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他のユニクロは本当に「安全」なのか?「試着室盗撮」店長の怖い本質…天性の盗撮魔から身を守るのは「絶対ムリ」不安も

ユニクロ アトレヴィ大塚店で発覚した、店長による試着室盗撮。騒動はこの店長、この店舗にとどまらず、日本全国のユニクロに疑念の目が注がれる異常事態となっている。

ユニクロ店長の盗撮発覚は「たまたま、偶然」という事実

やり手店長にとっては、どうしても動画に収めたい“感動パンツ”だったのだろうか。

ユニクロ アトレヴィ大塚店(東京都豊島区)の店長だったファーストリテイリング社員の高橋昂平容疑者(35)が、客の中学3年の少女(15)らが試着室で着替える様子をスマートフォンで動画撮影したとして、性的姿態撮影処罰法違反の疑いで逮捕された事件。

報道直後から「まさかあのユニクロで、しかも店長が……」「ロリコン店長、キモすぎる」など驚きと怒りの声が広がっているが、本事件はさらに想像以上の異常事態に発展する恐れも否定できない。

「試着中の女子中学生を盗撮!というと、変態店長が逮捕されるべくして逮捕された事件、という印象を受けますが、実際は違います。高橋容疑者は8月下旬にJR山手線で女子高校生のスカート内を盗撮しようとして捕まり、その際に押収されたスマホから偶然、店での盗撮が発覚しました。つまり逆に言えば、ユニクロ店内での盗撮は発覚しなかった可能性も十分にあるということ。本当の懸念はこの点にあります」(ネットメディア編集デスク)

高橋容疑者にとって、ユニクロでの盗撮は“たまたまバレた余罪”にすぎない。もしJR山手線で捕まらなかったなら、今日も堂々と店長業務を続けていたことだろう。そんな管理体制で、他の店舗は本当に大丈夫なのか?多くの人々がユニクロに不安を感じるゆえんだ。

共犯者は?他の店舗は?「全国のユニクロ」に疑念の目

アパレル店の試着室は、街中において人がもっとも“無防備”になる場所のひとつだ。「海外のブティックで試着室に入った女性が、カーテン内で隠し部屋に拉致され、そのまま行方不明になってしまう」といった都市伝説があるが、それも私たちの不安心理を反映したものにちがいない。

あるアパレル業界関係者が言う。

「実は今も昔も、絶対にフィッティングルームで着替えはしない、と決めているお客さんは一定数存在するんですよ。どこにマジックミラーやカメラが仕込まれているか確認のしようがないから、というのが理由です。特に小規模店の女性客の方は警戒心が強かったですね。その点、国内はもちろん世界中に展開するユニクロさんなら大丈夫、と安心していたお客さんは多いのでは。店内は清潔でスタッフ教育も行き届いていますし、まさかユニクロで犯罪被害に遭うことはないだろうと。その信頼が今回の事件で失われてしまうとすれば非常に残念です」(アパレル業界関係者)

SNSや掲示板から人々の心配を拾うと、「高橋容疑者に共犯者はいないのか?」「高橋容疑者が過去に勤務していた別の店舗は大丈夫なのか?」「全国のユニクロで同様の行為が行われているのではないか?」といった声が思いのほか多い。

「今回、高橋容疑者はカーテン下からスマホを差し入れるという“店長らしからぬ”稚拙な手口で犯行に及びましたが、それでも6月から盗撮を続けて夏までバレなかったわけです。ユニクロの試着室は男女共用で、もともと性犯罪に対しては脆弱ですし、内部関係者が“本気”を出せば、あるいは複数の関係者が“共謀”すれば、本格的な盗撮システムを仕込むことも恐らくできてしまうでしょうね。他の店舗は大丈夫なのか、という声があがるのは無理もないことだと思います」(前出のネットメディア編集デスク)

天性の盗撮魔にとっては、ユニクロこそが「理想の職場」?

ユニクロの店長職は激務だが待遇面は比較的恵まれており、年収レンジは500~1500万円とも。人数は多くないが、一部の“スーパースター店長”ともなれば、これを超える高給を取る者もいるという。

そして、警察に連行される高橋容疑者の様子からは、女子中学生や女子高校生をつけ狙う「盗撮魔」の素顔はまったく見えてこない。いかにもアパレル店長然とした、清潔感ある男性という印象だ。女性に「モテる」かどうかは知らないが、少なくとも嫌悪感を持たれるタイプではないだろう。

「高橋容疑者は表面上は、いわゆる“チー牛”ではなくフツメンですし、アルバイトではなく責任あるポジションを任された超大手企業の正社員でした。だからこそ、この事件は私たちを不安にさせるのではないでしょうか。天性の盗撮魔である高橋容疑者が“狩り場”としての試着室を求めて、ユニクロの店長職に辿り着いたのだとしたら……と」(前出のネットメディア編集デスク)

歪んだ性的欲求を満たしたい一心で小学校教諭をめざすロリコンのように、高橋容疑者も“盗撮がしやすい職場”としてユニクロを選んだのだろうか。だとすれば、客の側が自分の身を守るのは至難の業だ。

ユニクロを展開するファーストリテイリングは10月31日、事件に対する声明を発表。被害者本人や客に「多大なご迷惑とご心痛をおかけいたしました」と謝罪したうえで、「防犯カメラを含めた店舗設備の見直しや従業員教育の徹底等、必要な対策を速やかに講じて」いくとの方針を明らかにした。

ただ、現場責任者たる店長が犯罪をおかした今回ばかりは「従業員教育の徹底」という定型句に疑問符がつく。どこまで実効性のある対策が取れるのか。日本中のユニクロファンが固唾をのんで事態を見守っている。

image by: Nami Uchida / Shutterstock.com

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