「あなたは1日何回悩みますか?」こう質問されたとしたら、あなたはどう答えますか? 問題の大小の差はあれど、人生において悩む瞬間は誰しもが経験するものでしょう。 ところが、メルマガ『★セクシー心理学GOLD ~最先端の心理学技術★』の著者で現役精神科医のゆうきゆう先生は、「悩んだ時は、小さなギャンブルで決めてしまうのがいい」と驚きの提案をしています。果たしてその理由とはなんなのでしょう?
迷ったら……
みなさんこんばんは。ゆうきゆうです。
さて今夜も、セクシー心理学GOLDの世界をお届けいたします。
今夜はこんな話をお読みください。
僕がもっとも伝えたいこと。
ここでは、僕がもっとも伝えたいことを書きます。
たとえば僕が誰かに何かを譲るとき…。
もしくは、僕を目指す人が万が一いたとき…。
または僕の大切な誰かに、僕の気持ちをすべて伝えておくために、自分がここまで生きてきた中で、もっとも大事だと思ったことを、書いておきます。
自分自身の人生観、そしてすべての心理学知識を凝縮してお届けします。
多少、以前の内容にかぶるモノもあるかと思いますが、それだけ伝えたいこととご理解いただければ幸いです。
迷ったら、サイコロで決めろ
さてあなたは、何かで迷ってしまうことはありますでしょうか?
または何か行動するときに、最初の一歩でつまずいてしまったことは、ありませんでしょうか?
もし思い当たることがあるのなら…。
今夜の話は、何かのヒントになるのではないかと思います。
楽しさと、速度
実はアメリカのインディアナ大学の心理学者である、エドワード・ハートは、こんな実験を行いました。
まず彼は被験者たちを二つのグループに分けて、
A 楽しい映画を見せる
B 悲しい映画を見せる
としました。
そしてその上で、それぞれにある作業をやらせたところ…。
A 楽しい映画を見せたグループは、
B 悲しい映画を見せるに比べて、20%以上も、作業効率がアップしていたのです。
まぁ、ある意味、当然といえば当然かもしれません。
人間、気持ちが落ち込んでしまうと、色々とスピードは落ちてしまいます。
実際に自分自身、SAWというサスペンス映画が好きなのですが…。
その映画を観たあとは、しばらくは気持ちが落ち込み、何かをやろうとしても、なかなか手が着きません。
にもかかわらずつい観てしまうのは、やはりM属性だからかもしれませんけども。
いずれにしても、人間の気分と、作業というのは一致します。
気持ちが楽しければスピーディになり、落ちてしまうと遅くなってしまうわけです。
これ、実は逆でも同じです。
作業や行動を早くすれば、無意識に気持ちはイキイキしてくるもの。
逆にゆっくりしていると、どんどん判断も鈍ってきて、気持ちだって落ちてしまうことも多いのではないでしょうか。
また実際、多くの心理学調査によって、「判断や行動が早い人ほど、気持ちも明るい」ということが示されています。
とにかくすべてにおいて、行動は早い方がいいわけです。
とにかくランダムに
こう言うと、
「それは分かったけど、でもそんな簡単に行動を早くすることができたら苦労しない」
という意見が上がるかもしれません。
そんなときにオススメするのは、「コイン」です。
実際にドイツの医学者であるシュピッツバートは、「何かで迷ったらコインを投げて決めろ」と言っています。
たとえばあなたが「勉強するか、友達と遊ぶか」で迷ったとします。
しかし「迷っている」というのは、「価値がほとんど同じ」と思っている証拠です。
それぞれにメリット・デメリットがあり、総合的に、同じくらいだと思っているからこそ、つい色々と考えてしまい、行動できなくなってしまっているのです。
明らかに片方の方が価値が高いと思っていれば、決して迷いません。すぐにそちらの行動をするはずです。
ですので「迷っている」のなら、もうそれは「同価値」として、それ以上考えるのをやめること。
そしてその上で、コインなど、完全にランダムなものに任せて、すぐにその行動をしてしまうことです。
「オモテなら勉強、ウラなら友達」
など決めてしまい、その出た通りの行動をするわけです。
コインでなく、サイコロでも
とはいえ、わざわざサイフからコインを出して…というのは、少し面倒かもしれません。
コインの他には「サイコロ」などもアリです。
「偶数ならA、奇数ならB」
と決めて、やはり行動するわけです。
個人的には、サイコロはおもちゃ屋さんなどで1コ10円などで売っているので、それをいくつか買ってポケットに入れておくと便利です。
実際、自分のポケットには、常に3コ前後のサイコロが入っています。
振らなくても、ポケットに手を入れ、適当にある一面を自分の方に向けて出せば、ある意味、サイコロを振ったのと同じです。
その目が偶数か奇数かによって、行動を決めたりするわけですね。
その目がイヤなら…?
ここで「でも、サイコロくらいで決めるなんて…」という不安がある方もいるかもしれません。
ただ、です。
たとえばあなたが「仕事を始めたい! でもやめようかな…」と思ったときに。
「偶数なら仕事!」「奇数ならやめる!」と決めたとします。
そして、その上で、奇数が出て、
「えぇっ!? やめるの!? イヤだ、そんなの…!」
と思うのならば。
それはその「サイコロの目」に逆らうほど、強く仕事を願っている、ということになります。
これが分かるだけ、大きな進歩です。
であれば。言うまでもなく、仕事をすればいいのです。
それだけ望んでいるわけですし。
いずれにしても、サイコロの目というのは、キッカケに過ぎません。絶対的なものではないのです。
それがAと言うことになり、そして「よしっ!」と思うなら実行すればいいわけですし。
Aとなったけど、Bの方がいい…と思うのなら、すぐにBを行えばいいのです。
何にせよ、サイコロを振った直後に行動すること。
とにかく迷ったら、サイコロを振ればいいだけなのです。
時間でも、同じです
もちろんサイコロが目の前にないなら、「腕時計」や「ケータイ」でもOKです。
とにかく今の時刻を見て、今の「分」や「秒」の1ケタ目を見ること。
たとえば4時35分なら「5」ですし、4時35分32秒なら「2」です。
その数字が偶数か奇数かによって決めてもいいでしょう。
よりランダムなものを求めたいなら、もちろん「秒」ですが、ただ秒だと見た瞬間に変わることもあり、そうなると混乱してしまうかもしれません。であれば、「分」にするのが無難ではないでしょうか。
もちろん、
「彼女がスカートで来たら告白する!」とか、
「友達が黒い服を着ていたら、○○をする!」など、何でも構いません。
どんな内容でもいいので、迷ったら小さなギャンブルをして、すぐに行動することが大事なのです。
どうか覚えておいてくださいね。
僕がもっとも伝えたいこと。
「迷ったら、サイコロで決めろ。」
- 人間、気持ちが上がると速度も増し、下がると遅くなる。
- 逆に気持ちをあげたければ、すべての行動・決断を早くすること。
- そして何かで迷ったときは、とにかくサイコロなどランダムなものでもいいので行動すること。
- その結果「どうしても逆がいい」と思うのなら、本当の気持ちが分かったということで、そっちを行動すること。
- サイコロがないなら、時間の末尾で決めてもいい。
さいごに
「千里の道も一歩から」という言葉があります。
どんなに長い道であっても、最初はたったの一歩から。
この一歩がなかなか出せず、同じ場所で動けなくなってしまう人も多いものです。
でも、まずは一歩。
逆に言えば、一歩さえ踏み出せば、あとは想像よりずっと楽しく進めるかもしれません。
少し動くだけで、止まったまま考え続けるより、ずっといい結果になるのです。
さらに言うなら…。
「一歩踏み出すのは、千里進んだのと一緒」なのです。
あなたは今、一歩を踏み出しますか?それとも「明日」に伸ばすことで、永遠にその位置に止まりますか?
もう一度、考えてみてくださいね。
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『★セクシー心理学GOLD ~最先端の心理学技術★』より一部抜粋
著者/大和まや・ゆうきゆう(精神科医・心理研究家)
あらゆるジャンルの心理学を極めた、セクシーな精神科医たち。あやつる心理学のスキルは1000を超える。「ゾクゾクしなければ人生じゃない!」がモットー。読めば心が軽くなり悩みも解消されるメルマガを月に2回のペースで配信中。
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