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もしJリーグにドラフトがあったら、久保建英1位指名は何チーム?

2019シーズンのJリーグは、リーグ戦の全日程が終了し、J1参入プレーオフの決定戦を残すのみとなりました。プロ野球のシーズン終了後には、ドラフト会議があり、ファンに有望新人をお披露目する役割も担っていますが、Jリーグの場合は新人に関する話題が少ないのが現状です。そんな中、人気メルマガ『J3+ (メルマ)』では今回、プロ野球とJリーグの制度の違いを説明しつつ、「もしJリーグにもドラフト会議があったなら」をテーマに、久保建英選手ら高校3年生年代を中心に若手の有望選手を紹介しています。

学生でも出られるJリーグ。プロ野球は…

改めて言うまでもないが、「(外国人選手を除くと)ドラフト会議にかからないとプロ野球選手になることはできない」というのが日本のプロ野球の仕組みになる。サッカー界は特別指定選手という制度があるので高校や大学の在学中からJリーグの試合を経験することが出来る。仙台大の4年生のMF松尾はJ2の横浜FCでポジションを確保しつつある。FW西川潤(桐光学園高)も入団先のC大阪でJ1デビューを済ませているがどんな凄い選手でもプロ野球の場合は高校や大学の在学期間中はプロの試合に出場することはできない

選手の成長を最優先に考えるのであればJリーグの仕組みの方がはるかにベターである。高校生や大学生でありながらプロの世界でも十分にやっていけそうな選手は必ず出てくる。そういう選手により高いレベルでプレーできる環境を与えるというのは大事なことになるが佐々木朗希や奥川恭伸がどんなに凄くて在学中にプロ野球の試合に出場することはできない。ただ、ドラフト制度が出来る前の時期は日本のプロ野球界でも高校や大学を途中で中退して早い段階でプロの道に進む選手もいたと言われている。

つい先日、亡くなった400勝投手の金田正一さんは高校3年生の夏の大会で敗れた直後に高校を中退して国鉄スワローズに入団している。ちなみに8月デビューでありながら金田正一さんはプロ1年目の1950年に8勝12敗という成績を残している。投球回数は164.2回なので今では考えられない成績を残している。また、巨人の星の星飛雄馬投手は高校1年生のときに暴力事件に巻き込まれて高校を中退。その年の秋の入団テストに合格して巨人軍に入団。高校2年生の年齢になるプロ1年目に10勝2敗という好成績を残している。

一気に名前が売れることになる

高校から大学に進学すると4年、高校から社会人に進むと3年、大学から社会人に進むと2年はドラフトの対象にならないので昨今は四国などの独立リーグでのプレーを選択する選手が増えている。独立リーグの場合は1年目からドラフトの対象になる。高校→独立リーグというのがプロを目指す選手にとって新しいルートになっているが「プロとアマの境界線がはっきりしている」というのは日本の野球界の特徴になる。それがプラスに作用しているところもあると思うがマイナスに作用しているところも少なくないと考えられる。

例年、ドラフトの時期は高校や大学や社会人の有望な選手がメディアで取り上げられることになるが、その期間中に野球ファンに名前が浸透するというのはドラフトのメリットの1つになる。Jリーグのクラブに加入する高校生や大学生は加入が内定した時点で公式サイトなどに「加入決定」のニュースが流されるがよほどの選手でない限りはメディアでの取り上げられ方はあっさりである。記事になって話題になるのはリリースが流れた当日と翌日くらいであるがプロ野球の場合はドラフト会議の前後に派手に取り上げられる。

また、ドラフト会議では順番に指名が行われていくので「その選手の今の時点での評価がどの程度なのか?」もはっきりする。「目玉クラスの選手」の場合は「何球団が1位で指名したのか?」がその選手の価値や評価を表すことになる。「○○球団が1位に指名した」となると箔が付く。「プロの世界に入ってしまったら1位でも5位でも10位でも同じ」とも言われるが1位指名された選手の方が球団には大事にされてファンには期待をされる。チャンスの数も1位の選手と10位の選手では全く異なる。やはり、上位の選手は優遇される。

1位指名が殺到するだろうMF久保建(マジョルカ)

ドラフト会議はJリーグにはない仕組みなので盛り上がり具合を見ると、毎年、羨ましく感じるところもある。もし、Jリーグがドラフト制度を導入していたら誰が1位指名されただろうか?と考えてみたが、やはり、今年の高校3年生 or 大学4年生で評価が高いのはMF久保建(マジョルカ)である。人気と実力と将来性とスター性を兼ね備えた日本サッカー界の希望の星に1位指名が殺到するのは確実である。MF久保建を獲得できたらクラブへの注目度や期待度は大きく高まって集客の部分でもチームに大きく貢献するだろう。

続くのはMF斉藤光(横浜FC)。プロ野球のドラフト会議でも指名が殺到するだろう目玉選手の指名を割けて2番手や3番目の選手を指名するケースは多々ある。この2人に続くのはFW西川潤(桐光学園高)、FW旗手(順天堂大)、MF三笘(筑波大)、GKオビ・パウエル・オビンナ(流通経済大)、MF山本理(東京V)あたりだろう。FW染野(尚志高)、MF紺野(法政大)、MF松岡大(鳥栖)、MF松尾(仙台大)、MF武田英(青森山田高)、DF田中駿(大阪体育大)、FW藤尾(C大阪U-18)あたりがその次にランクされるレベルの選手になるだろう。

image by: Sabokurohige [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

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