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【書評】世界一の投資家・バフェットが「買い」を勧める株とは?

当代一の投資家として知られるウォーレン・バフェット。そんな彼の託宣を心待ちにしている信奉者たちが小躍りするような名言集が、ついに出版されました。『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』では、本書を「ビジネスだけでなく人生のあらゆるシーンで貴重なヒントになる」と紹介しています。

バフェット・バイブル』 ロバート・L・ブロック・著 徳間書店

こんにちは、土井英司です。

成果を出したければ、成果を出している人に話を聞くのが近道。お金持ちになりたければ、お金を稼いでいる人に聞くのが近道です。

本日ご紹介する1冊は、「フォーブス」誌の「世界長者番付」で堂々1位に輝き(2008年)、現在にいたるまでトップ5の常連であり続ける「世界一の投資家ウォーレン・バフェットの名言集。

著者のロバート・ブロックは、H&Rブロックの共同設立者であるヘンリー・ブロックを父に持つ人物で、バフェット本人からビジネスのノウハウを伝授された方のようです。

毎年行なわれるバフェットの投資会社、バークシャー・ハサウェイの株主総会には、世界中から信奉者が訪れるようですが、彼らが求めているのは、バフェットの含蓄に富んだ名言。

本書「バフェット・バイブル」は、その名言だけを集めた1冊です。投資だけでなく、人生全般にわたり、豊かになる秘訣をまとめており、バフェットを知らない方にもぜひ読んでいただきたい内容です。

賢い人が投資やビジネスで失敗するのは、多くの場合、欲と恐怖にとらわれたからですが、本書は、その転ばぬ先の杖となってくれる、戒めの言葉集です。

さっそく、そのエッセンスを見てみましょう。

「誰かが木陰でひと休みできるのは、遠い昔に別の誰かが木を植えたから」

「リスクは、自分が何をしているか、理解していないことから生まれる」

「自分より優秀な人間とつき合うことだ。行いの良い者を友人に選べば、自分自身も自然と良い方向へ流されていくだろう」

「ルールその1:絶対に損をしないこと。ルールその2:『ルールその1』を忘れないこと」

「大きいけれども解決可能な一度かぎりの問題に優良企業が直面したとき──それが投資の絶好のチャンスだ」

「購入する前に事業内容を精査し、その経済的特性に十分な安心感が持てたなら、集中投資のほうがリスクは下がる」

「必要のないものを買えば、必要なものをすぐに売らざるをえなくなるだろう」

「仮に10年間、取引が停止しても、持っているだけで心から幸せだと思える株だけを買いなさい」

「株式市場はストライクアウトのないゲーム。すべての球を打とうとする必要はない。好きな球が来るまで待てばいい」

「企業の過去の栄光に投資しても、今の利益は生まれない」

「賢者が最初にやることを、愚者は最後にやる」

「悪い人間と良い取引はできない」

「金持ちは、わが子が何をするにも困らない程度の財産は遺すべきだが、何もしなくていいほどたくさん遺してはいけない」

「大事なのは、自分が穴の中にいると気づいたら、穴を掘るのをやめることだ」

「企業評価の最も重要な算出基準は『価格決定力』だ」

「髪を切るべきかどうか、床屋に訊いてはいけない」

「最上級の品物を持っている人間が誰よりも幸せとは限らない。本当に幸せな人間とは、自分の持ち物の良さをちゃんと理解している人間だ」

じつは土井も本書の最後に解説文を書いていますが、それもバフェットの名言が読者の人生のあらゆる局面で、貴重なヒントになると信じているから。

「オマハの賢人」バフェットの名言を、ぜひお楽しみください。

image by: Shutterstock

 

毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン
著者はAmazon.co.jp立ち上げに参画した元バイヤー。現在でも、多数のメディアで連載を抱える土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介する無料メルマガ。毎日発行。
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