人生を左右するような「決断のタイミング」に直面した時、その時の気分で判断してしまいそうになる方、注意が必要です。無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんは、気分や感情での決断は後悔という結果に直結するとして、自分の心を調教する必要性を強く説いています。
決断の最重要要素が感情では負け組確定
人間は気分に左右される生き物だというのは、何年も人間をやってると痛感しますよね。競馬で儲かったら電車の中で足を踏まれても、ニッコリ笑って許してあげられそうですが、逆に有り金すってんてんになっちゃったら、目が合っただけで、「なにガン飛ばしてやがんだい!」っていきなりのケンカモードになれちゃいますからねぇ。
人間に感情というものを植え付けた神様って、非常に意地悪だなあと思いますし、でも人間から感情を取り去ったら人生って味気ないだろうなぁとも思うわけです。
ここでまず知っておくべきことは、人間というのは感情に振り回されやすい生き物なのだということです。これすら認識出来ないと次に進めませんからね。これが分かった上で、どう対応するかという話に進むんですから。
自分のこころにアラートをセットして、大きな決断のタイミングで感情が立ち上がったらすかさずサイレンが鳴るようにしなきゃならんのですよ。人生で「決断」に類する行為を行う時に、
- だって可哀想だから
- だって苦しいから
- だって悲しいから
- だってムカついたから
- だって悔しいから
- だって欲しいから
このような「気分」や「感情」だけが決断のドライバーになったら、それはマズいことなんです。こういう状態での決断って、後悔という結果に直結しますから。っていうか、人生で何度も思い当たる節があるでしょ。でも感情が勢いを増している時って、制御出来ないんですよね。正確に言えば、制御する間もなく身体が動いちゃうんですね。だからここにアラートを仕込む必要があるんです。
このアラートが機能するようになるまでに、1年や2年は掛かると思うんですけど、それでもここにアラートをセットしなきゃマズいよな、と気付いていない人に比べたら人生の結末って全く違ったものになると思うんですよ。これはポジティブな感情でも同じで、気分が良くて太っ腹になっている時に、ヤバい決断をしちゃうんですよ。これまたオトナなら人生で何度も経験済みですよね。
どちらのケースであっても、サイレンが鳴って、一度冷静になる、感情から離脱する、ロジックで考えてみる、損得を考えてみる、中長期的な予測を立ててみる、という行為をほんのちょっとで良いからやれるかどうかで、ドツボにハマる人生かどうかが決まってしまうんです。
ちなみに刑務所に入るような人たちって、こういう思考も習慣もゼロですし、ましてや自分の行動が感情によって動かされているという認識すらありませんから。だから自分の行為を正当化出来ちゃうんでしょうね。
刑務所に入らないまでも、その類の後悔をしっかりと味わって、反省して、次回はちゃんとサイレンが鳴るように、自分のこころを調教しないと辛い人生になっちゃいますからね。
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