浅草や上野などを抱える東京都台東区は、複数の清掃職員に新型コロナウイルスへの感染が確認されたとして、不燃ゴミの収集を8月末まで休止すると発表した。一方、JR東日本は渋谷駅の社員12人が新型コロナウイルスに感染したことを明かすなど、新規感染者が増加する中、「いよいよインフラ崩壊が始まった」と不安の声が広がっている。
収集休止&駅員感染…インフラ崩壊の恐怖が表面化
台東区によると、15日までに職員148人のうち16人が新型コロナに感染。保健所からクラスター認定はされていないものの、業務に必要な職員の確保が困難となったことから、16~31日に区内全域で「燃やさないごみ(不燃ごみ)」の収集を休止することを決めたという。
なお、燃やすごみ(可燃ごみ)、資源ごみ、粗大ごみは、通常通り収集する。人員が確保できないため、より多く出る可燃ごみの収集を優先させた形だ。
コロナ感染がインフラに影響を及ぼす中、JR東日本でも渋谷駅でみどりの窓口や改札などで業務を担当する社員12人の感染が明らかになった。
JR東日本によると、7月27日~8月12日に20代6人、30代3人、40代2人、50代1人の社員の陽性が判明したといい、感染経路は不明としている。
業務中は、常にマスクを着けており、いずれも体調不良になった後や、陽性が判明した後は休んでいて、濃厚接触者に当たる駅利用者はいないという。なお、クラスターではないため、列車運行などに影響はないと説明している。
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コロナ感染のリスクに晒されるエッセンシャルワーカー
恐れていた事態がいよいよ表面化してきたといっても過言ではない。
行政サービスや交通機関といった社会インフラを支える人たちにも広がり始めたコロナウイルスの恐怖。これまで大きなクラスターが出ていなかった業種でも続々と陽性者が出てきている。
清掃職員や鉄道社員は典型的なエッセンシャルワーカー(必要不可欠な労働者)であり、テレワークでは代替不可能な私たちの生活基盤を支える重要な仕事を担っている。
そんな彼らは感染リスクと常に隣り合わせで働いており、いつコロナを発症して業務を遂行できなくなってもおかしくない状態だ。
「今回のような感染がより広まれば、生活・社会インフラにも影響が及びかねません。電力、ガス、上下水道、通信、鉄道、道路、物流など、どれも私たちの生命維持には欠かせないもの。これらが万一ストップすれば、2次被害、3次被害が出てしまう可能性は十分に考えられます」(都内の病院に勤務する医療関係者)
北海道札幌市では今年春以降の新型コロナウイルス感染「第4波」で、人工透析を受けている患者118人が感染し、半数余りの53%の人が死亡していたことが市の調べでわかったとNHKが報じた。
亡くなった患者のほとんどは糖尿病や高血圧などの持病があり、重症化のリスクが特に高かったため、クラスターが相次いだことが背景にある。
ただでさえ医療が逼迫した状況が続いている中、そこに加えてライフラインまで寸断されてしまってはとんでもない事態になってしまう。
実際に2018年9月に発生した北海道胆振東部地震によって大規模な停電が起き、人工透析に支障をきたした病院が多数あった。自家発電で透析可能な施設もあったが、ほとんどの施設が患者の引受先探しに追われたという。
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新型コロナの感染拡大が止まらず医療崩壊が叫ばれる中、インフラまで崩壊するような事態になることは絶対に避けなければならない。
Twitterの反応
台東区で不燃ごみの収集を休止。
感染者数が増えていけば、このように社会インフラや経済に影響が出てしまいます。
このままの増加を続ければ、今後もこのようなニュースは出てくるでしょう。
感染者数を減らすことがまず何より大事。https://t.co/FzIrAsw0n3
— ばりすた☕️脳神経内科医 (@bar1star) August 15, 2021
東京・台東区 8月末まで不燃ゴミ収集を休止 清掃事務所職員に複数のコロナ感染者
小泉進次郎は感謝の手紙を推進するんじゃなくて、自宅療養中の人のゴミ袋からごみ収集員へ感染しないように自治体のゴミ対策課に具体的な指示を出すべきでは?
エッセンシャルワーカーに優先接種するべきだった。 pic.twitter.com/1kHAcgZy8k— グッピー (@akishima_love) August 15, 2021
遂にライフラインにも支障が出てきたね。さて、スーパーが軒並み休業などになったらどうするのでしょうか、菅首相、小池都知事。
東京・台東区 8月末まで不燃ゴミ収集を休止 清掃事務所職員に複数のコロナ感染者 可燃ゴミは通常通り(スポニチアネックス)#Yahooニュースhttps://t.co/yWz1hRRSyk
— もちょ子 (@always_utouto) August 15, 2021
ついに渋谷駅でも…!とはいえ駅は利用者多いし、感染症対策ガバガバな人なんかもきますからね…。|JR渋谷駅の駅員12人が新型コロナ感染 窓口で切符販売などの業務 #ldnews https://t.co/FclvXmiKhv
— ちらいむ (@chilime) August 13, 2021
【市中感染の危険性:渋谷駅員12名感染】デパート以外に、JR駅でも感染。昨日はJR渋谷駅の改札やみどりの窓口の12名が感染した。今回のデルタ株は従来のコロナと別と考えて、市中感染に備えなくてはいけない。https://t.co/g7kPMESatE
— 金子勝 (@masaru_kaneko) August 15, 2021
JR渋谷駅の駅員の12人もが新型コロナウィルスに感染したというニュースを聞いて思い出したのが、昨年5月に渋谷駅に掲示されていた、駅員さんたちによる手作りのコロナ感染防止ポスター。旅客と接する最前線で感染対策を徹底しても容赦なく牙を剥くコロナ撲滅と、駅員さんたちの早い回復を祈るばかり。 pic.twitter.com/JlducxHOXo
— 乙城蒼无(Otusiro,Aomu) (@aomu) August 13, 2021
札幌「第4波」で人工透析患者118人がコロナ感染 半数余が死亡
今後同じ事態が起きないよう、札幌は人工透析患者のワクチン優先接種を進めているが、首都圏は病床逼迫で入院できない透析患者がいる。優先接種しないと過半の人が死亡する。政府のワクチン供給の遅れが致命的だhttps://t.co/UnoyPttRmB
— 盛田隆二Morita Ryuji (@product1954) August 15, 2021
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