ゲームセンターでも人気の格闘ゲーム。そんなゲームを自宅でプレイする際に便利なのが「アーケードコントローラー」というものなのですが、ただ設置しただけでは使い勝手があまりよろしくないようで…。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では著者で科学者のくられさんが、快適なゲームプレイのためにDIYしたアーケードコントローラー半固定台の作り方を写真で解説しています。
格ゲーを快適にするために
格闘ゲームをするにはアーケードコントローラーというものがあるといい。もちろんゲームパッドでやってもいいのですが、格闘ゲームはアケコン前提で技などが設定されているので、パッドだとどうしてもプレイしにくいのです。また、おうちで腕前を磨いて、実際のゲーセンでそのままの感覚でプレイできるというのも、アケコンの魅力です。
そんなわけでおうちでアケコンを使う人も多いのですが、おうちでアケコンを使う場合、コントローラーが移動しちゃいがちという点です。レバーをかぶせて持つ人はよいのですが、ワイン持ちの人や、タメ技(レバーを一定方向に入れてから別方向に入力することで技がでる)キャラの場合は、コントローラーの位置ずれは死活問題です。そこで、アケコンを半固定台化する方法を自分はやっています。
完成形はこんな感じです。では、早速作り方を紹介していきましょう。
台を用意する
まず用意するのは、アケコン置きの台。自分はホームセンターで売られていた端材でちゃっちゃと組み立ててしまいましたが、それも面倒な人は家庭用のステップ台(ちょっとした高台のモノをとるときに使う踏み台)を買ってくると安く上がります。
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これに上面と同じサイズの底板を用意すればOKです。底面などはホームセンターでカットしてもらうか、ネットだと、加工業者経由で購入する感じになります。
● 木材加工.com
アケコンを加工する
次にアーケードコントローラーの底面をガッツリ外します。
外したら、底に8.5mmくらいのドリルで2カ所底板に穴を開けます。安い電動ドリルがあればこれくらいの加工は誰にでもできます。
そこにM8の長いボルトを入れます。ハンダでとめるのでユニクローム(安い金属)のものよりステンレスのほうがいいです(自分はユニクロにして苦労した)。
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盤面の裏に長ボルトをハンダで固定します。
ハンダで接続するのに必須なのがフラックスという液体。フラックスを先に穴とボルトのスキマに流し込んでそこをバーナーであぶりまくります。
するとフラックスが蒸発してハンダが乗りやすくなります。そのまま半田ごてが無くてもハンダ線を延ばしてバーナーでとかして穴とボルトを融合させてしまえばOKです。くれぐれも火事には気をつけて、自信の無い人はベランダなどでやりましょう。あとは冷ました後ゲーム機に戻して台座に今度は穴をあけます。
ボルトの先に朱肉か鉛筆のカスなどをつけて印がつけれるようにして、台に穴を開けたい丁度良い場所に目印をつけます。あとは、9mmくらいの少し大きめのドリルで穴を開けちゃいましょう。ここの穴は少し余裕がないと入れにくくて困ります。
あとは蝶ナットという手締めがしやすいナットと、ワッシャーで台座に固定します。なんでこんなめんどくさい固定をせずに、接着剤とかでいいやんけとなるかもしれませんが、アケコンは裏面からレバーやボタンの交換をすることが前提なので外せないと困るのです。
うまく固定さえできれば、ファスナーテープなどでも固定ができそうなので、その辺は各自アレンジしてみてもいいかもしれません。この工作が正しいというわけでもないので。
あとは台座の底面にレンガを入れます。2個くらいいれれば少々派手にレバガチャしてもぜんぜんぶれません。台座の底にカーペットのずれ止め(100均でも売ってる)なんかを敷けばより確実な固定が可能です。
もとの状態に戻したらゲームで動作確認をします。
問題ナシです。レバガチャを思う存分してもゲームセンターの台のごとく完璧にブレない良いゲーム台が出来上がりました!!
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