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【朝鮮半島】北朝鮮軍が戦闘開始3日でソウルを落とす

ソウルは開戦3日で陥落するか

『辺真一のマル秘レポート』 Vol.41より一部抜粋

北朝鮮は金正恩政権になって軍備を一段と強化している。中でも金正恩第一書記の軍視察、軍事訓練の指導が際立っている。

今年もすでに航空司令部の指導を皮切りに迎撃機及び爆撃機連隊の飛行戦闘訓練、機械化軍団装甲歩兵部隊の冬季渡河攻撃練習、敵の海上目標に対する戦闘機と潜水艦による攻撃訓練、新型艦対艦ミサイル発射訓練、日本海上での短距離ミサイルの発射訓練などを相次いで視察している。どれもこれも実戦さながらの演習だ。

一連の訓練に自信を深めたのか、国防委員会は2月4日に米国に向け「米帝と決着をつける用意ができている。米帝は自らの本土で最も残酷な終局的滅亡を味わうだろう」と威嚇した。どこまでが本気なのか、米韓連合軍は分析に余念がない。

米自由アジア放送(RFA)は金正恩第一書記が労働党創建70周年の10月10日までに「戦争準備を完成せよ」という指示を出したと2月14日に報じた。これが事実ならば、極めて異例のことであり、驚きである。

RFAは先月(5日)にも亡命高官の話として金第一書記は韓国を武力統一するための「7日戦争作戦計画」を2012年8月に作成し、労働党秘書室幹部らに極秘裏に戦争準備の方針を伝えたと報じていた。

この作戦計画に基づけば、北朝鮮軍は序盤に気勢を制すため初日にソウル、京畿道、義政府、水原に向け集中砲火し、保有する核ミサイルなどの戦力で韓国軍を圧倒し、驚くべきことにソウル首都圏を3日で制するというのだ。

「韓国は3日で陥落する」との俄かに信じがたい説は、すでに18年前から囁かれていた。韓国の情報機関「国情院」の前身である「国家安全企画部」(NSP)の権寧海部長が1997年5月、国家情報委員会の場で同年韓国に亡命したファン・ジャンヨプ労働党書記の証言として「北朝鮮は3日で釜山を占領するシナリオを作成している」ことを明かしたのだ。

「ファン証言」は当時、韓国社会に大きな波紋を呼び、その波紋は日本にも波及した。というのも、直前に朝鮮日報(4月22日付)にファン書記の論文が掲載され、「北朝鮮は戦争をやれば必ず勝つと考えている。電撃的に突進して、南朝鮮(韓国)を占領した後で仮に米国が介入すれば、日本を焦土化すると脅すだろう」と書かれていたからだ。

政府高官らはソウルを脱出

ファン元書記はNSPの事情聴取に「3日で釜山まで占領する」という戦争シナリオは金日成主席が死去する2年前(1992年)に金正日総書記が作成していたと述べていた。ファン書記はすでに他界(2010年10月死去)しているが、一緒に韓国に亡命した秘書の金徳弘元朝鮮労働党中央委員会資料研究室副室長は当時、ファン書記の心境を次のように代弁していた。

『辺真一のマル秘レポート』 Vol.41より一部抜粋

著者/辺真一
1947年東京生まれ、明治学院大学英文科卒業後、新聞記者(10年)を経て、フリージャーナリストへ。朝鮮半島問題専門誌「コリア・レポート」創刊、現編集長。毎回驚きの真実をリークするメルマガは人気を集めている。
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