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Computer keyboard with tanks on it. An allusion to cyber warfare.concept of cyber attacks.

シンプルだけどコレしかない。海外の「情報工作」に“勝利”する方法は?

インターネットが普及し、情報源がメディアだけではなくなった現代社会で、「情報戦争」に勝利するための鍵はどこにあるのでしょうか。作家でユーチューバーの顔も持つ、ねずさんこと小名木善行さんは自身のメルマガ『ねずさんのひとりごとメールマガジン』の中で100年前から今までの日本の情報戦争の歴史と今現在工作活動を行っている国に勝利するための秘訣を紹介しています。

現代社会で「情報戦」に勝利するには

情報戦は、かつてはメディアが大手メディアくらいしかなかったために、メディアさえ押さえれば、ある意味、資本家(それこそ陰謀家)の思い通りに事を運ぶことができたといえます。

ブログでご紹介した1938年に米国で結成された「日本の侵略に加担しないアメリカ委員会」なるものも、金を使って一部の権力者を牛耳れば、なんでも好き放題に世論を誘導できたし、戦争さえも起こさせることができたわけです。

けれど現代社会は、情報はメディアだけでなく、SNSや動画サイトなど、多岐にわたる時代になっています。

つまり、100年前とは様子が代わってきているのです。

ちなみにちょっと脱線しますが、元禄時代の赤穂浪士では、大石内蔵助が京都祇園で豪遊することで、自分たちの持つ正義を、世のVIPたちに広めました。

これにより、討ち入りが単なる狼藉事件ではなく、しっかりとした志あるものとしての地位を得ています。

これと同じことを行ったのが幕末の長州藩で、高杉晋作などは、20代前半という若さで、祇園の街で、軍艦が買えるほどのお金を遣いあげて豪遊し、都の貴族や全国の大名たちに時代の変化を知らしめ、広げています。

そういう意味では、150年前までは、日本では、祇園の花街だけを押さえれば、情報戦争に勝利できたわけです。

これがラジオが発達した戦前の時代には、リーフレットと社会的に影響力のある政治家を落とせば、なんでも好き放題ができた時代になりました。

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さらにテレビの時代には、テレビが絶大な影響力を持つようになっています。

ちなみに90年代に鄧小平が来日した際には、東京に大手新聞と全国放送の社長を全員招き、以後、中国に関するマイナスイメージの放送を100%ひかえさせることに成功しています。

日本は、GHQの軛(くびき)だけでなく、中国からも縛られるようになったわけです。

そしてこの時代までは、テレビと新聞が絶大な情報力をもった時代です。

これに変化が生じたのが2000年代で、インターネットの普及によって、大手メディアや政治家等だけでは、もはや情報戦を戦えない、という時代に突入しています。

このため、中国も韓国も、10万人以上のスタッフを擁するインターネットサイトの情報操作機関をわざわざつくって世界的な世論工作を行っています。

また、諸国で情報発信する諸会派に金を渡して、自分たちに都合の悪い組織等への信用毀損行為などを繰り返しています。

これに勝利するには、私達自身が個々のチカラを、向上させながら結集していくことです。そのために必要なことは、3つです。

1.歴史を学ぶ
 歴史は人々のアイデンティティを構築します。

2.論理的に考える
 嘘には必ず論理の矛盾や飛躍があります。

3.明清正直に行動する
 明るさと清らかさと正直さで行動します。

つまり、「学び、考え、行動する」のです。あまりにも単純なことに思われるかもしれませんが、実は、この3つこそが情報戦勝利の要諦です。

そしてこのことは、実は「陸軍中野学校」の教えでもあるのです。

日本を豊かに!

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image by: Shutterstock.com

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静岡県出身。国史研究家。倭塾塾長。日本の心をつたえる会代表。日本史検定講座講師&教務。インターネットでブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。 著書に「ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人」第1巻~第3巻。「ねずさんの日本の心で読み解く百人一首」がある。

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