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文春砲「証拠LINE」暴露でフジテレビの女子アナ上納“Aチーム”発覚か!? 元編成幹部A氏と部下の組織的な「騙しの手口」

フジテレビの女性“上納文化”を暴露する、新たな文春砲が炸裂した。「X子さん」とは別の新たな女子アナが証言者として登場。元編成幹部A氏の部下が送ったとされる「証拠LINE」からは、“組織ぐるみ”の生々しい腐臭が漂ってくる。

文春砲またも炸裂、元編成幹部A氏が会食に“関与”か

元SMAP・中居正広(52)の性的トラブルをめぐり、最大の焦点となっている「フジテレビによる組織的関与」の有無。同社は先月27日の10時間超“やりなおし会見”で各誌報道を完全否定し、同社元編成幹部のA氏は中居と被害者女性X子さんの会食に関わっていないと説明した。

だが、『週刊文春』電子版が2月5日、新たに報じた「フジテレビ女性アナ接待 証拠LINEを公開する《X子さんを追い詰めた上納文化の深層》」は、そんなフジの主張を根底からくつがえす爆弾スクープとみられている。

「案の定“証拠LINE”が出てきましたね…。会見でフジがスコープを極限まで絞り、中居の“性的トラブル当日の会食に限って”幹部A氏の関与を否定した時点で、こうなるのは時間の問題でした。文春は会見翌日に報道内容を一部訂正しましたが、疑惑の大筋はまったく変わっていなかった。にもかかわらず、テレビ各局が“世紀の大誤報”と大騒ぎし、コメンテーターの古市憲寿氏などは“文春廃刊”まで提言したのです。業界の端くれにいる人間として、この流れは本当に恥ずかしいですよ。私のまわりでは、古市氏こそ廃業すべきという声が日増しに強まっています」(テレビ制作関係者)

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一般市民にとって不正告発の“駆け込み寺”となっている文春砲は、すねに傷を持つ連中に対してはとことん“意地悪”な存在でもある。今回は、テレビ各局や御用コメンテーターたちがその罠にハマったようだ。いったい文春は、どんな爆弾を投下したのか?

フジ「女子アナ上納“Aチーム”」のスーパーフリーにも似た手口

『週刊文春』が暴露した“証拠LINE”の重大な意味について、芸能ライターが説明する。

「今回の文春砲は、一連の報道には2つのポイントがあると明示します。X子さんの訴えを握りつぶし中居の番組を放送しつづけたフジのコンプラ問題が1つ。同社の悪しき“上納文化”がもう1つです。

そのためまず、フジ元編成幹部のA氏が被害者女性X子さんを“仕事につながる”と説得して中居に引き合わせたり、中居とX子さんに“付き合ってくれたらなぁ”と発言し電話番号交換の“圧”をかけたりした経緯があらためて振り返られます。このまとめを読めば、初見の読者でも古市氏でも、A氏が職務上の優越的地位を濫用し、その“延長線上”で性的トラブルが発生したと疑わざるを得ないでしょう。トラブル当日の“会食セッティング者”など枝葉末節にすぎないわけです。

そのうえで、自社の“上納文化”をよく知る善意のフジ社員が、X子さんとは別の女子アナから入手し文春に提供した“証拠LINE”と、それにまつわる証言が数多く紹介されています。

このLINEに登場するのは元編成幹部A氏の『部下』で、中居も参加する会に女子アナたちをアテンドするため、“Aさん”の名前を出して必死に営業活動をしていたとのこと。上司であるA氏の名前を出されたら、相手が断れないことをわかってやっていたとみられます。この部下は、A氏の“ご指名”によって他局アナにまで食指を伸ばそうとしていて、今回は、その際の生々しいやりとりがLINEのスクリーンショットで暴露されてしまいました。

しかも、このLINEを情報提供した女子アナもまた、1回目は普通の会に誘われる2回目はタレントを交えた会に誘われる数時間前に会の正確な場所を告げられるホテルのスイートルームで性的行為を求められる…というだまし討ちに遭ったと。驚いたことに後日、A氏の部下からは“フォローのLINE”まで届いたとのことで、これが組織ぐるみでなければ、何が組織ぐるみなんだという感想をもちました。

早稲田大学の集団輪姦事件(スーパーフリー事件)では、被害者女性をなだめる役の女性がいましたが、A氏の部下は、この役割まで兼務していたように見えてしまうのです。フジテレビ社内に、特攻野郎ならぬ女子アナ上納“Aチーム”が存在した可能性は、今回の文春砲でがぜん高まったと言えるのではないでしょうか」(芸能ライター)

今回の文春砲にも「罠」が仕掛けられている!?

女子アナ上納Aチーム。俺はナカジ、通称フジ編成幹部A。自慢の上納接待に中居も港も日枝もみんなイチコロさ。ハッタリかまして、ホテルのスイートルームから女子アナまで何でも揃えてみせるぜ――。

極論すれば、そのようにも要約できそうな今回の文春砲。もし事実ならフジテレビは完全にアウトな気がしてくる。

ただ、先の記事訂正騒ぎにおいて、何人かの“有識者”やテレビコメンテーターが興奮しながら指摘していたように、『週刊文春』の報道内容を盲信するのは不健全だ。

たとえば、今回の“証拠LINE”のスクショに関しても、「職務上の関係がない他局女子アナをメシに誘って何が悪いんだ」「A氏本人ではなく部下のLINEなんて何の証拠にもならない」といった反論は可能だろう。じっさい、SNSではそのような疑問を持っているユーザーも少なくないようだ。

そこで、50代ネットメディア編集デスクを仮想敵として、元編成幹部A氏の立場から思いつく限りの反論を試みてみた。以下、その想定問答だ。

「証拠とは言えない」「記憶にない」反論は可能か?

――文春が公開したスクショは、私の部下が他局アナを誘おうと別の女子アナに依頼した際のものらしい。だが、少なくともこれに関しては、何かの“証拠LINE”と呼べるような代物ではなく、悪質な印象操作ではないのか?これがダメなら、接待はもちろんプライベートな会食もすべて不可能になってしまう

「ナカジさん、LINEにはあなたの名前が何度も登場しています。それなのに文春がこのスクショだけを日付すら明示せずに出してきた理由を落ち着いて考えましょう。把握していない?そんなわけはありません。むしろ、もっと決定的な証拠を温存している可能性が高いでしょう。反論しやすそうにみえる部分はたいてい罠なので、気をつけないとヤバいです」

――そもそも、私は女子アナを“指名”などしていないし、部下に何かを指示した記憶もない。私の名前を利用して勝手にやった可能性だってあるだろう。関与を疑われるのは心外だ

「ただ、ナカジさんが会食を主導していたと複数の女子アナやフジ関係者が証言していますから…。それに、毀誉褒貶ある人物ではありますが、御社出身の長谷川豊元アナも同様のことを言っています。これは偶然でしょうか?さらに、普通の会食ではちょっとあり得ないほど、手順や役割分担が洗練されすぎている印象が強いですね。編成幹部にまで上り詰めるほど仕事ができるあなたなら、関与の痕跡を残さないくらいは朝飯前かもしれませんが…今は逆にその点が“より悪質だ”と疑われているようですね」

――そんなことを言われても、無いものを証明することはできない。悪魔の証明ではないか

「背理法的なアプローチで間接的に証明できる気はしますが…。それはともかく、事前に普通の会食で女性を安心させておく。会の直前まで場所を教えず有名ホテルのスイートルームに女性を連れ込む。性的トラブルの後には部下にフォローさせる。自分自身は当日の会食セッティングにはタッチしない。このような“手口”に、本当に心当たりはないでしょうか?」

――断じて心当たりはない。あるというなら証拠を出して

「なら、すべては第三者委員会の調査にゆだねられることになるでしょう。ただ、今後も継続的に週刊誌が追い打ちをかけてくる可能性は高いです。第三者委に直接タレコミが入るかもしれません。そうなると、第三者委もナカジさんの疑惑を無視したり、手心を加えるのは難しくなる。たとえば、グランドハイアットのスイートルームのお部屋代は誰が支払ったんでしょうか?領収書の宛名は?中居さんが払うことはなさそうです。部下の方にも無理でしょう。ナカジさんは高給取りだと思いますが、毎回自腹はキツいですよね…。フジから出ているとすれば、会社のお金で有名タレントが女子アナに“全裸手招き”をしていたことになってしまいます。一般的には、それを組織ぐるみと呼ぶのだと思います…」

ここでギブアップ。A氏の立場は非常に厳しく、終始押されっぱなしになってしまった。特にホテル代の出どころに関して、どう答えればよいものか?「スイートルーム飲み」自体を完全否定する材料を見つけてこないかぎり、反論は難しいように感じられた。第三者委でも重要論点になるかもしれない。

新たな疑惑をフジやテレビ各局はどう伝えるのか?

もう1つ興味深いのは、『週刊文春』が報じたこの新たな疑惑を、フジやテレビ各局はどう伝えるのか?ということだ。

昨年末の『女性セブン』や文春砲第1弾の段階では、各局は“報道しない自由”を行使して完全無視を貫いた。

その後、年が明けて、中居が「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」とするお詫び文を発表した際には、

「(週刊誌などの)報道がすべてじゃないと思ってるんですよ。心から反省してまた新たに頑張るんだったら、それは本当にそれで、やっぱり応援したい」(日本テレビ『news zero』60代一般女性)

「これから改心して頑張ろうと思っているんだったら、それは応援するべきだなと思っている」(TBS『news23』一般女性)

各局はこのような類の“街の声”をチェリーピッキングして事件の矮小化に努めた。その後、フジテレビは1回目の“紙芝居会見”で大炎上し、ほどなくして中居は芸能界引退を発表することになる。

このような経緯から、フジは10時間を越える“やりなおし会見”に臨んだが、その直後に文春の“世紀の大誤報”が伝えられると、テレビ各局はまたもや「私は、ちょっと文春の報道はおかしいと思います」といった街頭インタビューを垂れ流した。一部コメンテーターもこれに追随した。

これでは世論のねつ造になってしまう。同じテレビ業界なのだから、これまで自社でロクに報じてこなかった疑惑について街の人に突然、意見を求めるよりも、自局なりフジなりの声を拾ったほうが、よほど見応えのある番組になるのではないだろうか。

image by: フジテレビ | UK in Japan- FCO, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

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