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不足している料理とのマリアージュ情報が肝。人気コンサルが教える日本酒の知識をビジネスにする方法

我が国が世界に誇る日本酒。今や世界各地で「SAKE」として親しまれ大人気となっていますが、その知識を役立てるにはどのような切り口で発信するのが最適解なのでしょうか。今回のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では人気コンサルの永江さんが、読者からの質問に答える形で「日本酒の情報発信を将来のビジネスにつなげる方法」を伝授。「マリアージュ」「海外発信」をキーワードにレクチャーしています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:日本酒の情報発信をするのに最適な方法とは

日本酒の情報発信をするのに最適な方法とは

Question

はじめまして。44歳、公務員の者です。9年前の12月から毎週楽しみにメルマガを拝見しております。また、ブログも同時期から拝見し、しばらく更新がないとお元気にされてるかな、と勝手に心配したりしております。

枯渇されているとのことで、初めてご質問します。私は20年ほど前から日本酒が好きで、イベント参加を含めれば年に300種類は飲んでいるように思います。好きなので自然と知識もつき、妻や日本酒仲間からはブログ等発信すればよいのに、とよく言われます。ただ、今更ブログかぁ、と思ってしまうほか、そもそも日本酒好きな皆さんが欲しい情報は何か、まだピンときません。

ターゲットは日本酒初心者~中級者として、考えられる項目としては、

といったことが浮かぶのですが、永江さんならどのように発信されますでしょうか。英語併記も頑張るつもりです。

将来、あわよくば副業にならない程度のお小遣いが得られればと思うのですが、まずは何か始めたいので、向かうべき方向を定めたいです。ご回答いただけましたら幸いです。

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永江さんからの回答

まず長らくブログを読んでくださってありがとうございます。最近はお伝えしているようにブログのアクセス数が大きく減ってしまっているのであまり力をかけられず週に1本が限界です。その分、動画に注力しているのでYoutubeをぜひ見てくださいね。

ご質問の回答ですが、日本酒の情報発信は、それだけではほとんど収入にならないと思いますが、料理とのマリアージュをレポートして有名になっていけば将来のビジネスにつながるかもしれません。

日本酒は、ご質問者さんのように好きな方は年間何百種類も飲んでいるので、その詳細なレポートが見れるととても参考になります。日本酒単体で評定するよりも、料理とのマリアージュの情報が不足しているので「この料理に合う日本酒は何か」といったことを記録していくのが良いと思います。

何度かお伝えしている通り、ワインは料理に合わせて選ぶのに日本酒は料理に合わせる文化がないので、居酒屋に行ってお薦めの料理を出してもらって「これに合う日本酒をください」と言っても「え?」となってしまいます。

もちろん日本酒は端麗なのでどんな料理にも合いますが、その中でも例えば、鰻に合う日本酒は何か、煮魚に合わせるならどんな日本酒か、どこで飲める日本酒なのかなど記録・発信していくと、日本酒好きな人や飲食店でどの日本酒を置くか考えているお店の人の役に立つでしょう。

また、海外向けに発信することも重要で、今日本酒は世界で人気なので、マリアージュを推奨する料理を、スペイン料理やバーベキューなど洋食の料理と合わせるなら何の日本酒がお薦めなのかなどを英語で発信していけると、海外からも参照されますし、日本酒の海外浸透に貢献できると思います。「牡蛎には白ワインよりも日本酒が合うんです、例えば生牡蠣に合わせるなら……」といった記事など、欧米の日本酒好きやレストラン経営者やソムリエの役に立つでしょう。

ただ、収益という意味ではブログを書いて収益が得られる可能性は皆無です。せいぜい有料noteで数千~数万円くらいのものでしょうし、動画を作ったとて広告収入は微々たるものです。ビジネスにすることを狙うなら、質問者さんが日本酒愛好家・日本酒ソムリエとして有名になって、国内外の居酒屋・料理屋・レストラン・ホテルやバーなどから、お店にどの日本酒を置いたら良いか、この料理とマリアージュするなら何かといった相談を受けてコンサルティングするような方が稼げると思います(自分の選んだ日本酒を飲んでくれて美味しいと思ってもらえたら楽しそうですし)。

そのためにも、利き酒師などの資格も取って、素人ではないことを伝えることも必要でしょう。日本酒はとても美味しく世界に誇れる日本の財産ですので、ぜひご趣向を発信し記録いただけたらと思います。またご相談があればお気軽にご質問くださいね。

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image by: Aydin.Q / Shutterstock.com

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商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。メルマガでは読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。

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