MAG2 NEWS MENU

松本人志「女性上納システム」20年に渡る“構築の黒歴史”を文春砲が暴露。苦しい言い訳の擁護芸人らを一網打尽か、未だ訴状が届かぬ理由

ワイドショー番組でもさすがに時間を割かずにいられない案件となった、ダウンタウンの松本人志60を巡る性加害疑惑。『週刊文春』は14日、雑誌の発売に先行し電子版を配信、「《実録・松本人志》なせ゛『笑いの天才』は『裸の王様』になったか【尼崎~心斎橋~六本木・総力取材】」とのタイトルで、「女性上納システム」がいかにして構築されてきたかを丁寧に追った記事を「七の矢」として放った。

それによると、松本への「セックス上納システムの原点は90年、ダウンタウンとして東京に進出するも大阪にも軸足を置いていた時代にまで遡ることができるという。記事には松本の後輩芸人Xから「18歳の子を連れてきてほしい」と頼まれた女性が登場。後日、彼女が18歳の友人を誘い芸人等がたまり場にしていたラブホテルに出かけるとそこには松本もおり、同行した友人女性は松本を含む複数の芸人の夜のお相手」を務めたというエピソードが掲載されている。

その後も松本は後輩と使い女性を毒牙にかけ続けたと記事は伝える。こちらは東京での話になるが、後輩芸人Yから食事に誘われた松本出演番組の女性共演者が、約束の場所になぜかYとともに現れた松本に自宅マンションに連れ込まれ押し倒されたと証言。このときYは食事中の時点で席を離れそのまま戻らなかったという。

記事では松本を頂点とする「セックス上納システム」が構築されたのは20年以上前という元吉本芸人の声を紹介し、さらに確実に松本に目当ての女性をマッチングさせるかのような「ゲーム」の存在等、システムが巧妙化していく様子も描いていた上で、現在の「飲み会がホテルの部屋で行われることを女性に伝えない」といった4つの「セックス上納システムの共通点を記している。

「文春はネタ切れ」の指摘は適切か

この『週刊文春』の追撃砲にネット上にはさらなる松本批判が殺到。

《こんなにひどいことやってきたとは知らなかった》

《今回もとんでもない証言がで出てきちゃったな》

《期せずして上納システムの歴史を学ぶことになってしまった。そしてわかったのは松本が卑怯者だってこと》

しかし一方で、このようなポストが目立つのも事実だ。

《とくに新しい情報なかったよね?》

《文春もついにネタ切れかー》

《なんだかいつもどおりの切れ味なかった》

しかし「そんな指摘は誤り」とするのは、40代の男性ネットメディア編集者だ。彼はこのように話す。

「文春が今回の記事を出したのは、松本人志という個人以外にも照準を合わせている姿勢を鮮明にしたものと私は考えています」

松本以外となると、具体的に誰を指すのだろうか。

「テレビを含むメディアで、複数のダウンタウン取り巻き芸人やコメンテーターが『女性上納システム』というパワーワードの“語感”に嫌悪感を示し、このようなパワーワードは松本を貶める印象操作に他ならない、といった趣旨の“松本擁護”であり“文春批判”とも言えるキャンペーンを張っていますよね」

確かに編集者男性の言う通り、かなりの数の芸人らが「セックス上納システム」や、場合によっては「女衒」という言葉を「あまりにひどすぎる言葉」として、そのようなパワーワードを連発する文春サイドこそ批判されるべきという流れを作っているようにも感じられる。

松本と近しい芸人やタレントがこぞって「松本擁護・文春批判」

例えばお笑いタレント陣内智則(49)は11日に出演した『アッコにおまかせ!』(TBS系)で、「ずっと引っかかるのは『性接待』『上納システム』っていう言葉がキツすぎて、卑猥な飲み会のイメージが膨れ上がって」とし、文春からアテンド芸人とされるもシステムの存在を否定する同期のたむらけんじ(50)を信じたいと発言。結果として松本を擁護する形となっている。

【関連】陣内智則、松本人志アテンドたむらけんじの「上納システム」否定に「僕は彼の言うこと信じたい」

同番組内では勝俣州和(58)も、「文春で告白する女性たちが大体、同じ言葉を使うんですよ。『システムが確立されていた』とか。システムという言葉が私たちの中に残ると、たむら君とか松本さんが悪徳なチームに思えてくるんですよ」とコメントし、こちらも松本擁護・文春批判の立場を取った。

また、これまでも「文春が報じたような内容の発言を松本が言うとは思えない」等と語っていた今田耕司(57)は1月20日、自身がMCを務める『今田耕司のネタバレMTG』(読売テレビ)で、「上納システムって言葉とか、女の子を集めてきた後輩は女衒と言われたりとか」と、やはりパワーワードに対して批判的な姿勢を見せ、それに対して嵩原安三郎弁護士(53)が「あれは表現の自由を超えてます。『女衒』ってすごく悪い言葉」と答える一幕もあった。

【関連】嵩原安三郎弁護士、週刊文春の過激な表現に苦言「表現の自由を超えてます」「フラットな言葉を」

同番組にはお笑いコンビ・ブラックマヨネーズの吉田敬(50)も出演していたが、「セックス上納システム」について「書き方もまたあると思うんですけど、(中略)それを思いつくほうが、なんか女性のことどう思ってるのかなと思いますけどね」と言い切った。

【関連】松本人志問題 ブラマヨ吉田、報道に使われる「上納システム」の単語に違和感「女性をどう思ってんのかな」

これについては、大手週刊誌での執筆経験を持つ元記者はかように切って捨てる。

「『週刊文春』での被害女性たちの悲痛とも言える証言が真実ならば、『上納システム』というワードは実態に比べればマイルドじゃないですかね。彼らが手を染めたとされる悪行をそのまま表現すれば、『セックス拒否女性強姦補助システム』とされても文句は言えないと思いますよ」

彼ら以外にも、例えば芸能レポーターの駒井千佳子氏(58)は1月21日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、「文春はもちろんのこと、その報道に追従したネットメディアや、報じられた内容に『いいね』をつけたユーザーに対しても、吉本興業が法的措置を検討している」という旨の解説を行っている。こちらも吉本擁護・文春批判と言えよう。

【関連】松本人志「女子中高生」と今田耕司「初潮前」を結ぶ点と線。“ワイドナ上納システム”噂の真偽は?“松エンジェル”事件化を危惧する声

これらの「擁護者」に照準を合わせたというのが、前出のネットメディア編集者男性の見立てだ。

松本擁護・文春批判派が『週刊文春』に煮え湯を飲まされる日

日刊スポーツの記事によると、2月11日の時点で文藝春秋に松本からの訴状は届いていないとされる。元東京高裁判事の弁護士によれば、松本が訴えを取り下げたことも考えられるという。

【関連】松本人志の訴状が週刊文春に未送達、細野敦弁護士「ないとは思うが訴え取り下げの可能性も」

松本人志、万事休すか。そしてネットメディア編集者男性が話すように、「セックス上納システム」に嫌悪感を示し松本擁護・文春批判を繰り広げてきた面々が、『週刊文春』により煮え湯を飲まされる局面を迎えるのも近いのか。

X(旧Twitter)の反応





※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: Tonio Vega, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け