結局、女性は強制的に働かせたほうが世界は回る

 

日本伝統の「女性を大切にする文化」を活かした社会づくり

さて、女性の問題ですが、世界的に地位をあげるのは簡単なことで、託児所も金銭的な援助も全くなく、ただ「女性を強制的に働かせる」ということで地位が上がります。その例がフランスで、フランスはかなり自由な国ですが、それでも女性の地位は世界で50番目くらいでした。そこで「女性を強制的に働かせる」という法律を作ったところ、現在では15位くらいにいます。

日本では天照大神から、卑弥呼、そして持統天皇にいたるまで古代から男性と女性はほとんど同じ、というかむしろ女性の方が地位が高く、女性は小説を書いても良い(想像力を発揮しても良い)が、男性は記録文書だけ(田畑を耕すことと、兵士になって死に国を守れば良い)ということでした。それは平安時代の中期ぐらいまで続き、その後、武士の時代(戦争の時代)になったので、1000年ほどは男性優位のようなみかけでした。

でも、それも見かけだけで、戦前の日本でも女性は、1)働かなくても良い、2)戦争に行かなくてもよい、3)夫のお金は妻が管理する、という特典を持っていました。それに対して白人の社会では、狩猟民族であることもあって「女性は男性の所有物」という概念が強く、1)女性も働くべきだ、2)夫のお金は生活費だけを妻に渡す、3)その代わりレディーファーストで女性は男性が保護する、という考え方です。

中国でも「男女別姓」ですが、それは「結婚しても、女性は家に入れない」という女性蔑視別姓だけのことで、日本のように「結婚したら夫婦一体、家族優先」などという考えはなく、「女性は子供を産む道具」という考え方です。

でも、そのような日本の歴史、日本の女性の特権(主要国では日本だけ)を放棄して、より実質的に地位の低い白人や中国人のまねをしたがる、いわゆる文化人や女性地位向上運動家がいるのはいぶかしいことです。

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image by: Shutterstock

 

 

武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』より一部抜粋

東京大学卒業後、旭化成に入社。同社にてウラン濃縮研究所長を勤め、芝浦工業大学工学部教授を経て現職に就任。現在、テレビ出演等で活躍。メルマガで、原発や環境問題を中心にテレビでは言えない“真実”を発信中。
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