堺雅人主演の連続ドラマ『半沢直樹』(TBS系)が絶好調です。第1話の平均世帯視聴率22.0%、2話22.1%、3話では過去最高となる23・2%をマーク。再び大きなムーブメントを起こしています。7年ぶりの続編となる今作もわかりやすい単純明快なストーリーは健在で、それに加え、香川照之や実のいとこである市川猿之助の過剰な顔芸が、視聴者の心をギュッと掴んでいるようです。
この「怪奇現象」に気づけば、あなたも『半沢直樹』上級者
その一方で、SNSでは「ありえない」「ツッコミどころ満載」との声も…。そう、実はドラマを観ていると、「あれ?」「それおかしくない?」「心霊現象かな?」というようなシーンがチラホラ出てくるのです。
そこで今回は、これまでに放送されたドラマの中から、現実ではありえない“怪奇現象”のようなシーンをピックアップ。敢えて、ドラマにツッコミを入れていきます。これを知っておけば、オンタイムではストーリーを、録画ではツッコミシーンをと、『半沢直樹』を2度楽しむことができますよ!
『半沢直樹』第3話はかなりヤバイ!どんな怪奇現象が?
SNS上で特にツッコミどころが多いとされているのが、2日放送された第3話。簡単にあらすじを紹介すると…
親会社・東京中央銀行と全面戦争へと突入した半沢(堺雅人)は、瀬名(尾上松也)に「逆買収」を提案。そんなある日、突然、セントラル証券に証券取引等監視委員会が立ち入り検査にやってきて、黒崎駿一(片岡愛之助)が半沢の目の前に現れる。パソコンからゴミ箱の中まで徹底的に検査を進める黒崎は、ついにクラウド上の隠しファイルに迫ろうとしていた。これが見つかれば全てが水の泡と化す。半沢から連絡を受けた瀬名は、すぐさまデータを消去しようと試みるが…(TBSから引用)
まとめると、半沢率いるセントラル証券と黒崎率いる証券取引等監視委員会が、逆買収の証拠となるデータファイルをめぐって攻防するという内容。ここにいくつもの“ありえない”シーンが登場したのです。
『半沢直樹』怪奇現象① じわじわと上がり続ける株価
スパイラルとフォックスが手を組み、急に偽スティーブ・ジョブズみたいな人物が出てきたと思ったら、スパイラル社の株が一気に上昇。おもしろいようにグングンと伸びていき…しかし、ネットからは「普通ならストップ高!」とツッコミが。他にも、「そんなキレイなローソクありえない」「あれだけジワジワ上昇するなら誰でも儲かる」などの声が上がっていました。
分足でこの値動きて、半沢直樹の世界にはストップ高って存在しないのかな? pic.twitter.com/GBSXjbuDvm
— つむだい (@da180_t) August 2, 2020
ドラマ『半沢直樹』#3を観ました。
キャラが濃くて気持ちいいですねー。にしても、監修に証券会社入ってるのにこのドラマには「ストップ高」がない。「600円安で120円」にはならない…。まあ、些細なことかも。— 杉野庸介 (@sugino) August 3, 2020
半沢直樹の株価の上がり方不自然極まりない
普通あんなニュースというか会見あったら
特買からのストップ高で引けるからドラマとはいえリアリティなさすぎだぬん😩
— 街コン子 (@matchcoming) August 2, 2020
『半沢直樹』怪奇現象② 簡単すぎるパスワード
フォックス買収計画書を見つけ出すために半沢のパソコン
半沢直樹見てて、
えっ?パスワード6文字?
しかもアルファベットだけ?
って思ったワタクシは
一応IT屋の端くれ。— みつ(元どぶろく36) (@mitsu_hzj77hv) August 3, 2020
極秘書類をパスワード英字6字に設定した半沢直樹にセキュリティー研修を受けさせろ #半沢直樹
— いぐぞー ✈️ 旅するプログラマー(自粛中) (@igz0) August 2, 2020
半沢直樹最新話面白かったんだけどさ。なんでパスワード3回間違えたらアウトな仕様なのに、ソフト使った総当りが成立してるの?
— みどりん (@mido_stein) August 3, 2020
『半沢直樹』怪奇現象③ その場でじっくり立ち入り検査
先ほどのパスワードの場面にも通じますが、立ち入り検査にやってきた黒崎率いる証券取引等監視委員会は、資料等を持ち帰るではなく、その場で調査を始めます。それがパスワード解読の攻防に繋がるわけですが…一般的には段ボールに資料をたくさんつめて、持ち帰って改めてじっくり調査が普通ですね。
『半沢直樹』怪奇現象④ 一文字も打ち間違えない神業タイピング
黒崎の部下がパスワード解読を試みるシーン。その一方で、それを遠隔操作で防ごうとするスパイラルの天才プログラマー高坂(吉沢亮)。この攻防がこの回の見どころの一つでもありました。吉沢が演じるこの高坂がまた凄い!とんでもないスピードでパソコンをタイピング。さすが天才プログラマー!…ではありますが、怪奇現象とまではいかなくてもまさに神の領域でしょう。
『半沢直樹』怪奇現象⑤ 上場IT企業の社長が何かと知らなさすぎる
電脳に買収されそうになるITベンチャー・スパイラル。この会社を率いているのが瀬名社長。買収される危機に陥るということは、もちろん株式を上場しているわけです。でも、この瀬名社長が「敵対買収」や「ホワイトナイト」を知らない無知ぶりも、普通の上場企業の社長ならありえないでしょうね。
今回は第3話を見ていきましたが、それ以前の回でも、「伊佐山部長(市川猿之助)の指示で銀行本社のサーバーの受信メールが全削除できるはずがない」、「証券マンが大切な極秘の顧客資料を大衆居酒屋で開いたりしない(※「密」状態の居酒屋で発言)」など、細かく見ていくと、まだまだ楽しめるありえない“怪奇現象”が盛りだくさん!
もちろん、ドラマなので、現実には起こり得ないシーンがあるのは当たり前ですが、純粋にストーリーを楽しむこととは別に、違う楽しみ方ができることも『半沢直樹』の凄さかもしれません。
source: TBS『半沢直樹』公式サイト
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