新型コロナウイルスの死者数が15日、世界全体で6千人を超えたと共同通信などが報じた。イタリアでは1800人超え、スペインでは280人以上もの死者が出ており、ヨーロッパで急速に感染が拡大している。一方、新型コロナウイルスの「発生源」である中国の習近平国家主席は、中国国内で「発生源は中国とは限らない」との見方が出てきていることから人工知能やビッグデータなどの新技術を活用して発生源を突き止めるよう指示を出したと共同通信が15日に報じている。
世界の死者6千人超https://t.co/gm9JjFqeeq
— 共同通信公式 (@kyodo_official) March 15, 2020
習氏、発生源特定を指示 新型コロナ、政治誌に寄稿 https://t.co/IIEqFFeyG7
— 47NEWS (@47news) March 15, 2020
イタリアは感染者2万4747人
NHKニュースによると、イタリアでは16日までに2万4700人以上の感染が確認され、1800人以上が死亡している。イタリアの専門家は、7.3%と致死率が高い理由として「高齢化率」を上げているという。死者のうち42%が80代、35%が70代、60代と90歳以上も含めると94%にもなるとしている。
ヨーロッパでイタリアに次いで多くの感染者数を出しているスペインでは、15日までに7700人以上の感染が確認され、280人以上が死亡している。感染者のなかには、サンチェス首相の妻、ベゴニャ・ゴメス氏もいるという。こうしたなか、サンチェス首相は非常事態宣言を出し、外出の制限や生活必需品を扱う店以外の店舗の休業を指示した。
スペイン政府は、サンチェス首相のベゴニャ・ゴメス夫人に新型コロナウイルスの陽性反応が出たと発表しました。(AFP時事) https://t.co/xxxn85dSLg
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) March 15, 2020
ドイツは一部国境を封鎖
また、毎日新聞によると、ドイツでは感染拡大防止のため、フランス、スイス、オーストリア、デンマーク、ルクセンブルクとの国境を封鎖。物流や通勤、ドイツ国民の帰国などを除き、入出国を禁止した。
ドイツが仏などとの国境を事実上封鎖 外国人原則入国禁止に 「移動の自由」に打撃 https://t.co/eK1VW0Gayr
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) March 16, 2020
クルーズ船からまた感染者
また、共同通信によると、新型コロナウイルスの集団感染が起きた英船籍のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客で、待機期間の間に医療機関に搬送されるなどを理由に下船した乗客を検査したところ、日本人6人を含む15人の感染が確認された。15人のうち11人は船内検査では陰性だったという。ほかにも2月19日から23日までに下船した乗客1011人の健康状態を調べた結果、7人の感染も確認された。安倍首相は15日、イギリスのジョンソン首相との電話会談で、このダイヤモンド・プリンセスについて「人道的見地から支援した」と語り、ジョンソン首相は日本の対応に謝意を示したとしている。
日本も例外ではない
感染拡大が止まらないのは、日本も例外ではない。15日には新たに31人の感染が確認され、「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員を含めると感染者は1513人、死者は31人となっている。
田中将大投手「これが現実」
新型コロナウイルスはさまざまなところに影響を与えている。マーくんことヤンキースの田中将大投手は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてキャンプが中断されたことについて「普通ではない状況だけど、これが現実」と述べ、シーズンが大幅に遅れるとの見方にも「可能性はあり得ると思う」と話したと、共同通信が伝えている。
田中将大投手「普通ではない」 MLB開幕延期後、初の取材対応 https://t.co/svq5xO3rrf #ニュース #47NEWS #共同通信ニュース
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