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ISIS戦闘員は、「覚せい剤」の禁断症状でテロを起こしている

サウジ王子が薬物密輸で逮捕された事件に続き、トルコ当局がシリア国境付近で覚せい剤1100万錠を押収したというニュースが入ってきました。日本ではISISが覚せい剤中毒者の集団であることはまったく報じられませんが、人気メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』によると、パリ多発テロも覚せい剤の禁断症状で起こされたのではないかと伝えています。

 

破壊活動を行うと「ドラッグと金一封」が支給されるISIS

今週は、パリで起きましたISISによる連続テロにつきまして、私見たっぷりにお話ししたいと思います。

先週13日夜(日本時間14日早朝)、パリの劇場やレストランなど複数の場所を狙った無差別テロがおき、全世界を震撼させました。直後にフランスのオランド大統領はテレビ演説で「前例のないテロが起きた」と述べるとともに非常事態を宣言し、緊張は現在もまだまだ続いています。その後、ISISが犯行声明を出しました。

先週も本メールマガジンで書きましたように、現在、欧州は第2次世界大戦以降、最大のメンタルクライシスを迎えています。難民にたいして、様々なリスクをとっても人道的な対応をすべきか否かで、欧州の人々は大きく揺れているのです。

そして、今回の事件がおきました。これによって、欧州の人々のメンタルクライシスは、より深く痛手を負ったことは間違いなく、この問題はユーロ危機などの経済問題を大きく凌駕し、欧州の存在意義そのものを問うことになっています。

さて、私見たっぷりの本コーナーでは、事の発端を先月28日にレバノンのベイルートで発覚した事件に端を見ます。CNNによれば、 10月28日レバノンの首都ベイルートの空港から覚せい剤などの薬物2トンを国外に密輸しようとしたとして、サウジアラビアのアブドゥル・モーセン・ビン・ワリード・ビン・アブドゥラジズ王子を逮捕しました。王子はベイルート・ラフィク・ハリリ国際空港で、覚せい剤アンフェタミン系の錠剤2トンをプライベート機に積んでサウジに向かおうとしている直前でした。

いったい石油王である王子が、なぜ大量の覚せい剤を自国に運ぼうとしていたのでしょうか? お金目当てのためではないことは明白で、また、自分の使用量としても2トンは多すぎる量です。実はこの目的は、ISISに供給することにあったのです。

日本ではISISが覚せい剤中毒者の集団であることはまったく報じられませんが、CNNをはじめ、海外報道ではISISから逃げ出してきた人たちの証言で、多くの戦士が覚せい剤中毒であることが報じられています。そして、破壊活動を行うと「ドラッグと金一封」が支給されるのです。

また、欧州の若者の間では貧困生活から脱しISISに行けば、金とドラッグが簡単に手に入ることで知られています。そして、その金とドラッグを提供しているのは、(米国の意向のもと)サウジアラビアだと言われていました。先般ロシアの空爆で多くの薬物を失ったISISは、大至急兵士たちに配給する覚せい剤を入手する必要がありました。その供給者がサウジアラビアの王室だったことが、ベイルートで3週間前に発覚したのです。

これに怒ったのが、ISISです。ISISはパリでテロを起こす1週間前の12日、自分たちに渡るはずだった覚せい剤を取り締まったレバノンのベイルートで、報復措置ともいうべき自爆テロを起こし、少なくとも37人が死亡、181人が負傷しました。そして、その矛先はさらにフランスへと向かうことになります。現在、ISISの覚せい剤中毒者が次々と禁断症状を起こしており、それが、自爆テロを引き起こす大きな原因になっているのです。

今週開かれたG20のあとに、ロシアのプーチン大統領は、「ISISに事実上協力している国家がある。それにはG20に含まれる国もいる」と記者会見で衝撃的な発言をしました。具体的な国名こそ話しませんでしたが、そのひとつはサウジアラビアであることは間違いありませんし、もう1カ国は米国であることは明らかです。

覚せい剤中毒者集団が、今後、どのような行動に出るのか、誰にも想像つきません。ただし、それがISISの最大の弱みでもあることも確かです。。

image by: Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.com

 

高城未来研究所「Future Report」』より一部抜粋

著者/高城剛(作家/クリエイティブ・ディレクター)
1964年生まれ。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。毎週2通に渡るメルマガは、注目ガジェットや海外移住のヒント、マクロビの始め方や読者の質問に懇切丁寧に答えるQ&Aコーナーなど「今知りたいこと」を網羅する。
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