MAG2 NEWS MENU

shutterstock/Glovatskiy

【オンナの悩み】片付けられない…それって、実は隠れ○○かも!?5人の専門家が解決

春、新生活の時期!新しいステップに向けていざ気持ちを前に…向けられない?もしかして足の踏み場のない部屋を前に行き場をなくしちゃってたりして…。

まぐまぐ編集部・まつこです。まぐWoman2/21号 でスタートした女性のお悩みをぶっちゃけ解決するコーナー『オンナのホンネ』。いろいろなご相談をいただきましたが、今回は春の断捨離時期がやってくるということで誰もが頭を悩ませるこんなお悩みをご紹介。

ふた昔も前でしたか、「片付けられない女達」と言う言葉が流行り、多数の関連図書も見掛けましたが、最近はそんな女性は変わらず居るのか、又は増えているのでしょうか。そもそも何故こんなことになるのでしょうか?
私自身、片付けられなくなり15年経ちますが、深く傷付き悩んでいます。病気であれば、どんな病院でどんな治療を受けるべきなのでしょうか?病気だったら治らないものなのでしょうか。色んな角度から見た詳しい情報が知りたいです。

(メロディさん)

まぐまぐ編集部・まつこも他人事ではない「片付けられない」問題。まさに今、仕事をしているデスクを見回しても書類が山積み、引き出しを開けようにも中で何かがつっかえている状態で言い出したらキリがない!同じように片付けが苦手で、いざ片づけようにもモノが捨てられない、どこから手を付けたらいいのかわからないとイライラしてしまう方は多いのではないでしょうか。

メディアで特集されることもある「片付けられない女性」問題。米国カウンセラー サリ・ソルデン著『片づけられない女たち』ではADHD(注意欠如・多動症)が注目されました。子どものみに見られ、かつ男性特有と言われていたこの症状。しかし大人になっても症状が残る場合があること、そして女性の場合は特有の問題が浮上することが指摘されています。

今回はまぐまぐのメルマガ著者から5名の専門家に片づけられない女性へのお悩み解決と片付け法を教えていただきました!

先生のご紹介

※5人の専門家の詳細はこちら!

 

それではさっそく、ゆうきゆう先生によるAD(注意欠陥)傾向診断をチェック!
ADHDの中でもAD(注意欠陥)の傾向をみることができます。

マンガで分かる心療内科・精神科in池袋「ADHD編」より

5つ以上あてはまったあなたはAD傾向の可能性も!?
また「片付けられない」問題にはAD、ADHDだけでなく、隠れた身心の病が関わっている可能性があります。

汚部屋にフォーカスしちゃダメ!あなたの○○な行動は心の病のサインかも?

shutterstock/Celiafoto

Answer:「ま、いっか」家事術 真井花先生

近年片づけに注目が集まっており、私自身セミナーやメルマガを通して片づけが苦手だという方に多く接してきました。現代の日本ではモノが溢れているため、よほど選択的に接していないとスグに部屋がモノで埋まってしまうんです。その意味で片づけ下手さんが増えやすい社会だと言えるかもしれません。

さて、今回のように片付けられない状況が数年に渡っている場合、片づいていない部屋の状態だけにフォーカスしてはいけません。片付けられない状況が目に見える形で表れているだけで、その原因は片づけのスキルが低いことにあるわけではないからです。この場合、真の原因は心身の病気です。

まず、心の問題としては、注意欠陥多動性障害、強迫性障害、買い物依存症、また身体の問題としては、傷性脳損傷(交通事故などで頭部を強打した)、視覚異常などが原因として考えられます。たとえば、モノを元の場所に戻すなど特定のことがどうしても出来ない、カーテンのヒダの数など細かすぎることが気になって仕方ない、イライラすると買い物をして大量の服を買っている…ということはありませんか。心当たりがあれば、心身の問題を解決するために心療内科や精神科、心理カウンセラー、医師などに相談してみましょう。

先ほど診断チェックをしたAD傾向だけでなく買い物依存症やストレスからくる精神的な問題、自分でもつまらないことだとわかっているのに気になって仕方がなくなる・同じことを何度でも繰り返してしまう強迫性障害、そして身体的な障害など原因は様々です。

また、今回のご相談者メロディさんの場合、片付けられなくなったタイミングが「15年前」とはっきりしている点を踏まえ、こんなご回答も。

Answer:空間心理カウンセラー 伊藤勇司先生

メロディさんは、「15年前から片付けができなくなった」と、明確な記憶があるようなのでもしかしたら、その15年前頃に起こった何らかの出来事をきっかけに「片付けができない」という状態が引き起こっている可能性があります。

基本的に片付けが出来ないときの心理的な傾向は【過去の経験】に、意識が向く比重が多くなっているときです。その過去の経験が深く心に残り「その出来事に対して心の整理」が、つかないままになっていることが物理的に片付けができない要因や未来への一歩を踏み出せない原因になることもあるのです。なのでもし、メロディさんがこういったことにお心当たりがあるようでしたら片付けができるようにすることを考えるよりも過去の心の整理をしていくことをオススメします。病気に関しては、医療的な専門ではありませんので言及は致しませんが片付けに関しては「考え方」と「発想」を切り換えることにより必ずできるようになるものです。

ただ、誰でもできることではありますが【誰もができなくなるときもある】ことも、併せて意識しておくことが大切です。片付けができるかどうかは、そのときの心理状態や環境的な要因も大きく関係してくるためできないからといって自分を責める必要もありませんので今のご自身をより良い状態へと導くためにも小さなことでいいので「自分自身を肯定してあげる」ことを、日々の生活の中で繰り返していくと必ず片付けもできるようなっていきます。

心理的なものが関係しているからこそ片付けができない要因は人それぞれ変わりますのでここでは簡単にしかお答えすることができませんが少しでもメロディさんの未来がより良い状態になっていくためのヒントになれば幸いです。

確かにメロディさんの場合は片付けられなくなった原因が15年前に潜んでいそうですね。片付けられない原因には幼少期の育ち方や暮らし方などが影響してくることもありそうです。

原因と考えられるものがでてきましたが、今回は「片付けられない」問題の中でもキニナルADHDについて先生方に教えていただきましょう。

ADHDの症状は「はしさき」と「しゃもじ」?

shutterstock/Shai_Halud

Answer精神科医 ゆうきゆう先生

ADHDという病気があります。日本語で「注意欠如・多動症」と言います。

は…話を聞けない
し…集中できない
さ…先延ばしにしてしまう
き…記憶できない

しゃ…しゃべりすぎてしまう
も…モジモジしてしまう
じ…じっとしていられない

ということで「箸先・しゃもじ」と覚えていただくと分かりやすいのですが、とにかくその中に「集中できない」「先延ばしにしてしまう」という症状があります。そのため「片づけられない」という状態になりやすいことが分かっています。
特にこの症状は「女性に多い」とされています。

こちらは薬での治療や、カウンセリングでの改善は望めます。

ちなみにさらに詳しくマンガで解説していますので、ご覧下さい。
何にせよ、お気軽にご相談いただければ幸いです。

「片付けられない」問題は1つとは限らない!

shutterstock_Shai/Fotovika

AnswerADHDライフカウンセラー リーベル・りなこ先生

長い間とても辛いお気持ちで過ごされていたこととお察しします。
ADHDの主な問題の1つに、メロディさんのお悩みのような「片付けることの困難さ」が挙げられます。

ADHD(注意欠如・多動症)の症状の原因は、脳の覚醒機能を調整している神経伝達物質の不十分な働きと、関連付けられる脳の機能障害と今のところ言われています。ADHDの症状には、子供の頃からの感覚調整の難しさや行動変更の難しさ、衝動性やもの忘れなどがあり個人の特性によって様々です。ADHDの問題に対応するためには、ADHDの診断を受け薬を服用するだけでは治すことはできません。ADHDの人自身の理解とコントロールそして周囲の人の理解とサポートの両方が常に必要となります。

ADHDの人が片付けられない問題の原因として、「どこに、どれくらい片付けて良いかわからない」といった空間認知の困難さや頭の中が常に様々な思考や感覚でいっぱいのため他の物事に気を取られてしまい作業が進まいといったことが考えられます。又、完了した事柄を画像として捉えるアウトライン思考の傾向が強いADHDの人の場合は、片付けの作業を完了させるために必要な準備をせずに作業を始めてしまうことにより完了させることが難しくなるといった「計画性の問題」や「先延ばしの問題」が複雑に絡み合っていることも考えられます。

このような問題に1つずつ対応し、ADHDの人自身ができる方法と周囲の人に協力してもらう方法をいくつも考え実践し、最適な方法見つけ繰り返し行っていくことでADHDの問題は改善されていきます。問題に上手に対応できるようになると、心に余裕が生まれ、もともとADHDの人が持っている創造力や直観力など特性の持つ長所に目を向けることができるようになります。

ADHDの人がこのような作業を行うためには、ADHD専門のカウンセリングやコーチングが有効です。又、混乱や衝動性の症状が強く出ている場合には無理せずにADHD治療薬の併用も必要になります。

症状が生活に支障が出るほど気になるようでしたら、精神神経科や心療内科など医療機関での受診をおすすめします。大人のADHDの検査を行っている医療機関は、お住まいの地域の発達障がい支援センターで教えてくれます。

片付けの問題の対応は、ご自身のブレインスタイルを理解することが第一歩です。
どうか1人で悩まずに、メロディさんに合った最適な方法を見つけていきましょう。

続き≫収納のプロによる片付け思考術と、先生がオススメする思い切った片付け方とは!?


いざ片づけようと思ったときにどこから手を付けたらよいのかわからないみなさんのために、収納ドクター長柴先生と家事術真井先生からいただいた片付けられない原因と解決法をご紹介。

時間がない・収納が少ないの言い訳は通用しない

shutterstock/mtlapcevic

Answer:収納ドクター 長柴美恵先生 

「片付けられない女達」を流行りにされたのは残念なことでしたが、男女問わず片付けられない人が多いのは事実です。原因としては色々考えられます。実際に深く傷付き悩んでいる方もいます。病気のご心配をされていますが、状況がわかりませんので、ここでは病気の話しはやめておきます。

一般的に多い原因は
1)片付け方がわからない
2)片付ける行為をしない
3)モノを溜めこんでしまう
4)すぐ買う。すぐもらう。
5)モノを手放そうとしない
などです。

片付けられない理由に、時間がない。収納が少ない。は理由に当てはまりません。
解決策として、例えば
1)片付け方を知ることで片付けられるようになります。
2)当然のことです。モノは勝手に移動しませんので、だれかが片付けなければ片付きません。
3)モノに依存しているケースが多いです。この場合「溜め込む理由」を探る必要があります。モノに対しての思いや親からの教え、過去の経験などが影響していることがあります。その理由から解きほぐすことが必要です。
4)買う前やもらう前に「いつどこで使うのか?」「手入れはするのか?」「最後はいつどのように処分するのか?」など先のことまで考えます。応えが出ないようであれば入手はやめておきましょう。感情や欲が抑え切れない場合は「どのような感情なのか?」3分考えましょう。これが習慣になれば安易にモノを増やさなくなり、逆にモノを見極めて手に入れるようになります。厳選して手に入れたモノは大切に使うようになりますので、さらにモノは増えにくくなります。
5)3)と同じようにモノに依存しているケースが多いです。ですので「手放せない理由」を探る必要があります。思い出のモノ、いただきモノ、もったいない、高かったから、まだ使えそう、捨ててはいけないと思い込んでいるなどがあげられます。処分を考えたことがないという方もいますが、手放さなければモノが増えるのは当然です。

人ごとに問題は異なりますが、先ずは上記の5つに当てはまるかどうかを確認してみて下さい。それでもお困りの際はご相談ください。

プロの手を借りるのは逃げじゃない!

shutterstock_Ryan Jorgensen – Jorgo

Answer:「ま、いっか」家事術 真井花先生

どうしても片づけられない、そうは言っても、とりあえずこの部屋の状態をなんとかしたい。うん、そういう前向きさイイですね。ただ、15年も片づかなかったものを片付けるのは、誰がやっても大変なもの。こういうときは一人でやらなきゃと抱え込まずに、プロの手を借りるのもアリですよ。

現在、片づけに関しては、整理収納アドバイザーやライフ・オーガナイザー、掃除用品会社の片づけサービスなどたくさんのサービスがあります。多くはカウンセリング+実際の作業という内容になっています。作業については、業者がすべてやってくれるところもありますし、業者はあくまでサポートというところもあります。また料金は、片づけの程度・時間によって異なります。大規模で長時間かかるほど高額になるわけです。どんな作業の場合でも、業者は予め見積もりを出してくれますので、それを見てから考えても大丈夫。
今回の場合、とりあえずリビングだけクローゼットだけなど小さい場所だけサービスを利用してみてはいかがでしょうか。サービスや進め方、料金なども解る上に、一部だけでもスッキリすると気持ちに弾みがつきますから。プロの手を借りながら焦らずに片付けていってくださいね。

長柴美恵先生の5つのポイントには編集部・まつこも耳がいたーいお話。
元カレSと一緒に買ったマグカップとか、元カレNからもらったアクセサリーやぬいぐるみとか。そうそう、酒好きの元カレTと飲んだ記念のシャンパン(何の記念だったかは思い出せません)はボトルすら捨てられずに大事にとっているのはナイショです。

もう使わないけど捨てられないものがアレコレ浮かんできましたが、新しい出会いのためにも、心を鬼にして断捨離に挑まないといけませんね!

まぐまぐ編集部ではいろんなお悩みを募集しています!お悩みだけでなく、今気になっているあんなことやこんなこと、調べてほしいことなどなど編集部・まつこまでお送りください!
<投稿はこちら>

(まぐまぐ編集部/まつこ)



 著者紹介

ゆうきゆう
メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』

精神科医・心理研究家。あらゆるジャンルの心理学を極めた、セクシーな精神科医たち。あやつる心理学のスキルは1000を超える。「ゾクゾクしなければ人生じゃない!」がモットー。趣味は瞑想と妄想。特技はスノーボード。無料メルマガ 有料メルマガ ゆうスキンクリニック ゆうメンタルクリニック

真井花(まないはな)
メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』

グータラなくせにカンペキ主義者の私が考えた家事テクを中心に幸せな家庭生活についてお伝えしています。東京や大阪などで年数回セミナーを開催。14年度メルマガ大賞・生活情報部門銀賞受賞。

ADHDライフカウンセラー リーベル・りなこ
メルマガ『ADHD(注意欠如・多動性障害) ハッピーライフ!!』

ADHDの診断後、ADHD/ADDの正しい理解を広めるためにADHD/ADDに関する情報提供や診断後に自分に合ったライフスタイルを見つけてよりよい生活を送るための実践的なアドバイス、セミナーやワークショップなどの啓蒙活動を行っている。HP ブログ facebook

収納ドクター@長柴美恵
メルマガ『収納ドクター@長柴美恵からのお片付けレター』

モノ・紙・時間を整理する収納ドクター?長柴美恵は、片付けたいのに片付けられないお住まいやオフィスの「片付けられない習慣病を治療」するお片付けの促進役です。◆2006年から収納ドクターとして事業内容を変え、整理の効果で自ら仕事力を向上。年間約50回の自主講座を行う。商売歴25年。3人を育て上げた母親でもある。◆ファイリングデザイナー・整理収納アドバイザー2級認定講師・整理収納コンサルタント・整理収納アドバイザー◆ホームページ

「片付け心理の専門家」空間心理カウンセラー 伊藤勇司
メルマガ『3分でココロがスッキリ 心のお片づけメルマガ』
空間心理カウンセラ 日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー。部屋や空間から読み解く深層心理をひも解き片付けで悩む人々の人生の流れを変えるサポートをしている。公式ブログ メディア取材記事「部屋が汚い人は実は自信家ってホント?」「理想の人と結婚できるお部屋づくりとは?」


【まぐWoman 関連記事】

【オンナのホンネ】女子が年上男性を捨て始めている!? 恋愛で求める黒い願望を赤裸々告白

部屋の乱れは心の乱れ。元小悪魔agehaモデルの女社長・桃華絵里が実践するストレスフリー美容法

【オンナのホンネ】年上彼氏=金ヅル?年下=ペット? 年の差恋愛トークで浮かび上がる女のドSなホンネ

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け