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矛盾だらけのNHK。デタラメのキレイごとも本音は受信料の“強制徴収”

参院総務委員会に出席したNHKの前田晃伸会長は26日、受信料の支払い義務化について強制的な徴収は幸せではないと語り、反対の意向を示したと毎日新聞が報じている。NHKは10月の有識者検討会分科会で、テレビを設置した際の届け出を義務化する制度を要望していた。

どうしても受信料を強制徴収したいNHK

NHKが受信料の徴収について矛盾するような態度を繰り返している。

そもそもNHKがテレビ設置の届け出義務化や、未契約者らの氏名などを公的機関に照会できる制度導入を要望していた。

これは明らかに受信料徴収を強化しようというもので、半ば強制的にお金を払わせることが狙いだった。しかし、反発する声が相次ぐと、11月には「届け出ていただく必要はない」と早々に意見を修正し、見送る方針を示していた。

NHK前田会長の参院総務委員会での「強制的な徴収は幸せではない」という発言は、明らかにこれまでの対応と矛盾しており、「とりあえず今回はやめておきます」というその場しのぎにしか感じられない。

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NHKは構造改革の1つとして「訪問によらない営業活動の実現」を目指していることから、ほとぼりが冷めた頃、また同じようなことを言い始めることは間違いないだろう。

こうしたNHKの態度に民放のトップも苦言。TBSの佐々木卓社長は25日の定例記者会見で、「受信料の徴収ということよりも、まずは業務全体のスリム化が必要」と語り、NHKの姿勢を批判した。

多くの国民や視聴者から理解を得られていないにもかかわらず、受信料の徴収ばかり念頭に考えているNHK。衛星契約と地上契約の関係の見直しや番組制作体制の見直しなど、まず始めに手を付けるべきことは山ほどある。

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一連の受信料徴収問題でさらに国民の心が離れてしまったことは否めない。国営放送としてのあるべき姿が今後も問われていきそうだ。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by : shutterstock

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