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社員も褒められて育つ。部下のやる気がUPする「朝礼」のススメ

朝礼を実施している会社は数多くありますが、社員のモチベーションをぐっと上げる方法があるそうです。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では、著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、自身が経験した素晴らしい朝礼を例に挙げ、「理想の進め方」を紹介しています。

朝礼と始め方

私が販売を始めたばかりの頃、当時勤めていたお店はかなりの大型店でして、朝礼の度に、結構な数の人数が集まり、業務連絡などが行われていました。しかし、よくよく考えてみると、その朝礼の後には、「よし!今日もやるぞと思えていた記憶があるのです。それはなぜなのかな、と考えていたら、あることに思い当たりました。朝一の朝礼で誰かしらが褒められていたのです。

どういうことかと言いますと、例えば、こんな感じで朝礼が行われていきます。

「おはようございます!今日の連絡事項をお伝えしていきます」と、まずは業務連絡が進んでいきます。そうしてある程度連絡が終わると、今度は、「では、次に移ります。昨日、〇〇さんがお客様にこんなお言葉をもらいました!」みたいに、嬉しいお言葉をもらったりするとそれが報告されていくのです。売上で成績が良かったり、作業で素早く行動をしてくれた人なども、続々と褒められていきます。

私もこれはよく覚えていて、前日に接客したお客様に、相当な点数のまとめ買いをしてもらい、翌日の朝礼でみんなの前で褒められたことがありました。

非常に面白いことに、その職場はめちゃくちゃ厳しい職場だったのですが、朝礼の時だけは誰も怒られることはなくむしろ逆みんな笑顔で売り場に出て行けていたのです。今考えれば、これは素晴らしいやり方だったんだなと思います。

どんな人だって、これから仕事だという時に、テンションを下げられてしまっては、1日憂鬱で仕方がなく、接客だってする気も起きなくなってしまいます。そんなことはわかっているのに、朝礼で前日に何かやってしまったミスに関してや売上の悪さを追求されることは、決して珍しいことではありません。

そんな朝礼を朝一でやられてしまえば、これから頑張るぞ!というテンションにもなれず、売れるものも売れなくなります。ですから、特に仕事を始める時の始め方は重要だと思うのです。

よく前日に起こったことを引きずったまま仕事を始めてしまう人がいますが、それでは、テンションは上がらず成果を出すのはものすごく大変です。店長がそのことを理解せずに、「なんで昨日あんなことになったんだ!」「今週は売上が悪いので、もっと売れる努力をしてください!」みたいな説教を朝礼でやり始めたら…。本人は発破をかけているつもりでも、スタッフはやる気を失います。

もちろん、叱るなとか、そういうことを言ってはいけないと言いたいわけではありません。仕事を始める時の始め方だけは誰もが気持ちよく始められる環境づくりをしていきましょうよ、ということです。

本当に伝えなければいけないことや、叱らなければいけないことがあるなら、少し環境を変えてやればいいだけのこと。何もいきなりテンションを落とすようなやり方をする必要はありません。

朝礼という場では、どんな環境を作ってあげることが大事なのか、そこでスタッフにどんな気持ちになってもらいたいのか、考えてみるのも良いと思います。

今日の質問です。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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