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G7を前に注目が集まる「日本の対ロシア外交」。各国の“思惑”と“温度差”

フランスで開催されるG7サミットを前に、日本の外交姿勢に対する海外メディアの関心が高まっています。とりわけ注目されているのが、ロシアとの関係をどのように位置付けるのかという点です。メルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』の著者・大澤裕さんは今回、海外メディアの報道内容をもとに、G7サミットで注目される外交上の論点について考察しています。

ロシアと近づく日本

週明けからフランスでG7サミットが開かれます。

高市総理は何を問われるのでしょう?

ロシアに対する姿勢です。

ご紹介するのは香港サウスチャイナモーニングポスト紙6月13日の記事です。

記事抜粋

「エネルギー需要により、日本はロシアとの協力を模索しており、これが欧州を不快にさせる可能性がある」

高市早苗首相はフランスで開催されるG7サミットに参加する。そこでは日本のロシアへの外交的接近に対する不満の声が上がるものと見られる。

欧州連合(EU)加盟国やNATO加盟国の大半が、ウクライナに対するロシアの継続的な侵略に抵抗し、モスクワを孤立させるという決意で一致している。

その中で日本の全く異なる姿勢は見逃されない。

北海道選出の自民党議員である鈴木宗男氏は7月に日露外相会談の実現を目指している。実際、先月も協議のためモスクワを訪れていた。

中東情勢が再び緊迫する中、日本はロシアからのエネルギー輸入を継続することに必死だ。

茂木外相はロシアへの働きかけに対する批判を一蹴し、紛争時であっても接触を維持することが重要だと述べた。

解説

石油が欲しい日本はロシアに近づこうとしています。それに対して、他のG7国が厳しい目を向けているという記事です。

記事は中国との関係にも言及しています。

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記事抜粋

「欧州にとってロシアは主要な安全保障上の脅威と見なされているが、日本にとってはそれほどではない」と、韓国・国民大学教授でロシア出身のアンドレイ・ランコフ氏は述べた。

「欧州は結束した姿勢を維持したいと考えている。こうした状況下でロシアを外交的に孤立させようとするのは当然の行動だ」

「しかし、日本にはロシアとの長い関係の伝統があるため、モスクワはおそらく日本を(西側同盟の)『楔の弱い部分』として狙うだろう」

テンプル大学現代アジア研究所の共同所長、ロバート・デュジャリック氏は言う。

「高市氏は中国に対しては強硬な姿勢をとっている。しかしロシアに対しては石油を必要としているため現実的なアプローチをとっていると言えるかもしれない。」

「日本は明らかに中国を脅威と見なしており、中国とロシア、北朝鮮を結ぶ同盟について長年懸念を抱いてきた」

「安倍政権下で、日本は中国とロシアの間に楔を打ち込もうとした。その試みは当時は失敗したが、ウクライナ戦争が終われば、その『楔』の構想が復活するだろう」

解説

ロシアは、日本を他のG7諸国と分断したいと思っています。

日本は、ロシアの石油が欲しい。そして中国とロシアを分断したい。

それぞれの思惑があります。

結果として日本とロシアは近づきつつあります。

それに対して、来週G7の他のリーダーが公然と批判するのか、それとも黙認するのか、注目したい点です。

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image by: Shutterstock.com

大澤 裕この著者の記事一覧

・株式会社ピンポイント・マーケティング・ジャパン 代表取締役社長  ・情報経営イノーベーション専門職大学 客員教授 ・法政大学大学院イノーベーションマネジメント研究科 兼任講師 慶應義塾大学を卒業後、米国バンカーストラスト銀行にて日本企業の海外進出支援業務に従事。カーネギー・メロン大学でMBAを取得後、家業の建築資材会社の販売網を構築するべくアメリカに子会社を設立。2000年、ピンポイント・マーケティング・ジャパンを設立。海外のエージェントとディストリビューターを使った販路網構築・動機づけの専門家として活動を行っている。2015年「中小企業が『海外で製品を売りたい』と思ったら最初に読む本」を、2017年「海外出張/カタログ・ウェブサイト/展示会で 売れる英語」をダイヤモンド社から上梓。

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【著者】 大澤 裕 【月額】 ¥330/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 日曜日

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