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これを実行しただけで3000万円も年間営業利益が改善した「極めてシンプルなコト」

企業が成長するために必要なのは「内部環境の強化」です。今回の外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんのメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』では、利益率が悪化し続けている企業が改善できた方法について紹介しています。とてもシンプルなことのようですよ。

年間営業利益が3,000万円改善したシンプルな取り組み

継続した成長の為には内部環境の強化は必須。その一つがやっぱり賃上げ。

しかし賃上げは生産性の向上しかありません。言い換えれば、一人当たり利益を最大できるか?です。

よく例えられる話ですが、

マンモス1匹を4人で討伐

マンモス2匹を8人で討伐

これって生産性上がってないよね?って話。そうじゃないと結局分配は25%と変わらず。

・少ない人数で討伐できるよう武器を磨く

・マンモスの食べられる部分を増やす

基本的にはこの辺りの戦いになる訳です。

そうなるとこだわりたいのが、「社員一人辺りの営業利益額」です。

これが高い事業の方がやっぱり良い訳です。

今日はこの辺りを強化しよう!と決め、前年よりも改善だけで営業利益3,000万円を伸ばされたご支援先の例を見ていこうと思います。

■会社概要

年商規模は約15億円です。

年々利益率が悪化の一途を辿られておられ、オファーを頂いた2年前の段階では営業利益率は3%、額が4,500万円でした。

そこから売上自体は104%での成長ですが、営業利益率は7%、額が1億円を超えてきました。

トータルで見れば6,000万円程改善。

次の目標は年商20億・営業利益2億なのでまだまだ未知半ばではありますが、6,500万円改善したのはよかった点。

そのうち3,000万円は本当に簡単なことで解決したので今日はそこを見ていきます。

■最初にやった事

利益の改善って結局二つ。

・売上を伸ばす

・コストを見直す

まずは体格よりも体質!という事でコストをちゃんと見直す事にしました。

最も大きかったのは原価率。

低価格を売りにされていたので毎年徐々に原価率が悪化。

それが低い営業利益率になっていた訳です。そのため、原価率の改善をまずは着手。

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■値上げせずとも出来たこと

まずは交差原価率表を作り、「影響の大きいTOP10」をピックアップ。

すると明確な答えが。

週に1回大きな値引きキャンペーンをされているのですが、これが交差原価率での1位。

こいつをどうするか!? これで大きな変化がある事がわかりました。

もしこれをやめるだけで、原価率は1%丸々改善する事がわかりました。

その為、ここを段階的に縮小。

もちろん値引きなのでこの日は大行列。これをやるのは危険すぎる! という声も。

ただ大行列という事は需要と供給のバランスが合っていない状況。

キャンペーンしない日でも適切な集客はあるのでやめようと決めました。

結果、客数は94%まで落ちました。

しかし客単価は109%に改善。

売上102.4%=客数94%×客単価109%

売上もちゃんと伸びたんですよね。

これだけで年間1,500万円の利益改善。慢性的な値引き戦略を見直す。これが如何に大事か?がわかりますよね。

■原価率もう1%改善の為に

原価率2%改善する。これが最初に決めた重要なテーマ。

残り1%をどうするか? です。

もし仕入れ価格が変わらないのであれば、年間で4%の値上げを行えば達成。

しかしどんどん来る仕入れ高騰。4%の値上げでは間に合わず、年間で6%の値上げが必要でした。

その為、それを半期に渡ってーーー(『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』2024年2月10日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください、初月無料です)

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image by: Shutterstock.com

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関西学院大学卒業後、新卒で船井総研に入社。当時史上最年少にてフード部のマネージャー職へ。その後事業承継と起業を行い、 京都にて外食・中食業態を複数経営しつつ、多くの企業をサポート。事業規模は年商2,000万~1兆円企業まで幅広いです。外食/フードデリバリーが専門領域なので、それについての情報を書いています。

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