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こんな研修は嫌だ。講師と主催者が噛み合わず、参加者も居眠り

会社の研修の一部でみられる、おおよそ人の話を聞くような姿勢でない人や、居眠りしている参加者。主催者サイドからしてみれば損失でしかありません。このような事態、なんとかならないものでしょうか。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者の梅本泰則さんが、主催側の意識や、研修後のフォロー体制で改善できるポイントを解説しています。

研修の成果を上げる

あなたも、今までに何度か「研修」をうけたことがあるでしょう。その研修は役に立ちましたか

私も、これまでいくつかの研修に参加したことがあります。自ら進んで参加した時もあれば、そうでない場合もありました。自ら参加した場合は、何かを学ぼう、身につけようという思いがありますからその後の役に立ったのは間違いありません

一方、会社からの命令などで、無理やり参加させられた研修はあまり効果がなかったようです。参加するときの意識が低かったからでしょう。

私も研修講師をときどき行いますが、かつての私のように参加の意識が低い人がいます。そもそも、研修の内容に興味を示していないようです。そんな人は、腕を組んで眠ってしまいます。中には、反抗的な目を向けてくる人だっています。

実は最近、それと同じような経験を味わいました。それは、ある勉強会のグループに招かれた時の事です。十数名の小さな集まりでした。講師として少し話をして欲しいということでしたので用意をしていた話を披露しました。

ところが、皆さんの反応が良くありません。いつもなら参加者の方がうなずきながら聞く箇所に来ても何だかつまらなさそうに聞いています。どうしてこういうことが起こるのでしょう。

主催者の姿勢

もちろん、私の伝え方が下手だということは考えられます。そうだとしたら、申し訳ないことをしたと思いますがどうも原因はそれだけではないようです。

考えられる他の原因は、そもそも参加者の皆さんが私の話を聞く姿勢を持っていなかったことにあるかもしれません。おそらく、無理やり参加されられたのでしょう。そうだとしたら、参加者の皆さんには迷惑なことです。

そして、もう一つ気が付いたことがあります。私の話が終わった後で、主催者の方とお話をしました。すると、その方はご自分の事ばかりをお話しされます。それも、多くは昔話です。

逆に、私が話すことには、たいして興味を示しません。否定的な反応を示されもします。そうか、これは主催者の方の癖なのでしょう。おそらく、参加者の皆さんは普段からこの勉強会のリーダーである主催者の影響を受けています。その考え方の癖が伝染しているのではないでしょうか。

とはいえ、これでは折角の勉強会が勿体ないです。そんな勉強会でも、しっかりと役に立てる必要があります。これは研修でも同じことです。

主催者が前向きで積極的な考えを持っていないと、参加者も後ろ向きになってしまいます。ですから、研修が役に立つかどうかは参加者の姿勢だけでなく主催者の姿勢も大切なのです。

研修後のフォロー

そして、研修を役に立てるには、その後のことも必要になります。研修というものは、なにがしかの技術を身につけさせたり考え方の訓練をしたりするものです。そのためには、受けた研修内容を何らかの形で行動に移す必要があります。しかも、多くの場合、研修講師はその後のフォローをしてくれるわけではありません。行動するかどうかは、受講者側の責任です。

では、どんな行動をしたらいいでしょう。まずは、参加者が研修から何を学んだか、全員で話し合ってみることです。そして、その後それぞれのレポートを出してもらいます。そのレポートには、学んだことを自分の仕事にどうやって活かすかというポイントを入れてもらうと良いです。

また、実行項目や実行期日も報告してもらいます。その実行期日が来たら、その成果を責任者と話し合うと良いでしょう。そうすれば、研修を行った価値があるというものです。

もしかしたら、いやいや参加したメンバーも意識が変わるかもしれません。ですから、あの勉強会のメンバーには、レポートだけでも書いて欲しいと思っています。

いかがでしょうか。このように、研修は行うだけではいけません。主催者の意識やその後のフォローが大切なのです。あなたも、そのことを肝に銘じて、社員の皆さんの研修を行っていきましょう。

■今日のツボ■

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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