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緊張して声が震えるのはなぜ?原因と解決方法をスピーチのプロが解説!

緊張すると声が震えてしまう、そんなお悩みを持つ方も多いと思います。スピーチのプロフェショナルである森裕喜子さんは、自身のメルマガ『スピーチコーチ・森裕喜子の「リーダーシップを磨く言葉の教室」』の中で、緊張して声が震える原因と解決法について明かしています。

「緊張して声が震える」ズバリ解決策は「慣れ」と「呼吸法」!?

★課題の深掘り解説

「緊張すると声が震える」

「体がこわばる」

「ドキドキが止まらない」

このような経験、おありではないでしょうか。

他にも

「喉が渇く」

「頭が真っ白になる」

そしてパニックになる、んですよね……

で、どうにかその状態から抜けようにも、できない。

極度の緊張状態というのは自分でどうにもできないから本当に困るのです。

このような状況になる原因はなんでしょうか。

多くは心のあり方に起因しています。

例えば「失敗したらどうしよう」と考えすぎてしまうこと。

自信がないからこうなる、とも言えますが、「自分はこれをやらねばならない」といった自分への過度な期待によって引き起こされる場合もあります。

ダメなものはダメなんだ、どうとでもなれ! と捨て身になれるのなら、緊張もしません。

ですがそんなふうに開き直ってしまえるビジネスマンはあまりいませんね。

喉の渇きや体や声の震えは、交感神経の過剰な反応で起こるのだそうです。

これにより心拍数が上がり、筋肉である声帯のコントロールも難しくなって声が震えるんですね。

すなわち、環境に対して脳や体が正直に反応しているわけです。

ですので、この反応を抑え込もうとしてしまうのは逆効果なわけです。

人は、未知の状況に置かれると自然に緊張します。

つまり、経験が少ないと「慣れ」が不足し、不安が増幅されます。

よって、緊張をゼロにするのは不可能なのです。

ゼロにするのは無理でも、緊張をコントロールする方法はある。

★王道の解決策:事前に緊張環境を体験しておく

スピーチの内容を何度も練習し、体に馴染ませることです。

事前練習が必要だ、というのは、つまりこういうことなんですね。

緊張する状況を何度となく経験していけば、「慣れ」が生まれて不安が減っていきます。

人前で話す、という未知の世界を既知の経験へと自分で変換すればいいわけです。

事前の練習では、冒頭部分を繰り返し練習するといいですね。

また、話しにくいな、などと不安に感じる部分があれば、そこは解消しておく。

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★体そのものの解決策:呼吸法を活用する

スピーチ前に「4秒で吸って、4秒で吐く」深呼吸を何度も繰り返しましょう。

ゆったり呼吸すると心拍数が落ち着き、緊張が和らぎやすくなります。

これは、体がリラックスしている状態をあえて作り出し、脳の過剰な興奮を抑えようとする方法。

心を変えようとしても難しいのであれば、体を変えてみる、ということですね。

★スピーチそのものへの視点を変えてみる

「大勢に向けて話している」という意識を捨て去り、目の前の1人だけに話しかけるようにする。

これで緊張が緩和されることもあります。

一応書いてみましたが、人によっては難しい方法ですね。

というのも、実際に目の前にある状況を否定しきる方法だからです。

ただ、一人に向けて話すというのは実は大変価値ある手法です。

ですので、できそうなら、チャレンジしてみてください。

事前練習の際に、そのように信じ込み、本番でも練習のときの様子を再現する気持ちになればやりやすいかもしれません。

いわば俳優的なアプローチですので、人によっては向きません。

というのも、スピーチは聞き手との双方向コミュニケーションであるため、目の前に実際にいる人たちに自然と反応してしまうのが普通だからです。

★さらに逆の発想:緊張を活かす

緊張していることを隠さないという方法があります。

「緊張して声が震える」の対応策としては、実はこれが一番おすすめ。

「緊張している」という感情を正直に聞き手に言ってしまいましょう。

まずは言葉で言ってしまうことにより、自分で緊張を受け入れたことになります。

すると、脳が安心するんですね。

不安な状況が急に消えていく。

そして、聞き手にとっては、むしろ緊張していることに人間味が感じられて好印象を与えることがあります。

例えば、冒頭で「少し緊張していますが、それはこのテーマが私にとって大切だからです」などと言うことで、スピーチがより誠実に聞こえます。

人によっては、そんな恥ずかしいことは言えない、という方もあるかもしれませんし、また立場上、いかがなものか? と気になるかもしれません。

だからこそ、それらを投げ打って、「緊張しています」と伝えることは自分も一人の人間なんだ、と宣言するに似ています。

こうすると、その後、スピーチが一気にやりやすくなる。

なぜかというと、緊張している、と本心をさらけ出すことで話し手と聞き手とが「人と人」で繋がれるからです。

緊張して、いいんですよ。

緊張して当たり前なんですから。

もちろん、事前準備はしっかりと行なってくださいね。

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image by: Shutterstock.com

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清泉女子大学英文学科卒後、大手印刷関連会社で勤務。その後、ジャズボーカリストの夢を叶えるが、挫折。外資製薬会社に転職しマーケティング部でハードな業務に取り組む中、外国人のスピーチやプレゼンに多く触れ、日本人リーダーの発信力向上の必要性を痛感。30年以上に渡る声の経験にマーケティング、イメージコンサルティング、コーチング、リーダーシップ各論を掛け合わせ、2011年「ボイスイメージ®コンサルティング(VIC)」メソッドを開発して独立。業務で聞いたクライアントのスピーチプレゼンの数は1万回以上(延べ数)。顧客の可能性を引き出すスパルタトレーニング、わかりやすい理論と分析、柔軟に対応できるコンサルティングを得意とする。

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【著者】 森裕喜子 【月額】 ¥770/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 毎月 22日発行予定

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