シェイクスピアの作品は登場人物が入り組み、いくつもの伏線が絡むこともあり難解です。しかし読み込んでいくうちに、そこには奥深い世界が待っている事に気づきます。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、実生活では何の意味も感じなくても、長い目で見ればじわじわと効いてくる「芸術」と触れ合うことの大切さを説いています。
アートを愛でる心
さて、本日はぐぐっと後から効いてくるもののお話。
お子さんのいらっしゃる方は、そろそろ夏休みの予定を立てているころではないでしょうか。オトナだけのご家庭もいつもとは違うイベントを考えているかもしれませんね。
夏と言えば、読書! ですが、今回は読書と並んで超絶オススメする学びをお伝えしておきましょう。それは
- 芸術
です。ま、分野として広すぎるんですが、要は
- 実用に関係ない美しいものを愛でること
くらいの認識にしておいてください。芸術って、直接毎日の生活には役に立たないんですよ。美しい音楽も絵も、演劇も、なにもかも、それがないからといって、日常生活が不便になるわけではありません。
…と、こう言って、たいていの人は芸術を後回しにするんですよね(^Д^)。
ですが、日本でも世界でも、ある程度のレベルの人たちは、芸術についてソレナリの知識を持っているのが
- アタリマエ
です。むしろ、芸術に関してなんらか実のある会話が楽しめるかどうかというのが、
- 彼らの仲間に入れるかどうかのテスト
みたいなものなんです。
え? そんなレベルの人となんてハナシをしないから、どうでもいい?
…………( ̄∇ ̄)。ま、そんなことは誰も言わないだろうということにしておきましょう。彼らはおそらく、直接的短期的に実用の役には立たなくても
- 間接的長期的には人生に大きく影響する
ということをきっと実感しているからでしょう。
学びの中でもっとも効果があるものは
- 学ぶときにはその効果が解らないもの
です。学ぶときにその効果がハッキリ解るようなものは直接的短期的にすぐに役に立つものが多く、それらはむしろノウハウ、スキルと言うべきものです。しかし、すぐに役立つということは、そのスキルが廃れる時間も早いわけで
- すぐに使えなくなる
ということでもあるのです。こうしたノウハウやスキルの対極にあるのが
- 芸術
なんですよ。何か「美しい・醜い」と感じて判断できるということは、ノウハウやスキルとは違うレベルで
- なにか違う気がする…(@_@)
ということが解るからです。
そりゃね、男性だったら、ゴルフと野球と仕事のハナシ女性だったら、ファッションと美容とグルメのハナシ
- ばっかりじゃウンザリ(´へ`)「
ですよね。人間としての幅が狭すぎて、話していてもつまらないと思われてしまうんです。
なので、この夏には是非芸術に親しんでみて欲しいんです。特にお子さんがいらっしゃるご家庭では是非美術館に一緒に行ってみてください。こういうことは、子供の頃からやっておかないと効きませんよ。だってほら、長期的に効くものなんだからさ(*^O^*)。
で、なんでもいいんですが、まずは日本画あたり行ってみましょう。日本人なら日本の芸術から♪。
以下は、ワタクシ的独断と偏見で選んだ日本画十選です。
- 横山大観『群青富士』
- 平山郁夫『仏教伝来』
- 岸田劉生『麗子像』
- 速水御舟『炎舞』
- 上村松園『序の舞』
- 奥村土牛『醍醐』
- 棟方志功『二菩薩釈迦十大弟子』
- 葛飾北斎『神奈川沖浪裏』
- 東山魁夷『道』
- 狩野永徳『唐獅子図屏風』
チョー絶有名な絵ばかりです。これらを知らない方は是非美術展に足を運んで見てほしいと思いますし、図録などでじっくり眺めて欲しいとも思います。
おい、雪舟が入っていないじゃないか! 清方も若冲も入ってない! こんなの全然ダメ! とかいう方は、今回の記事を
- 読む必要がない人
ですからね(^▽^)。
これ以外に素晴らしい画家も作品もたくさんありますが、それはここを足がかりにして、だんだん広めて(深めて?)いけばいいことです。
短期的な学びより長期的な教養を。夏の学びには芸術を。
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