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秀吉はサル、家康はタヌキ。なぜ笑えるイメージは覚えが早い?

先日、笑いは健康にいいという話を紹介していた無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』著者の須田將昭さん。今回は「笑いによる記憶力アップ」という新たな効能について解説しています。歴史の授業等も「笑い」で覚えが早くなるのはナゼなのか、その答えも記されていますよ。

笑いで記憶力もアップする?

目指せ一日一笑。医学的に実証されつつある『笑い』の効果とは?」では「笑い」が健康にいいということをお話ししましたが、他にも「笑い」がもたらす効果として「記憶力のアップ」というのも挙げられます。

記憶のメカニズムはまだまだわからないところもありますが、「海馬」と「扁桃体」が影響し合っていることがわかってきています。

「扁桃体」は「情動」、簡単に言ってしまうと「感情」に関わっています。具体的には喜怒哀楽や好き嫌いです。

「楽しい」「面白い」と思うとどんどん記憶できますし、一方で、ひどく「悲しい」ことや「辛い」こともなかなか記憶から消し去るのが難しいのもこの扁桃体の働きと言えます。

ただ無味乾燥に物事を記憶しようと思っても、「これをどうして覚えなきゃいけないの?」と脳が思うのですが、扁桃体が「めっちゃ面白い~~~」とすると「じゃあ、覚えておこう」というように働くのです。

ですから、記憶するときにはできるだけ「おもしろ!」となるように脚色してあげると、よく記憶に残ります。

昔からある「記憶術」では「ありえないほどのイメージ」を結びつけることで,忘れやすい事項を記憶に刻んでいきます。

といった感じです(今は、適当にイメージだけを作りましたので、何か具体的なものを覚えるためのイメージというわけではありません)。

豊臣秀吉がお猿、徳川家康がたぬき、石田三成がなどでデフォルメされていると、人物関係がすっと頭に残りやすかったりもした、という経験はないでしょうか? 子供の頃に読んだ「歴史まんが」で、そんな絵を見たおかげで、イメージがよく残っています。

何かを覚えるときには、笑えるイメージを作る、というのはとても効果的です。

歴史の年号を語呂合わせで覚えるのでも、ただ数字を置き換えたものより、ダジャレ的なものがよく記憶できたのも、実はそういう仕組みがあったからだと言えるでしょう。

「記憶術」はうまくつかうと複雑なことも意外に簡単に覚えられて、かつ忘れにくくなります。使いこなすためにはそれなりに一定のトレーニングは必要になりますが、その点を承知でうまく使うと、効率はよくなると思います。

ただ、最近、私自身はちっとも使いこなしていないので,すっかり錆び付いてしまっているのが難点です…とほほ。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 1日1粒!『幸せのタネ』 【発行周期】 日刊

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