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結局、女性は強制的に働かせたほうが世界は回る

女性の社会進出を声高に叫んでいる安倍政権。日本は世界と比べて女性の地位が低い、という各種データも出ているようですが、果たして本当にそうなのでしょうか。中部大学の武田邦彦教授は、自身のメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』で、欧米や中国などの「男女平等」は見かけ倒しに過ぎず、日本は古来より女性を大切にしてきた伝統があることを紹介しています。

底抜けにお人好しでウソがつけない「日本人」

毎年どこかわからないところ(故意にここではそう書いたが、実際には調べればすぐ分かる。でも調べるに値しない)から「世界の女性の地位ランキング」というのが発表され、そのたびに「日本は142カ国中、104位で女性の地位が低い」という報道がなされます。

日本人は「舶来」に弱いので、「何を基準に女性の地位を計算しているのか」にはあまり興味がなく、単に「どこかの機関がランキングした」とその結果ばかり問題にしています。

実は著者は「世界遺産」で一喜一憂する日本人をやや批判的に見ていましたが、今年(2015年)、ユネスコが「南京事件」を世界記憶遺産に登録したことから、にわかに世界遺産に対する疑問や批判がでました。

実は日本人というのは底抜けに「お人好し」ですから、「外国の人はウソをつかない」と思っていますが、ウソをつかないのは日本人の方で、多くの国、特に大陸の国は自分達の生存が常に脅かされていますので、かなりのウソを平気でつきます

たとえば、著者がアメリカにいた時、知らない道を車で運転していて迷ったので、土地の人に道を聞くと実に親切に教えてくれました。そこで教えられた道を行くと、全然、違うのです。最初はビックリしましたが、アメリカでは道を聞いて、相手が知らなくても適当に」「自信たっぷりに」道順を教えるという「常識」を知ったのはそれからしばらくしてからでした。

日本では道を聞かれて、知らなければ100%知らないと言います。だから日本人だった著者はまさか「知らないのに教えてくれる」とは思ってもいなかったのです。 

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日本伝統の「女性を大切にする文化」を活かした社会づくり

さて、女性の問題ですが、世界的に地位をあげるのは簡単なことで、託児所も金銭的な援助も全くなく、ただ「女性を強制的に働かせる」ということで地位が上がります。その例がフランスで、フランスはかなり自由な国ですが、それでも女性の地位は世界で50番目くらいでした。そこで「女性を強制的に働かせる」という法律を作ったところ、現在では15位くらいにいます。

日本では天照大神から、卑弥呼、そして持統天皇にいたるまで古代から男性と女性はほとんど同じ、というかむしろ女性の方が地位が高く、女性は小説を書いても良い(想像力を発揮しても良い)が、男性は記録文書だけ(田畑を耕すことと、兵士になって死に国を守れば良い)ということでした。それは平安時代の中期ぐらいまで続き、その後、武士の時代(戦争の時代)になったので、1000年ほどは男性優位のようなみかけでした。

でも、それも見かけだけで、戦前の日本でも女性は、1)働かなくても良い、2)戦争に行かなくてもよい、3)夫のお金は妻が管理する、という特典を持っていました。それに対して白人の社会では、狩猟民族であることもあって「女性は男性の所有物」という概念が強く、1)女性も働くべきだ、2)夫のお金は生活費だけを妻に渡す、3)その代わりレディーファーストで女性は男性が保護する、という考え方です。

中国でも「男女別姓」ですが、それは「結婚しても、女性は家に入れない」という女性蔑視別姓だけのことで、日本のように「結婚したら夫婦一体、家族優先」などという考えはなく、「女性は子供を産む道具」という考え方です。

でも、そのような日本の歴史、日本の女性の特権(主要国では日本だけ)を放棄して、より実質的に地位の低い白人や中国人のまねをしたがる、いわゆる文化人や女性地位向上運動家がいるのはいぶかしいことです。

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image by: Shutterstock

 

 

武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』より一部抜粋

東京大学卒業後、旭化成に入社。同社にてウラン濃縮研究所長を勤め、芝浦工業大学工学部教授を経て現職に就任。現在、テレビ出演等で活躍。メルマガで、原発や環境問題を中心にテレビでは言えない“真実”を発信中。
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