近年、生成AIの普及によって「分からないことはAIに聞けばいい」と考える人が増えています。しかし実際には、仕事で高い成果を出し続ける人ほど、AIに頼る前に基礎知識や専門スキルを徹底的に身につけています。「6つの仕事を掛け持ちする時間管理の専門家」として知られる石川和男さんは自身のメルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』の中で、「ヒゲの永久脱毛」というユニークな例えを通して、AI時代だからこそ重要になる”最初に一気に学ぶ価値”について考えます。
最初の努力が一生の仕事能率を決める!「ヒゲの永久脱毛」とAI時代に勝つための圧倒的仕事術
突然ですが、いま私の一流の友人たちの間で、ある「自己投資」が密かに、いや、大流行しています。
それは何かご存知でしょうか?
答えは、「ヒゲの永久脱毛」です。
毎朝のヒゲ剃りは手間がかかりますし、何より時間がもったいないですよね。
脱毛は、最初こそまとまったお金と時間がかかります。
しかし、一度完了してしまえば、朝の忙しい時間にヒゲを剃るという「まったく生産性のない習慣」から永遠に解放されるのです。
これこそ、目先の面倒を排除し、生涯の時間を生み出す究極に「要領がいい取り組み」だと言えます。
実は、仕事におけるスキルアップも、これとまったく同じ構造なのです。
その仕事をやると決まったら、必要な専門スキルをいちいち調べなくてもいいレベルまで、いち早く身につける。
最初の一歩にエネルギーを集中させて一気に取り組めば、そのあとのビジネスライフは劇的にラクになります。
周囲からも「飲み込みが速くて仕事ができる人だ」と評価され、仕事がどんどん面白くなっていく。
これこそが、今回お伝えしたい「ヒゲの永久脱毛仕事術」です。
特に、生成AIが当たり前に使われるようになった現代において、この「最初の圧倒的なインプット」の重要性は以前よりも増しています。
「AIになんでも聞けばいい時代だから、事前に勉強なんてしなくていいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、それは大きな誤解です。
基礎知識や専門的な土台が頭に入っていない人は、AIに対して効果的な指示(プロンプト)を出すことすらできません。
また、AIが返してきた答えが本当に正しいのか、実務に使えるレベルなのかを瞬時に見極めることも不可能です。
AIという最強の武器を使いこなすためにこそ、自分自身の頭脳をあらかじめ「永久脱毛」して、クリアな専門知識の土台を作っておく必要があるのです。
この記事の著者・石川和男さんのメルマガ
理想を言えば、このスタートダッシュは早ければ早いほど有利です。
例えば、内定が決まった大学4年の秋。
入社するまでの間にマナー本を読み漁り、挨拶の仕方、敬語の使い方、名刺の差し出し方、タクシーでの席次など、学生時代には意識していなかった社会人の必須常識を一気呵成に学んでおく。
一見すると正しそうな「ご苦労様です」「さすがです」「了解しました」といった言葉が、実は目上の方には使ってはいけない無礼な表現であると事前に知っておくだけでも、入社後の立ち回りは大きく変わります。
さらに、配属先が決まった瞬間に、その道の専門性を高めるための計画的な予習を始める。
経理部への配属なら簿記の勉強、総務部なら社会保険労務士や法律の勉強、営業部なら営業スキルや会話術の本を読み込む。目的もなく闇雲に勉強するのではなく、配属先に合わせてピンポイントで知識を仕込んでおくのです。
実務経験がないぶん、せめて専門的な基礎能力だけでも磨いておく。
そうすれば入社後、基礎をいちいち先輩やAIに頼って確認する必要はなくなり、会社独自の決まり事や現場のリアルな慣習を聞くだけで済むようになります。
……と、ここまで偉そうに「理想の形」を語ってきましたが、実はこれ、若き日の私の姿ではありません。
本当の私は、要領が極めて悪い、絵に描いたような「ダメダメ新人社員」だったのです。
私が必死になって勉強を始めたのは、新卒で入った建設系のブラック企業で、「使い物にならない経理」として周囲から邪険に扱われ、強烈な挫折感を味わったときでした。
「このままでは、自分の人生が本当にダメになってしまう」と、追い詰められて初めて奮起したのです。ですから、私は人一倍、回り道をしてしまいました。
当時は今のように、YouTubeやオンライン学習、ましてや疑問を瞬時に解決してくれるAIといった便利なツールは一切ありません。
自宅に音声のカセットテープが送られてくるだけという、今思えば過酷な環境でした。
そんな時代に、働きながら難易度の高い資格を取るのは並大蔑のことではありません。
しかし、危機感に突き動かされた私は、寝る間も惜しんで一気呵成に勉強しまくりました。
建設業簿記、日商簿記、さらには宅建の勉強まで、狂ったように知識をインプットしたのです。
すると、どうなったか。
あれほど苦痛だった特殊な会計や税法にも格段に詳しくなり、気づけば上司や先輩から「これ、どう処理すればいい?」と意見を求められる立場になっていました。
職場での評価はガラリと変わり、一目置かれる存在へと変わっていったのです。
一度、頭の中に圧倒的な知識ベースを身につけてしまえば、実務で悩む時間や調べる時間は劇的に減ります。
それ以降は、どんな仕事が降ってきても要領よく、スピーディーに対応できるようになりました。
まさに、知識の「永久脱毛」が完了した瞬間でした。
当時の私にAIがあればもっと効率よく学べたかもしれませんが、あのとき必死に作った「自分自身の土台」があるからこそ、今どんな新しいテクノロジーが来ても気後れせずに使いこなせています。
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世の中を見渡すと、この最初の努力を後回しにして苦しんでいる人がたくさんいます。
経理部に所属していながら仕訳の基本が理解できず、先輩の指導をただ丸暗記するだけで、いつまでも応用が利かない「要領の悪い人」。
建築部に所属していながら、中途半端な勉強をダラダラと続け、1級建築施工管理技士の試験に毎回落ち続けている人。
そのせいで責任のある仕事を任されず、給料も上がらないまま年齢だけを重ねていく……。
どれだけ便利なAIツールが登場しようとも、本人に基礎知識がなければ、宝の持ち腐れになってしまうのです。
皆様は、そんなふうにはなりたくないはずです。
医療事務に就職が決まったら、まずは医療事務試験の勉強を集中して終わらせる。
不動産会社なら不動産鑑定士、土木なら土木施工管理技士。
どの業界であっても、プロとして生きると決めたなら、
最初に必要なスキルをトップスピードで身につけてしまうのが、最もコストパフォーマンスが良いのです。
現代なら、学習のサポート役としてAIをフル活用すれば、私がカセットテープで苦労した時代の何倍ものスピードで知識を習得できるはずです。
最初はお金も時間もかかります。机に向かうのも億劫かもしれません。
しかし、一度身につけてしまえば、あとは本当にラクになります。
当たり前すぎる質問をして先輩の時間を奪うこともなくなり、AIを最高の相棒として従えながら、仕事の能率は一生高いまま維持されます。
ダラダラと時間をかけて苦しみ続けるか、最初に一気呵成に終わらせて一生ラクをするか。
最初の努力が、あなたのビジネスパーソンとしての寿命と能率を決めます。
ぜひ、今日から「ヒゲの永久脱毛仕事術」を意識して、AI時代をも味方につける圧倒的なスタートダッシュを決めていきましょう。
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