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【同性婚】アメリカで合法化されたのは35州! NY市の経済効果は311億円

渋谷区の同性カップル証明書には法的効力はないが―

『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』 Vol.127より一部抜粋

日本と違って、国全体の法律(連邦法、Federal Law)とは別に、各州の自治に関連した法律(州法、State Law)を決められるアメリカでは、『同性婚』の合法化も各州ごとに決められる。

そんなわけで、アメリカでは、リベラル派の多い東部地域の州から『同性婚』を合法化する州が出てきた。

一番最初は、もう今から10年以上前となる2004年のマサチューセッツ州。

ニューヨーク州も2011年に『同性婚』を合法化済み。当時は、アメリカで『同性婚』を合法化した6番目の州で、これまでで最大の州として話題になった。

〔ご参考〕
ニューヨーク州での同性婚が合法化へ

それから約5年の年月が流れた今、アメリカではいったい何州が同性婚を合法化しているのだろう?

ふと気になって調べてみたら、なんと、同性婚を完全合法化したアメリカの州の数は、50州のうち35州!!!(米国全体の人口の69.4%)にも達しているというのだ。

同性婚を認めることで莫大な経済効果も

ご参考までに、以下、何年にどの州が同性婚を合法化したのかリストしておこう。

■完全合法化州(可決順)

1) 2004年:マサチューセッツ
2) 2008年:コネチカット
3) 2009年:アイオワ
4) 2009年:バーモント
5) 2009年:ニューハンプシャー
6) 2011年:ニューヨーク★
7) 2012年:ワシントン
8) 2013年:メイン
9) 2013年:メリーランド
10) 2013年:カリフォルニア

11) 2013年:ロードアイランド
12) 2013年:デラウェア
13) 2013年:ミネソタ
14) 2013年:ニュージャージー
15) 2013年:ハワイ
16) 2013年:ニューメキシコ
17) 2014年:イリノイ
19) 2014年:オレゴン
20) 2014年:ペンシルバニア

21) 2014年:ユタ
22) 2014年:コロラド
23) 2014年:オクラホマ
24) 2014年:バージニア
25) 2014年:フロリダ
26) 2014年:ウィスコンシン
27) 2014年:インディアナ
28) 2014年:アイダホ
29) 2014年:ウェストバージニア
30) 2014年:ノースカロライナ

31) 2014年:アラスカ
32) 2014年:アリゾナ
33) 2014年:ワイオミング
34) 2014年:サウスカロライナ
35) 2014年:モンタナ

ニューヨーク州が同性婚を合法化したとお伝えしてから5年弱で、すんごい勢いだ。

保守的な考え方が根強いテキサス州などの中西部では、まだまだ同性婚を認めない州もあるものの、大きな時代の流れとしては、同性婚を認める方向になってる気がする。

ちなみに同性婚を認めたニューヨーク市(州じゃなくて市)には、年間2億5900万ドル以上の経済効果があったという報道も、2012年に報じられている。

なお、2億5900万ドルは、1ドル=120円で換算すると約311億円。同性婚に伴う結婚式などから生じた経済効果らしい。

〔ご参考〕
同性婚の経済効果、NY市では年間200億円以上

とにかく、こうしたアメリカの同性婚を取り巻く状況から勘案すると、日本でも、渋谷区のように、特に法的効力を持たない

「パートナーシップ証明書」

程度のものなら、続々と発行する自治体も増えるだろう。

日本での同性婚の合法化は?

皆さんもご存知の通り、まだ日本では、同性婚の合法化までは、本格的な議論にはなっていない。

でも、アメリカの状況からすると、たぶん、そのうちその方向へ進むのではないだろうか?

というのも、実は、そもそも日本人は、同性婚に対する理解が極めて高かったりするのだ。

人権尊重に世界で一番口うるさいアメリカでも、同性婚への賛否はまっぷたつに二分され論争となっていた2012年の時点でも、ウォール・ストリート・ジャーナル日本語版が、日本人を対象にした行ったアンケート調査では、2886票あった投票のうち、賛成が88%の2553票と大多数!!!

なんとアメリカより賛成が多かったのだ。

この結果を受けて、WSJ編集部も驚いたという記事を掲載したほどだった。

また、その当時、すでに東京ディズニーランドで、女性同士のカップルの結婚式
が開催されたとの報道もあって、その一報は世界でも珍しい例として各国メディアで報じられていた。

〔ご参考〕
賛成88%?! 実はアメリカ以上に同性婚に寛容な日本

日本人は、案外、こういう同性愛とか、同性婚といった分野の多様性への許容度は、世界の中でも極めて高いのかもしれない。

 

『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』 Vol.127より一部抜粋

著者/りばてぃ
ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。
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