惑この上ない存在になっている。

高齢者の運転が危ないと訴え続け、コロナは怖いと脅し続ける。若い人たちの多くは、高齢者の運転が危ないということは相変わらず信じ続けているようだが、コロナは怖いとは思っていないだろう。

しかし、テレビが脅し、あおり続けるから、相変わらず高齢者はコロナを怖い病気と思っている。

やっと5類になることが決まったらしいが(その方向を首相が示したと報じるということは決まっているということらしい)、モーニングショーは5類の問題点を指摘し続ける。

埼玉医大の教授が出てきて、医療ひっ迫は変わらないと説明するが、5類に変わる大きなメリットは、医師法の応召義務が適応されるようになることだ。

要するに、ちゃんと理由がないと患者を断れなくなるのだ。

そういうことをテレビで教えるとまずいと思っているのか、2類から5類に変わることの意味として伝えようとしない。そして、この埼玉医大の教授は、さも断られることが続くので、ひっ迫が変わらないとでまかせをいう。こんな奴が医学部の教授でいいのか?

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今回のコロナ禍でわかったことは、医師の世界での相互批判の欠如だ。

もともと大学医学部という組織は、相互批判ができない組織だった。

たとえば、コレステロール値を下げると虚血性心疾患のリスクは下がるが(これだって大規模比較調査をしていないからあてにならないが)、がんのリスクは上がるし、男性ホルモンは減るし、うつのリスクも増えるが、循環器内科がコレステロール値を下げろというと、どこの科の医者も批判はしない。

かくして、いろいろな臓器別の診療科でいろいろな薬を出されても、よその科の医者が「これはまずい」と言わないから、薬が増え続ける。

コロナ禍でも、感染症学者が好き放題な自粛政策を強要しても、それがメンタルや高齢者の身体機能に影響するというような批判をしない。

だから教授になってから1秒も勉強しなくてもクビにならないのに、教授と名のつく人間を呼んで、そいつに古い医療常識やでまかせを言わせても文句がこない。

こんな奴らは大学の中ではもっと威張っているだろうから、でまかせの言い放題だ。

質のチェックをしないで医学教育を続けていていいのか?

欧米であれば臨床のできる医者が国家試験の問題を作るが、日本では医学部の教授たちがオタク問題を出して喜んでいるから、その教育を受ける医学生は気の毒だ。

しかし、医者たちは、患者の興味には関心がないらしく、先日も私の患者さんが、「今、かかっている東大の老年病科の医者は、和田先生の名前を知りませんでした」と教えてくれる。

老年病科の医者なら、私の考えに賛同する必要はないが、高齢者の間で一番読まれている本くらい目を通したらどうなのだろうか?

※本記事は有料メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』2023年1月21日号の一部抜粋です。

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image by: Shutterstock.com

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高齢者を専門とする精神科医、学派にとらわれない精神療法家、アンチエイジングドクター、そして映画監督として、なるべく幅広い考えをもちたい、良い加減のいい加減男。

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