MAG2 NEWS MENU

大谷翔平がMLB永久追放の危機!? 水原通訳「身代わり説」を陰謀論と笑えぬ理由…銀行WebCM非公開、一平は行方不明に

弊サイトでも既報のとおり、ドジャースを突如解雇された大谷翔平選手29)の通訳・水原一平氏39)。当初は水原氏が違法賭博で作った450万ドル約6億,8000万円)にも及ぶ借金を大谷が了解済みで肩代わりしたとのことだったが、これについて大谷の代理弁護人が「大谷が巨額の窃盗被害に遭っていることが判明した」として水原氏を告発、ドジャースが同氏を解雇したという。

【関連】Dodgers fire Shohei Ohtani’s interpreter amid allegation of ‘massive theft’

上掲記事によると、19日にアメリカのスポーツ専門局『ESPN』のインタビューを受けた時点で水原氏は「大谷選手が借金を立て替えてくれた」と答えていたが、大谷の代理弁護人が窃盗被害に関する発言をするや「大谷選手はギャンブルでの借金については何も知らず、胴元への送金もおこなっていない」と意見を180度転換、あまりの不自然さを疑う声が上がったが、水原氏が大谷のカネを“大規模窃盗”していたという伝えられ方が主流になったのも既報のとおり。

その後も続報が相次ぎ、野球専門メディア「Full-Count」の記事によれば、大谷がこの件をはじめて知ったのは、20日に韓国で行われたメジャー開幕戦後のチームミーティングで水原氏が違法賭博への関与を謝罪した時だったという。さらに共同通信の配信記事は、水原氏がアメリカ国税庁の調査対象となっていることを伝えている。

各局のワイドショーも軒並み、この騒動を多くの時間を割いて報道。ネット上には<自民党の醜聞を伝えずに済む免罪符にしてるみたい>との声も上がるほどだ。

しかし米国では今、“陰謀論”と一笑に付すことができないような見方も広がっているという。情報をもたらしてくれたのは40代の男性ネットメディア編集者だ。

「アメリカ国内で、大谷選手を疑う声が高まっているんです」

一体どういうことなのか。

「水原氏が大谷の身代わりになった」という米国ネット民の指摘

同ネットメディア編集者は次のように語る。

「SNS上に『水原さんが大谷選手の“身代わり”になったのではないか』というポストが多く見られているんです」

そう言って、次のような投稿を挙げた

「たとえば翻訳すると<大谷翔平はFBIに賭博で捕まった。MLBは大谷翔平のマーケティングで何十億ドルも失うわけにはいかない。解決策は?通訳に責任を取らせる>というポストがあるんですが、つまりは『違法賭博で逮捕されたのは大谷で、水原さんが身代わりとして差し出された』のではないかという言説です」(同前)

そんな指摘を受けて翻訳ソフトを駆使しつつX(旧Twitter)上のポストを見渡してみると、現地アメリカで大谷を疑う投稿が次々と掘り出された。

《なぜ賭け屋は返済のアテがない一平に巨額のカネを貸したのか?それは大谷自ら違法賭博に関与していたからではないのか?》

《金の卵を産むガチョウをエンジェルズが手放した理由が分かった》

《破産の瀬戸際に追い詰められたギャンブラー(編集部注:水原氏)が、最も詳しく有利であろう野球に関する賭けだけはしていない、という説明は都合が良すぎだ》

《ドジャースの年棒を後払いにしたのは資産を確保するための対策だったのか。引退後が安泰なら今もっているカネがギャンブルでなくなっても問題ないし》

《なぜ一平は、大谷の銀行口座から送金できたのか。暗証番号や、二段階認証を独力で突破するのは不可能では?金融機関にしても、ろくな本人確認もなく億単位の送金を許したのか》

確かに説得力がある。

日米で大きな差がある「大谷への認識」

米国ネット上で散見されるこのような指摘が、日本でほとんど見られない理由は何か。50代の男性ライターに聞いた。

「日米で“大谷への認識差”が大きすぎるの一言に尽きますね。日本で大谷選手といえば“野球星人にして野球聖人”“野球にしか興味がない”というのが主な見方で、そういう理由から“まさか大谷に限って違法賭博に手を出していたなんてことは絶対にあり得ない”という答えに帰結します」

では米国ではどうなのか。大谷といえば今やメジャーリーグを代表するスタープレーヤーであることは疑いないだろう。

「優れた選手ではあるけれど、あくまで“いちプレーヤー”で、日本のように聖人扱いはしません。“大谷も一人の人間、魔が差して犯罪を起こしうる存在”という考え方です」(同前)

さらにこう付け加える。

「MLBはアメリカ人にとって“聖域”で、犯罪を起こした者は容赦なく追放されます。ピート・ローズの忌々しい記憶もありますし…」(同前)

ピート・ローズとは60~80年代にかけてシンシナティ・レッズを中心に大活躍し4,000本安打を記録した名選手だったが、監督就任中の野球賭博疑惑で1989年にMLBから永久追放処分を受けている。最多試合出場や通算安打の記録を持つ人間であっても例外はないのだ。それほどMLBでは違法賭博や八百長疑惑は重大視されるもので、大谷であっても許されはしないのである。

「大谷フィーバーやいわゆる“大谷ハラスメント”と言われるほどの過剰報道というバイアスがないアメリカで、MLBのファンたちが“大谷本人ギャンブル依存説”や“一平身代わり説”を唱えるのは何の不思議もありません」(同前)

こちらも説得力がある。

自民党の議員と秘書に置き換えてみると…

「大谷選手と水原さんの関係性を、自民党の議員と秘書に置き換えてみると、なんとなくどころかピタッときませんか?」

40代の男性マスコミ関係者はこんなように話す。

「大揺れに揺れている裏ガネ疑惑にしても、議員は判を押したように『秘書が勝手にやった』と言いますよね。でもそんな言葉を信じている国民は少数派で、ほとんどが『議員が絶対クロだろ』と思っているはずです。水原さんといえば試合中の乱闘で身を挺して大谷を守ったことでも知られていますから、そんなことを考え合わせてもアメリカの野球ファンが書き込んでいる疑惑は完全に否定できないのではないかと」(同前)

現時点では“穿ち過ぎ”のそしりは免れない指摘であることは間違いない。しかし、大谷を聖人扱いしないMLBファンがよりフラットに、そしてそれゆえに極めて厳しい視線で今回の騒動をジャッジした際、大谷本人に疑いの眼差しが向けられてしまうのはやむを得ない面もあるだろう。

とは言え、国内でも動きがないわけではない。こちらの記事によれば、大谷が出演する三菱UFJ銀行のWebCMの5本のうち2本が非公開になったという。それぞれのタイトルは『大谷翔平選手がアプリで口座開設に挑戦!』『大谷翔平選手がアプリで銀行振込に挑戦!』というもので、ねとらぼの編集部の取材に三菱UFJ銀行は今回の騒動とは無関係と答えているが、タイトルがタイトルだけに額面通りには受け取れないという声も多数上がっている。

そんな中、スポーツ紙の記事で「水原氏は現在行方不明状態」というドジャース球団関係者の声を紹介。ただただ待たれるのは「真相の解明」のみである。

X(旧Twitter)の反応





※本記事内のツイートにつきましては、X(旧Twitter)のツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: Embassy of the United States in Japan, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で, Moto “Club4AG” Miwa from USA, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け