壁に阻まれたときや迷いが生じたとき、ゆくべき道を照らしてくれる、偉人や成功者が遺した格言や名言の数々。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者で人気コンサルタントの佐藤きよあきさんが、みなさんの生き方にヒントを与えてくれる言葉3つをピックアップして紹介しています。
格言から学べ
世の中には、偉人・成功者の残した格言・名言が数々あります。しかし、心を打ち、人生を変えてしまうほどの格言・名言との出逢いは、そうそうあるものではありません。
言葉の重み・力を知る人、あるいは信じる人でなければ、出逢ってもいても、気づかないかもしれません。言葉の後ろに隠れている、苦労や挫折の経験を推し量ることのできる人こそ、その言葉の本当の意味を知ることができるのです。その時初めて、己の進む道、生き方が見えてくるのです。
ここに偉人・成功者の格言・名言を記しておきます。あなたの“これから”の指標としてください。
私は決して落ち込んだりしない。うまくいかない方法を一つ捨てるたびに、また前進しているのだから。
トーマス・エジソン(発明家)
人は失敗をする。誰もがわかっているはずなのに、悩み、落ち込み、立ち直れないまま、時間を浪費してしまいます。過去に遡ってやり直すことなどできないのに、「ああすれば…、こうすれば…」と、後悔します。「失敗は、過去の経験」であることに気づかず、過ちを冒してしまったと悩んでしまうのです。
エジソンの言うように、「うまくいかない方法」をひとつ知り得たという「前進」であることを、心に刻むべきです。思いついたことを実践してみて、それがうまくいかなかったのなら、“やっても無駄な方法”をひとつ学習したのです。
また、次の方法を実践すればいいのです。それでもダメなら、また次へ。ひとつひとつダメな方法を消去法で検証しているのだと考えればいいのです。これは、明らかに前進です。繰り返していけば、必ず目的地にたどり着けます。
努力が効果をあらわすまでには時間がかかる。多くの人はそれまでに飽き、迷い、挫折する。
ヘンリー・フォード(フォード・モーター創業者)
ものごとを成功させるには、緻密な計算、小さな努力の積み重ね、苦しさに耐えることが必要です。しかし、時代の流れなのか、結果を早く出そうと焦る人がたくさんいます。
「目標に向かって、コツコツ努力しろ!」などと言っても、素直に聞き入れる人はいないのかもしれません。努力以外の「成功の方法」がどこかにあるかのように、そればかりを探し求めています。やがて、そんな方法の無いことに気づき始め、諦めるという結論に達してしまうのです。
目標のためには、地味なことをひとつひとつ積み重ねていく必要があります。時間のかかるものだということを知らなければいけません。方向の間違った、中途半端な努力をして、結果が見えてこないからと、諦めてしまう人がいます。本当にこのまま続けていていいのだろうかと、迷う人もいます。そして、短期間しか努力していないのに、すぐに挫折する人もたくさんいます。
偉人というのは、すごいことをした人ではなく、諦めずに努力を続けた人のことです。これを忘れないで欲しいのです。
どこまで行けるかを知る方法はただ一つ。出発して歩き始めることだ。
アンリ・ベルクソン(フランス哲学者)
ある人は「あれをやってみたい」と言う。私は「やればいいでしょ」と答える。またある人は「あそこに行ってみたい」と言う。私は「行けばいいでしょ」と答える。その後に続く言葉は、みんな同じです。「でも……」。
時間が無い。お金が無い。自分には無理。言い訳ばかりです。非常に腹が立ちます。やる前から、どうして否定するのか、私には理解できません。時間は、有るか無いかの問題ではなく、作り出すものです。お金が無いなら、無くてもできる方法を考えればいいのです。
もっとも問題なのが、やってもいないのに、「自分には無理」だと決めつけていることです。自分のことは自分が一番よく知っている、と思っているのかもしれませんが、自分自身を信じていないことの証明でもあります。
やった経験の無いことなのに、どうして無理だとわかるのでしょう。頭の中で、似たような経験を引っ張り出し、それと同じことだと思い込んでいるからです。あなたは、そんなにダメな人間なのですか?こう言うと、反発するのです。
また頭の中だけで考え、「その分野はダメなだけだ」と言うのです。すべてが、想像。頭でっかちなだけです。すぐに「自分には無理」と考える人間は、それだけでダメな人間だと言えるかもしれませんが……。
先人の知恵や考え方を学ぶとともに、「言霊(ことだま)」という言葉があるように、格言・名言の言葉そのものに宿る力を我が身に取り込んでください。そうすれば、あなたは必ず先人に近づくことができます。
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