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超一流は張り合わない。子供に学ばせたい、「信念」を明確にすること

子供は周りと自分を比べて、つい張り合ってしまいがちですよね。でも、他人と比較してばかりで、果たして成長は出来るのでしょうか。無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では今回、ロバート・アンソニー氏の著書とプロの考え方を通じて、子供に持ってほしい視点を紹介しています。

自分の持ち味・可能性を信じて、最高の自分を目指す

以前、拝読した書籍にロバート・アンソニー氏のご著書である「21日間でできる! あなたの自信力を100%引き出す方法」があります。

その中で、自分以外の人に焦点を当てて行動するのではなく、自分自身に焦点を置いて行動することの重要性についての一節がありました。

まずは、その一節を紹介します。

◆自立している人は、他人と張り合う必要を感じません

他人が何をやっているかを気にして、周りを見回す必要もなければ、身近な誰かより「優位に立つ」気もありません。

自分の可能性を認めて、よりよい自分、最高の自分を目指すのみです。

こうした人にとっては、自分自身との競争が唯一の競争であり、より大きく成長すること、自分がやりたいことで一歩ずつ進歩し、上達していくことがすべてなのです。(P41より引用)

この一節から、みなさんは、どのような印象を持ったでしょうか。

講演や著書、メディアなどを通じて、スポーツ選手をはじめ、様々な業界において活躍されている方々のお話を見聴きしていると、相手のことばかり意識しすぎて振り回される形で行動しているよりも、自分自身を見つめて行動しているように感じます。

とりわけ、活躍されているスポーツ選手をメディアなどを通じて見ていると、ロバート・アンソニー氏が著されているように、他者と張り合うのではなく、最高の自分を目指しているように感じます。

超一流と言われているスポーツ選手のコメントを聴いていると、例えば、

「○○選手がこうだから、自分はこうする」

「○○選手よりも自分は優れている(劣っている)」

などといった少し極端ではありますが、こういった趣旨のコメントをあまり聴いたことがありません。

スポーツですので競技のうえでは、他者、ライバルなどとの競争はありますが、「いかに自分が上手くなるか」「自分の理想とする姿へと近づくか」という視点で、コメントを出しているように思いますし、実際に行動しているのではないでしょうか。

まさに、そういった選手は、自らが目指している理想像に向けて、いかに自らを極めていくのか、ということを大切にしているように感じます。

スポーツ選手に限らず、企業経営者や起業家など、ビジネスに携わる人たちにも言えるでしょうね。

理念やビジョン、信念などといったものを言葉だけを掲げているのではなくて、真の意味で、その掲げた理念やビジョンなどを実現しようと、日々行動している方々のお話を聴いたり、お会いしたりすると、他者からの言動に惑わされていないように思います。

自分自身が目指す理念やビジョン、志、信念などが明確になっているので、他者と張り合う必要がないのかもしれませんし、その実現のためには、自分自身をどのように高めていったら良いのか、という視点から自分を見ているからでしょうね。

ですが、他者の言動に惑わされないということは、他者から学ばないということではありません。理念などの実現のために自分自身を高め、極めていく上で、必要だと思うことは、ライバルなどの他者からであってもスポンジのように吸収しているように思います。いわゆる、取捨選択が上手なのかもしれませんね。

子どもたちにおいても、他者と比較したりして、張り合うことはないのではないでしょうか。

たしかに、自分の周りの人と張り合うことで、短期的には、満足感や優越感、高揚感を感じることができるかもしれません。しかし、そういったことを繰り返していると、常に他者と比較することでしか、自分の成長を実感することができなくなるのではないでしょうか。

また、結果そのものだけを追い求めてしまい、結果に至るまでの過程、プロセスをおろそかにしてしまうこともあるのではないかと思います。

これからの子どもたちにおいても、ロバート・アンソニー氏が著されているように、自分自身がより大きく成長することに視点を置き、一歩ずつ進歩上達し、自らの持ち味可能性を発揮していくことが大切になってくるのではないでしょうか。

◆参考文献
「21日間でできる!あなたの自信力を100%引き出す方法」 ロバート・アンソニー著 阪急コミュニケーションズ

image by: Shutterstock

 

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