「しゃべるねこ」として猫好きのみなさんにはおなじみの、医学博士・しんコロさんの愛猫「しおちゃん」。ねこブロガーでもあるしんコロさんは、しおちゃんの食事にももちろん気を使っています。自身のメルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』で、質問に回答というかたちで、しおちゃんの毎日の食事について詳しく語っています。愛猫家のみなさん、必見です。
しおちゃんは何を食べているの?
Question
しんコロさんの回答
我が家では、ウェットフードはインスティンクトのチキン、マックスキャットのチキン、そしてナチュラルバランスのチキンの3種類をローテーションしながら与えています。
ローテーションする理由は、ときどきペットフードメーカーには特定の栄養素が不足していたなどのリコールが起こることがあるからです。万が一どれかのブランドにそういったことが起きても、ローテーションすることで栄養不足になることを避けられます。
また、ローテーションしたほうが1種類に飽きるということなく食べてくれます。ドライフードはあくまでもおやつとして、エバンジャーのミートラバーメドレーを与えています。
さて、キャットフード選びで大切なことは三つあります。
まず、一番大事であるのに忘れられがちなのは、ねこは肉食動物だということです。犬は雑食なので穀物などの炭水化物をエネルギーにできますが、ねこはタンパク質を豊富に含む肉類から必要なエネルギーや代謝に必要な栄養素を補給する必要があります。
にもかかわらず、多くの市販のキャットフード(特にドライフード)には主原料としてコストが安いという理由でトウモロコシや小麦グルテンが使われていることが多いのです。穀物由来のタンパク質がねこの消化系にとって最も適した栄養源ではないという研究データもありますが、そもそも肉食動物であることからもそれは必然のことと思います。
次に重要な点は、主食をウェットフードなど水分が多く含まれているものにすることで、泌尿器系の疾患の予防に繋がることです。本来ねこはキプロスやエジプトなど比較的乾燥した地域に由来することから、ふんだんに水が飲める環境ではなかったかもしれません。その意味で、生きた小動物を食べることによって水分を補給するという摂食スタイルに適応していったとも考えられます。
そして三つ目に重要なことは、酸化防止剤や着色料などの添加物をできるだけ避けるということです。
日本でキャットフードを選ぶ際にも、上記の3点を注意しながらペット用品店の店舗とインターネットの両方を探してみて下さい。
image by: Shutterstock
著者:しんコロ
ねこブロガー/ダンスインストラクター/起業家/医学博士。免疫学の博士号(Ph.D.)をワシントン大学にて取得。言葉をしゃべる超有名ねこ「しおちゃん」の飼い主の『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』ではブログには書かないしおちゃんのエピソードやペットの健康を守るための最新情報を配信。
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