シラクマ
コーヒー器具・デザイン雑貨・ガジェットなどを中心にレビュー。使い心地の良さと佇まいを大切にしていて、機能とデザインが結びついた、ミニマルで美しいものに惹かれます。京都で文章を書いたり編集したりしながら、スペシャルティコーヒーショップ「ネオキ」を運営しています
出張先や旅行先でも、おいしいコーヒーを楽しみたい。
これまでいろいろなドリッパーを使ってきましたが、最近トラベル用として気に入っているのがOREA(オレア)の「Z1 Brewer」です。
「ゼロバイパス」で抽出のブレが抑えられる
OREA 「Z1 Brewer」 11,550円(税込)
OREAの「Z1 Brewer」は、1杯分のコーヒーを抽出するためにつくられたコンパクトなドリッパー。
素材にはトライタンが使われていて、ガラスのような透明感がありながら、軽くて丈夫なのが特徴です。
最大の魅力は、「ゼロバイパス」と呼ばれる構造。
一般的なドリッパーでは、注いだお湯の一部がペーパーフィルターとドリッパーの隙間を通り、コーヒー粉を通過せずに落ちていくことがあります。
その点、Z1は円筒形の本体と専用の丸型フィルターを組み合わせることで、注いだお湯がすべてコーヒー粉を通って抽出されるように設計されています。
注ぐ位置などの細かなポイントを気にすることなく、手軽に抽出のブレを抑えやすいのがいいところ。
旅先ではいつものケトルや抽出環境が揃わないことも多いので、この安定感がうれしいんです。
MELODRIPまでセットになっています
Z1でもうひとつ特徴的なのが、ドリップアシストツールの「MELODRIP」を使って抽出すること。
MELODRIPは、お湯をシャワー状に細かく分散させることで、コーヒー粉全体に均一に注ぎやすくするツール。
コーヒーの競技会でも使われるなど、ハンドドリップにこだわる人たちのあいだでは広く知られているアイテムです。
そんなMELODRIPですが、現在日本では単体で入手しづらく、輸入品はかなり高値になることも……。
Z1は11,550円とドリッパーとしては少し高めですが、MELODRIPまでセットになっていると考えると、個人的にはかなりお得に感じています。
トラベル用に「Z1 Travel Pack」を追加
OREA 「Z1 Travel Pack」 £24.99
OREA 「Z1 Travel Pack Extra Cup」 £19.99
Z1は単体でも問題なく使えますが、私は宿泊先や友人の家でも使いやすいように、OREAの「Z1 Travel Pack」と追加のカップを個人輸入で購入しました。
Z1 Travel Packは、本体と同じトライタン素材のカップと、ひとまとめにするためのキャップがセットになったアイテム。
Z1やMELODRIPと一緒にコンパクトにまとめられるので、バッグの中で散らばることなく、そのまま持ち出せます。
そして特に気に入っているのが、カップに小さな注ぎ口が付いていること。
コーヒーを飲むだけでなく、ドリップするときにお湯を注ぐためのカップとしても使えるんです。
注ぎ口は、Z1での抽出に適した約5g/秒でお湯が流れるように設計されているというこだわりよう。
最近ではホテルにも細口のケトルが置かれていることがありますが、そうでなくても、お湯さえ沸かせればこのカップでそのままドリップできるのがうれしいところです。
私は追加でもうひとつカップを購入して、片方からお湯を注ぎ、もう片方で抽出したコーヒーを受けるスタイルで使っています。
Z1、MELODRIP、カップまでコンパクトにまとまり、これだけで抽出から飲むところまで完結。
いろいろな器具を試してきましたが、トラベル用のコーヒーセットとしては、これ以上ないほどの完成度だと感じています。
3回注ぐだけのシンプルなレシピでおいしい
コーヒー粉:15g(中挽き:Comandante C40で20〜24クリック相当)
お湯:250mL(96℃)
0:00 50gまで注湯
0:40 150gまで注湯
1:45 250gまで注湯
2:30〜3:00 抽出終了
普段は、OREA公式のレシピ「LAZY Sunday」をベースに抽出しています。
専用フィルターをセットしてコーヒー粉を入れたら、その上にMELODRIPを載せて抽出スタート。
MELODRIPを通して注ぐので、細いお湯を狙った場所へ落とすような繊細な技術は必要ありません。
注湯も合計3回とシンプルなので、普段と違う環境でも再現しやすいレシピです。
実際に飲んでみると、これまでのOREAとはドリッパーの形状が大きく違うのに、やっぱりどこか「OREAらしい」味わいなのがおもしろいところ。
明るいフレーバーはしっかり感じられつつ、酸の角はほどよく取れて、全体がやわらかくまとまります。
クリーンだけど、尖りすぎない。このバランスが心地いいんです。
旅先で買ったコーヒーをその場で楽しめる
このセットを持ち歩くようになって一番よかったのは、旅先で買ったコーヒー豆を、その場で楽しめるようになったこと。
旅行中は、その土地のコーヒーショップやロースターに立ち寄って豆を買うことがよくあります。
以前なら家に帰ってから開封していましたが、Z1があれば、ホテルに戻ってその日のうちに飲めるので、コーヒーの楽しみ方がまたひとつ増えました。
旅行先でもおいしいコーヒーを楽しみたい私にとって、欠かせないセットになっています。
コーヒー屋の私が最近愛用している小さなドリッパー。8gのコーヒー豆でも、ちゃんとおいしく淹れられます
コーヒーショップ店主が愛用する約500円の文房具。消耗品代も収納スペースも減らせました
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提供元:ROOMIE