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冬こそ食べたいパイナポー。咳止めシロップの5倍の効果も?

国内外で爆発的なヒットとなったPPAPに登場する「パイナポー」、実は今の時期こそ食べるべき食材なのだそうです。今回の無料メルマガ『一石三鳥健康メルマガ』では、パイナップルの驚くような健康効果を紹介しています。

パイナップル ~栄養編~

PPAPで話題のあのフルーツです。アイハブパイナポー~♪ と、今年何人の人が歌ったでしょう。そんな皆様のなかで、毎日パイナップル食べてるよという方はほとんどいないのではないでしょうか。私は小さいころ、あのちくちくイガイガする味が苦手でしたが今は大好きです。高いので、時々しか食べられませんが。今回パイナップルを流行りに乗っただけでなく、今の季節だからこそパイナップルを食べていただきたい理由をご紹介していきたいと思い、取り上げました。

パイナップルというと、スーパーの果物売り場で一年中あるイメージですが、いったい旬はいつなのでしょう? 9割以上が輸入品で、通年安定して輸入されています。国産に限って言うと、旬は4月~8月です。沖縄や石垣島で生産されています。

でも、旬のものを食べてくださいってあれほど言ってきたのに、旬からかけ離れた食べ物を薦めるなんてどういうことさ? と思われたかもしれません。それには、パイナップルの成分が関係します。ブロメラインというタンパク質分解酵素です。肉を柔らかくしてくれるのはこの成分のおかげです。酢豚に入っているパイナップルを許せるか許せないかと、小学生の時議論したことを思い出しました。

実はこの成分は、喉を潤し咳に効果があることが証明されています。その効果は、咳止めシロップの5倍とか!

● Pineapple juice is 500% more effective than cough syrup, study shows

ブロメラインのサプリや軟膏が出ているくらい、効能が高い成分です。しかしパイナップル加工食品では効果がないかもしれません。ブロメラインは加熱によって減ってしまうので、缶詰やジュースよりも生のパイナップルを買うことをおすすめします。

パイナップルのことを調べている最中に、ちょうどよく(?)旦那が風邪をひきました。熱っぽさと咳があり、病院で薬はもらってきたものの、特に咳に対してはあまり聞かないようでした。そこで旦那をつかって実験開始! スーパーで割引シールつきのパイナップルを買ってきて食べさせてみたのです。

パイナップルを風邪の時に食べるとどんなにいいかを懇々と説明した後食べてもらったところ、なるほど効果があったように思います。もしかしたら、プラセボ効果も多少はあったかもしれません。食べて1~2時間後には咳の回数が減りました。食べる前と比べて気分も楽になったそうです。それから2日くらい食べ続けて、治りました。

実はこのブロメライン、皮のほうが実よりも多く含まれています。実だけ食べて皮を捨ててしまうのはもったいない! だからといって、どういう風に食べていいのかもわかりません。

そこでお勧めしたいのがお酢につけること。氷砂糖につけておけば、皮の成分がお酢に移ります。パインの皮と氷砂糖を同量用意して、瓶の中にひたひたになるほどのお酢を注げば準備完了。熟成期間はお好みですが、3日くらいから飲めるようになります。飲むときはいったん漉してからでないと、皮のくずがお酢の中に落ちていて飲みにくいです。風邪かな? とおもったときに、まずこのパイン酢で様子を見るといいかもしれませんね。

パイナップルはほかにも、疲労回復に役立つクエン酸や糖質代謝を助けるビタミンB1、細胞の生まれ変わりを助けてくれる葉酸、抗酸化作用のあるビタミンCが含まれています。ちなみに、パイナップルで口の中がちくちくするのはシュウ酸カルシウムのせいです。針のような形をしています。長芋をさわったときにちくちくするのもこのせいです。

また、葉っぱの部分も実はこんな利用法があります。

パイナップルの育て方

私、自慢じゃないですけどサボテンを枯らす女なので、3~4年もかかる大物を栽培する自信がまったくありません。どなたかチャレンジ中の方がいらしたら、ぜひお話を伺いたいものです。

風邪をひいていなくても、年末にむけてお仕事が追い込みの方に、風邪を引けない受験生に、風邪の予防薬としてぜひぜひパイナップルを食べていただきたいと思います。

image by: Shutterstock

 

 『一石三鳥健康メルマガ
ベジタブル&フルーツアドバイザーであり、薬膳に関する資格も取得に向け勉強中という筆者が、世界の食材や食習慣を「栄養」「中医学」「英語」という3つの面から紹介する、一石三鳥のメルマガ。
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