21日、大谷翔平選手(29)の通訳としてともに2018年に渡米し、野球ファンのみならず多くの日本人から「一平ちゃん」として親しまれてきた水原一平氏(39)が、ドジャースから解雇されたとのニュースが飛び込んできた。複数のメディアによると、水原氏がギャンブルで抱えた多額の借金の支払いが、大谷の銀行口座からなされたという。その金額は少なくとも450万ドル(約6億,8000万円)に上ると伝えられている。
この件について大谷の代理弁護人は、「大谷が巨額の窃盗被害に遭っていることが判明した」として水原氏を告発し、ドジャースは即刻解雇したという。
水原氏は19日、アメリカのスポーツ専門局『ESPN』のインタビューで、「大谷選手が借金を立て替えてくれた」と発言。水原氏が再びギャンブルに走ることを防ぐため、大谷は現金の手渡しではなく胴元への「送金」という手段を選択したとも語っていたとされる。
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しかし大谷の代理弁護人が上記の声明を発表するや水原氏は19日のインタビューの発言を翻し、ESPNに対して「大谷選手はギャンブルでの借金については何も知らず、胴元への送金もおこなっていない」とコメント。さらに20日の開幕戦後にクラブハウスで、自身が「ギャンブル依存症」であることも告白したという。その後は水原氏が大谷の資産を“大規模窃盗”していたという伝えられ方が主流となっている。
報道により明らかになっているのは、水原氏が巨額の借金を作った胴元が「違法ブックメーカー」であったこと。この“違法”という部分が問題で、さまざまな憶測を呼んでいる。
水原一平は“トカゲの尻尾切り”に遭ったのか?
「大きなポイントとなるのは、大谷選手が水原氏の借金を立て替えたのか、それとも米メディアが伝えるように窃盗被害に遭ったのか。あるいは途中でスタンスを変更したのかという点です」
そう話すのは、さまざまなジャンルの取材経験を持つ50代の男性ライターだ。
「ESPNの記事によると、大谷の広報担当者は当初、『水原氏の借金をカバーするために大谷が資金を送金した』と語ったと書かれており、それを受けた水原氏が『大谷選手に肩代わりしてもらった』という旨の発言をしています」(同前)
ところがその後、広報担当者が水原氏の発言を否定し、代理弁護人が「大谷が巨額の窃盗被害に遭っていることが判明した」という声明を発表したというのが一連の流れだ。
「それを受けての水原さんの“前言の全面撤回”ですから、我々も混乱しています。球団や弁護士が調べを進めるうちに“送金していない”という新事実が発覚したのか。だとしたら水原さんが最初の段階でウソを付いていたということになり、自身の“窃盗”を認めることにもなってしまいますよね」(同前)。
さらにこんな可能性も指摘する。
「たとえば大谷選手が違法な賭博であると知らずに借金を立て替えてしまい、その後になって大谷サイドに問題が及ばないように説明を変えたという可能性です。今や“世界のオオタニ”となったメジャーリーグの至宝を守るため、水原さんが犠牲になってくれ、と」(同前)
そう考えると、大谷側からの告発も合点がいくという。
「もちろん本当に窃盗被害に遭い、本気で怒っているという線もあるとは思います。しかし先ほどお話しした“大谷サイドに問題が及ばないように説明を変えた可能性”を考え合わせると、“法的リスク回避のためやむを得ずのポーズ”であっても不思議ではないと思ってしまうんですよね」(同前)
そう語った後に、「あくまで私見」と断ったうえで、このような見立てを話してくれた。
「水原さんが最初のインタビューで語ったように、大谷選手が合意の上で借金を肩代わりしてくれたというのが真実だと仮定して、自軍のスター選手に悪影響が及ばないようにドジャースと弁護士が水原さんに圧力をかけて、何らかの条件を提示して証言を変えさせた、というのもありえない話ではないと思います」
もしそうであるなら、自らのギャンブル癖が招いたとは言え、水原氏は“トカゲの尻尾切り”に遭ったことにはならないか。
「最優秀通訳賞」も受賞した水原氏の栄光と転落
水原氏と言えば、大谷のメジャー加入時から常に側に寄り添い、通訳のみならずキャッチボールの相手、車の運転などもこなす“付き人”のような存在。試合中も乱闘の際には体を張って大谷を守るなど、公私にわたり献身的とも言えるサポートを続けてきた。
エンジェルス時代の21年に大谷がアメリカンリーグのMVPを獲得した際には、「いちばん世話になった人」として水原氏の名を挙げたことは周知の事実で、球団も「最優秀通訳賞」というオリジナルの賞を贈ったほどの信頼を獲得していた。そんな水原氏が今回の騒動の発端となった“違法ブックメーカー”との取引を始めたのも21年だったという。
「ESPNの記事に『賭博行為に近い関係者』が語ったという、『水原氏は21年からサッカーの国際試合や野球を除くその他のスポーツに大金を賭けていた』という証言が紹介されています。表舞台で大谷選手やご自身が脚光を浴びる中、裏では違法ギャンブルに手を染めていたということになり、結果として身の破滅を招いてしまったわけです」(前出の男性ライター)
米メディアによると、通訳としての水原氏の年収は7,500万円とも言われる。信頼とともに失ったカネもまた大きい。また、パドレス戦で「初顔見せ」となった水原氏の「豊満ボディ美人妻」との今後の関係も気になるところだ。
大谷のメンタル面への悪影響や法的にダメージを受ける可能性はないのか
心配されるのは、水原氏との関係を他のメジャーリーガーたちから「兄弟」とまで言われていた大谷翔平の「メンタル面」への影響だ。18日にはメジャー開幕戦に先立ち行われた対韓国代表戦を大谷・水原両夫人が連れ立って観戦するなど、まさに家族ぐるみの付き合いでもある。
20日の開幕戦では、パドレス先発のダルビッシュ投手から今季初安打を放ち二盗を決めるなどの活躍を見せたが、大谷の心中はいかばかりか。自身も野球ファンだという40代の男性マスコミ関係者が話す。
「21日には大谷選手が水原さんのインスタグラムのフォローを解除するなど、“水原離れ”を進めています。某局の元スポーツ担当記者は大谷選手のことを以前から“メンタルお化け”と呼んでいましたから、今回の件でもプレーに影響するような精神面へのダメージはないと予想しています」
とは言え、ネット上には大谷を心配する声も多く上がっているのが現状だ。
《大谷さんの精神的なダメージは計り知れないよな》
《精神的ダメージがシーズンに影響しないはずがない》
《大谷が受けたダメージはちょっとヤバいレベルでは。頑張ってほしい》
《大谷も心身ともにダメージが大きすぎるんじゃないのかな》
《信じてた人に裏切られるってかなりの精神的ダメージ食らうよ》
では、法的にダメージを受けるようなことはあるのか。
「簡単に答えられる問題ではありませんが、水原さんのインタビューを信じるのならば、大谷選手は今回の違法賭博に一切関わっていないということですし、水原さんも野球賭博はしていないとのことですので、大谷サイドが法的責任に問われることはないのでは、というのが私を含めたまわりの人間の認識です」(同前)
最高の伴侶を得、新天地でのさらなる活躍が期待される大谷翔平。今はただエールを送ることしかできない。
X(旧Twitter)の反応
この点については、できるだけ早く、大谷選手自身の説明がほしい。→大谷翔平の口座から賭け業者側に6億8000万円か…水原一平氏、一度認めた大谷の関与を否定 : 読売新聞オンライン https://t.co/ff63z0cpAw
— Shoko Egawa (@amneris84) March 21, 2024
3月21日。 #ドジャース @Dodgers #大谷翔平 選手がチーム宿舎を出発。解雇された水原一平氏の姿はありません。※先日チーム宿舎取材を否定しましたが本日は例外であることをご理解頂ければ幸いです。 pic.twitter.com/BkCpoDBTpN
— 柳原直之 スポニチMLB担当 Naoyuki Yanagihara SPORTS NIPPON (@sponichi_yanagi) March 21, 2024
嘘でしょ、一平さん! 大谷の妻・真美子さんと水原嫁も、ご本人同士も、あんなに仲良さそうだったのに!?
大谷翔平の通訳の水原一平がドジャース解雇。大谷の金で巨額の賭博疑惑。開幕戦翌日に衝撃? 水原通訳は大谷の弁護士から、大谷資金を窃盗して違法賭博に使ったと告発されている。
— 田中伸幸@tanakas.eth (@name6less9) March 20, 2024
開幕戦の昨日の試合中だって
大谷翔平と水原一平は普通に談笑してるじゃん。大谷が異変に気付いて球団に報告して、コレってありえるの?
普通に家族同士も仲良くやってたし。
それとも、今日の今日まで大谷翔平自身もまさか一平さんがって感じなのか?何が何だか。。。pic.twitter.com/vdfm1fsd9F— masakatsu takagi (@masaka22) March 20, 2024
【米報道】ドジャース、水原一平通訳を解雇 違法賭博に関与か
LAタイムズによると、水原通訳は大谷翔平の代理人弁護士から、大谷の資金を違法なブックメーカーで賭けるため「大規模な窃盗」に手を染めたと告発された。関与した金は数百万ドル・・・
金は人を狂わせるのか
— 進撃のステイ・D (@stay_d_NIKKE) March 20, 2024
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image by: Embassy of the United States in Japan, Public domain, via Wikimedia Commons, Moto “Club4AG” Miwa from USA, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons