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抱き癖がついてもOK。赤ちゃんの「夜泣き」が収まる4つの対処法

古今東西、世の中の親御さんの悩みといえば、赤ちゃんの夜泣き。「成長の過程で必要」と言われてはいるものの、親としては辛いものがありますよね。そんなお父さん・お母さん方のために、メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』では、家庭教育アドバイザーの柳川由紀さんが「夜泣き対処法」を記しています。

赤ちゃんを泣きやませるには?

Q:核家族で生後5ヶ月半の娘がいます。最近夜泣きがひどく、私自身眠れない夜が続いています。時々奇声も発します。ずっと抱いてばかりいるので、抱き癖もついたかもしれません。どうしたら夜泣きが収まりますか? 最近では疲れるので、耳をふさいだり、泣かせっぱなしにしたりしてしまいます。

(浜松市在住 0歳女児のお母様)

家庭教育アドバイザー 柳川由紀さんの回答

泣くのは赤ちゃんの仕事ですが、あまりにも泣きやまないと母親としては疲れますし、大変ですね。赤ちゃんには必ず泣く理由があります。ですから、泣きやまないからと言う理由で放っておくのはやめましょう。

1.生後5~6ヶ月の赤ちゃんの特徴

お座りができ、乳歯が生える頃です。この時期の赤ちゃんは、離乳食を嫌がって泣いたり、自分の声が聞こえることに不思議さを感じて奇声を発したりします。そして夜泣きがひどい状態になるのもこの頃です。

2.なぜ夜泣きをする?

昼間の強い刺激が原因になっていたり、気持ちが落ち着かないことが関係していたりします。あるいは布団の温度が合わない、睡眠のサイクルがずれている、寂しさや不安、スキンシップしたい、など原因が特定できないからこそ、心配したりイライラしたりしますが、親が不安になったりイライラしたりするとその気持ちが赤ちゃんにわかってしまい、余計にぐずりが収まりません。いつか収まるだろう、と優しくおっとりした気持ちで付き添ってあげましょう。親がまぁるい気持ちで付き添うと、子どもは安心します。

3.夜泣きにどう対処する?

聴覚を刺激:予めビニール袋を用意しておき、夜泣きが始まったら、赤ちゃんに聞こえるように耳元でがさがさ音をたてましょう。胎内にいたときに聞いていた母親の血流音に近いのでリラックスできます。今ではアプリなどにも入っているようですので利用してみましょう。

スキンシップ:赤ちゃんは母親に触れているほど安心します。添い寝やベビーマッサージ、あるいは、母親が仰向けになり、その身体の上に赤ちゃんを寝かせるだけでも落ち着きます。

反射刺激:耳や脇腹をくすぐったり、耳の穴に指を入れたり、おでこや顔などにフッと息を吹きかけてみましょう。急な刺激に泣きやみます。

昼寝を工夫:日中刺激を受けた脳を休ませる必要があります。生活リズムを作る上でも昼寝時間を決め、母親も一緒に横になることです。生後5~6ヶ月の赤ちゃんは、午前中に1時間、午後2~3時間程度が適当と言われています。昼間の運動量を増やすと夜泣きが減る場合もありますのでそれに応じて工夫しましょう。

家庭教育アドバイス・・・抱き癖はついても良い!

泣いて抱っこしてもらうという繰り返しで、赤ちゃんに安心感と親への信頼感が育ちます。そのため、抱き癖が付いてしまう、と心配する母親もいます。抱き癖は良くない、と言われていた時代もありましたが今は赤ちゃんを抱いてあやすことはスキンシップの一部として、また、サイレントベビーにさせないためにも推奨されています

赤ちゃんのいる生活ではやることがてんこ盛りの母親にとって常に抱っこやおんぶをしてあやすことは大変です。ですが、赤ちゃんでいる時期は人生のほんの僅かな時間です。辛抱強く対処して欲しいと思います。抱っこひもなどを上手に利用したり、お父さんや家族、ご近所さんに協力してもらったりしましょう。

家事をしていて赤ちゃんをすぐに抱っこできないときは、まず声を掛けましょう。泣く理由は母親にそばに来て欲しいからです。泣き声を無視していると、赤ちゃんの情緒を不安定にしてしまいます。家事に仕事に忙しい母親にとっては、泣く子どもをあやこと自体が大変ですから、抱き癖をつけたくないという気持ちになることでしょう。けれども赤ちゃんは成長と共に、抱き癖はなくなります。

情緒豊かな子どもに育てるためにも、抱っこを通じて赤ちゃんとのスキンシップをたっぷり取りましょう。

image by: Shutterstock

 

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家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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