恋愛をしている本人よりも、周囲の友人や家族のほうが相手の違和感に気づくことがあります。そんな違和感から探偵に相談が寄せられることも少なくありません。しかし、その依頼には簡単には踏み切れない事情があります。今回のメルマガ『探偵の視点』では、著者で現役探偵の後藤啓佑さんに実際に寄せられる相談事例をもとに、恋愛中だからこそ見えなくなる危険と、第三者の視点が持つ大切な意味についてお伝えします。
絶対に遊ばれているのに
実は、探偵のもとに寄せられる相談は、困っている本人からとは限りません。
「友達が付き合っている相手が心配なんです。」
「息子の就職先がどんな会社なのか知りたい。」
「部下が家庭のことで悩んでいて。。。」
このように、第三者が相談に来られるケースも少なくありません。
その中でも比較的多いのが、「友人の恋人や婚約者を調べてほしい」という相談です。
例えば、仲の良い友人に彼氏ができ、結婚の話まで進んでいる。
でも話を聞いていると、どう考えても違和感がある。
仕事の話が曖昧だったり、生活リズムがおかしかったり、連絡が取れない時間帯が不自然だったり。。。
「もしかしたら妻子があるんじゃないか。」
「職業も嘘なんじゃないか。」
友人が心配で、相談に来られる方がいます。
しかし、ここで難しい問題があります。
‘’当の本人は調査を望んでいない‘’ことがほとんど。
もし本人が「調べたい」と希望しているのであれば、状況に応じて調査をお引き受けすることもあります。
ですが、本人の意思がないまま第三者だけの依頼で調査を進めることは、法律面や倫理面だけでなく、その後の人間関係にも大きなリスクがあります。
仮に事実が分かったとしても、それをどう伝えるのか。
「勝手に彼氏を調べたの?」
そう受け取られてしまえば、せっかく心配していた友情まで壊れてしまうかもしれません。
だからこそ、このようなケースは慎重にならざるを得ないんです。
ただ、長年この仕事をしていて感じることがあります。
こうした友人の違和感は、‘’驚くほど当たる!‘’ということです。
実際に調べてみると、本当に妻子がいた。
仕事を偽っていた。
中には結婚詐欺や投資詐欺につながるようなケースもありました。
恋愛をしている本人は、どうしても当事者になります。
好きという気持ちがある以上、「彼がそんなことをするはずがない」と信じたくなるものです。
そして、その状態になると、彼を悪く言う人はみんな敵に見えてしまいます。
結果として、周囲の忠告に耳を貸さず、大切なお金や時間、心を失ってしまう。
そんな場面を、僕は何度も見てきました。
だからこういったケースでお伝えしたいのは、「調査をしたほうがいい」ということではなく「本当に仲の良い友人の声には、一度立ち止まって耳を傾けてみてほしい。」ということです。
恋愛の当事者になると、どうしても見えなくなるものがあります。
だからこそ、自分を大切に思ってくれている人の「なんとなく気になる」という違和感は、自分が思っている以上に価値があります。
もし、恋愛に限らず「みんなが反対するけれど、自分だけは大丈夫だ」と思っていることがあれば、是非、仲の良い第三者の意見も聞いてみてください!
その第三者の視点が、あなた自身を守ってくれることも多いでしょう。
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