MAG2 NEWS MENU

顔が思い出せない人の名刺は捨てよう。交換しただけの人は人脈ではない

1年ももうすぐ終わり。自分が一年でどんな人脈を作ってこれたか、意味のある出会いがきちんとできたのか。戦略コンサルタントの中久保浩平さんは、自身のメルマガ『ビジネス真実践』の中で、名刺ホルダーをチェックすることによってそれがわかる、と語っています。

意味のある出会いチェック

私の場合、毎年この時期になると空いた時間に1年の振り返りとして「名刺の整理」をするのが慣例となっています。

特にこの1年で出会った人の名刺を見て、顔を思い出せない、どんな話をしたのか思い出せない、というものは、失礼ながら遠慮なくドンドンと処分していきます。

また1年以上連絡を取り合わなかった人のものも名刺ホルダーから抜いて処分するようにしています。

従って、出会っても90%以上の人とは「もうそれっきり」という場合がほとんどで、名刺ホルダーは毎年1月になるとスカスカ状態です。

でも、一方で毎年残った名刺を見ていると、お世話になっている方や一緒に仕事をした仲間、大切なクライアントだけで、「一生付き合っていきたいな」と思える人達ばかりです。いってみれば、名刺ホルダーに残っている人達は私にすれば「大切な人」なので、常に交流があったり、あまり会う機会がなくても「あっ、こんなところでも繋がってたんですね」と不思議に縁を感じる人達です。

それを「生きた人脈」としています。

名刺の数が多ければ多いほど人脈豊富だ、という人もいますが、相手の顔を思い出せない、どんな話をしたかも思い出せない、いわゆる名刺交換しただけ、というのは人脈でも何でもありません

たまに「俺はこんな人を知っているんだ」と著名人や有名人の名刺を見せてくれる人がいますが、突っ込んで話をきけば大抵は名刺交換しただけの仲であることがよくわかります。

「それでもこの先、どこでどう繋がっていくかわからないじゃないですか? だから貰った名刺は大切にしておくほうがいいのでは?」という人もいるかも知れませんが、「あいさつ」という名目だけで、名刺交換をし、今後何も関係が繋がっていくことが無いのであれば、その名刺は互いにとって無駄です。

それだったら、無駄な1枚を配るより、その1枚を1人でも多くのお客様にお渡しした方が良いと思います。その方が、お客様にとってもご自身の為にとっても有益です。

たかが名刺1枚と思うかも知れませんが、名刺は、その人の顔であり、会社の顔です。だからこそ、意味も無く安易に配ることで、自身、自社の価値を下げてしまうことにだってなりかねません。

あいさつだけ…、初対面だしとりあえず名刺交換だけ…、という理由だけで配るというのはもったいないことではないでしょうか。

「そんなこといっても、名刺交換は基本だし、 相手に渡さなければ失礼」とか、「名刺を配っていれば、どこから仕事に繋がるか分からないし、とりあえず配っておくほうがいいに決まっている」と反論したくなると思います。

確かにあいさつでの名刺交換はマナー上必要なことでしょう。だからといって、「今後どこからどう仕事に繋がるか分からない」とか、「仕事がもらえる可能性があるかも?」とか、「とりあえず挨拶だけでも…」なんて感覚だけで名刺を交換するほうが、よほど失礼なことなのです。

確かに、名刺交換をした時点で、それっきりの関係になる相手かどうかは分からないことかも知れません。

ですが、「また何かご縁がありましたら…」とか、「機会があれば、ぜひ」なんてことだけで名刺交換した人とは、99.9%その後会ったことはありません。連絡を取り合ったこともありません。

「ご縁」も「次の機会」もないのです

それでも、その後の関係が続く場合、どちらか一方が縁や次の機会を作ろうとします。つまり、表面上だけの名刺交換ではないのです。意味のある名刺の渡し方受け取り方が出来ているのです。

ぜひ、今月中にこの名刺ホルダーを整理してみてください。あなた自身が意味のある出会いをしてきたか?がわかると思います。

今日のまとめ

名刺を整理することで1年の行動を振り返る
・自分の名刺ホルダーを取り出し、顔を思い出せない人、何を話したか覚えていない人の名刺を処分する

image by: Shutterstock

 

『ビジネス真実践』
当メルマガでは、常に営業・マーケティングの本質部分に迫ります。小手先のテクニックを求める方、向上心の無い方、行動力の無い方は、時間の無駄になってしまいますので、絶対に登録しないで下さい。
≪最新号はコチラ≫

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け